2009/6/6 Rainbow cheers nobody 

今日は久々のお仕事、ニュースデスクです。
こころよく 我に働く仕事あれ それをし遂げて死なむと思う (啄木)


朝、起きても隣に誰もいない。
起きても蒲団を片付けない。
たたんで隅っこに直す。
頑張って5キロ走る。
体重がようやく73キロ台に戻った。


…昨日見た虹の写真が読売新聞に載っている。変な記事だ。
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090606-OYO1T00270.htm?from=main3

   

虹が神戸を応援? …してないと思う。


…新型インフルエンザの麻生CMに2億8783万円かかったらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090605-00000064-jij-pol
悪代官みたいな口調で「冷静な対応をお願いします」ってやつ。
意味のない、ただ不快感が残るだけの放送だったが…2億8千万ですか。
これ税金ですよね。


…jog&Podcast。
町山氏の映画紹介はピクサーアニメの新作。
原題は『UP』という。
日本公開は12月らしい。
邦題は『カールじいさんの空飛ぶ家』らしい。
カールおじさんだったらスポンサーは明治製菓だもんな。
イメージソングは三橋三智也だな。(亡くなってますね)


舞台はアメリカ西海岸のオークランド。
主人公は頑固者の爺さん、古い家で一人寂しく暮らしている。
爺さんは60年住んだその家をエリーと名づけている。
エリーは亡くなった妻の名前だ。
立ち退きを迫られ爺さんは決意する。
エリーに風船をつけて大空へ舞い上がる。

    

町山氏曰く、ピクサーのスタッフは宮崎アニメに心酔している。
この『UP』もいたるところにジブリが見え隠れする。
家が空を飛ぶ=天空の城ラピュタ、ハウルの動く城
後半に繰り広げられる空中戦=紅の豚、もしくはラピュタ。


予告編をyou-tubeで見る。
爺さんといっしょに旅するのは日系の少年。
つまり、頑固じじいとアジア系少年、これは『グラン・トリノ』だ。
一人さみしく暮らす描写はオスカー短編賞の『つみきのいえ』を思わせる。
キャラクターの雰囲気はクレイアニメの『ウォレスとグルミット』にも似ている。
グルミットみたいな犬も出てくるし。

    

ヒットする要素は詰まっている。
僕も見たいと思う。


…秋葉原の事件からまもなく1年。
ラジオで社会学者がこの事件について話す。
大騒ぎになったこの無差別殺人がしだいに世の中で語られなくなった理由は?


犯人の加藤智大がハケン切りにあっていたことから、
当初、現代の蟹工船だとか、格差社会が生んだ犯罪という見方が多かった。
でも、彼の生活が明らかになっていく中で、これはちょっとそれだけじゃないぞ、
あるいは、貧困が原因というのはどうも当てはまらないのでは? となってきた。
メディアの社会構造や経済政策への追求もトーンダウンした。


犯罪の動機となったの貧困ではなくうすっぺらな人間関係ではなかったか、と社会学者は言う。
うすっぺらなネット語によるバーチャルな疑似会話。
犯人はメールやネットの世界でしか人間関係を作ることが出来なかった。
そして、これは多くの同世代にも同じことが言える。
そして、具体的な敵が見えない。
人間関係は政府や大企業につくってもらえない。(もらいたくないけどね)
犯人を生んだ元凶は、実は自分たちも深くコミットしている人間社会だった。
自分たちの醜い顔は見たくない。
ゆえに世の中で語られなくなっていったのは、と彼は言う。


あの事件に関して数ヶ月前にラジオで聞いたのは、山田五郎とえのきどいちろうの対談。
あいつ(加藤)って、ぜんぜん蟹工船じゃねえじゃん。
だって、趣味のカートに何十万も使ってたんだろ、と言ってた。
その対談では話されたのは、
あの事件の裏には彼女がいないという劣等感があって、
その悩みをネット語でしか会話出来ないうすっぺらい人間関係しかなかった、ということ。
でも、みんなメディアに踊らされて、すごい自分になろうとしすぎてないか?
彼女がいない奴なんていっぱいいるし、別にとりたてて苦しむことでもないじゃん、
と結論づけていた。


秋葉原事件は個人的に身近だった。
秋葉原は東京で番組してる頃の定宿だったドーミーインがあったし、
あの事件現場は駅から宿までの通り道だったから。


…ニュースデスク。
野球中継の他球場インサートの受け回線のコーディネート。
それくらいしか仕事がない。
それをし遂げて死なむと思う、とは思えない。
背泳ぎ200mで入江が54秒台で優勝。
世界記録にわずかに届かなかった。
テレビは、入江世界記録ならず、という見出し。
わからないでもないけど選手はたまらんだろうな。
同情します。


…早く送りが終わったので9時前に『よしむら』で独酌。
カウンターにおばちゃんがズラリと並び人生を謳歌されている。
『奥播磨』の6割5分の山廃と『山吹極』の生原酒を飲む。
ささやかながら僕も人生を謳歌した。
口笛かハミング、これくらいがちょうどいい。