09/7/11 音楽の民

最近にしては涼しい朝。
NHKFM『ウイークエンド・サンシャイン』を聞く。 
ピーター・バラカン、相変わらず選曲がいい。
遠くから蝉の声が聞こえる。
もう梅雨明けなのか。


昨日(おとといも)は禁をいっぱい犯した。
白状して懺悔しなければならない。
まず飲酒量オーバー、日本酒にして3合は飲んだ。
時間をかけて飲んだので酔いはしなかったが後が悪い。
9時以降に食べるのは禁止なのに11時過ぎに西ノ宮駅前の松屋でトマトカレーを食べた。
ライス半分にしてもらったが…。
一昨日もライブ後の10時以降に飲んだし、締めうどんを食べた。
道を逸れたらすぐに軌道に戻ること。


余談ですが松屋の季節メニュー「トマトカレー」は悪くなかった。
数年前の「スープカレー」以来のヒットだと思う。
290円だし。
どんなトマトが入っているかはわからんけど。


今朝の体重は72.80キロ。
え? 減ってる。


今通っている成川内科クリニックの先生が血液検査の結果を見て、
「よくコントロールされてますね」とおっしゃった。
今の若い医者は厳しいけど、年配の先生は言うんですよ。
たまにはハメをはずしてもいいんですよ、って。
そうじゃないと毎日ですからとても保ちませんから。
やさしいお言葉だと思う。
たまにはハメをはずしてもいい。
そのたまには、ってどれくらいの頻度なのだろう。
日記のURL教えようかと思う。 


…怒濤のライブ3連チャンの最終日。
ふたたび舞台は天六の古本酒場『ワイルドバンチ』に戻る。
『CARAMBA カランバ』というユニットのコンサート。
5人組で、それぞれが別のフィールドで活躍している演奏家の集団です。

       

コンサートに先駆けて5時からフィールドワーク報告会がある。
タイトルは『マランボ! アルゼンチン男たちの熱い闘い』
暇だし、ちょっと興味もあったのでその報告会から参加する。
会場は、客層は、主婦が中心で文化教室の趣き。


発表するのは川端美都子という小柄で可愛らしい女性。
大阪大学で博士号を取り、今はアメリカのインディアナ大学の博士課程。
おそらく30前だろう。
ラップトップパソコンのディスプレイをスクリーンに映しながら進行する。
ゼミか学会の発表会のようです。(僕らの時代はせいぜいOHPでしたね)


マランボとはアルゼンチンのガウチョ(牧童)たちの踊り。
毎年、全国大会が開催されその町は1週間熱く盛り上がるのだという。
彼女はその町に泊まり込み聞き取り取材をしたりビデオ撮影をした。
英語、スペイン語に堪能な民族音楽学のドクター、彼女に町で会ったら決してそんなふうに見えない。


マランボの映像を見る。
アイリッシュダンスとスパニッシュダンスを混合させたようなステップ。
You-Tubeに多数アップされている。

    http://www.youtube.com/watch?v=ecEtLOFRA1A
    

6時からコンサートが始まる。
客席には昨日コンサートをした金子鉄心さんの姿もある。
ほぼ満席、50人近く入った。
地元関西のユニットなので家族ら関係者も多いのだろう。


楽器の編成は発表会をした彼女がピアノ、アコーディオン
それにクワトロというベネズエラの4弦ギターを担当。(多芸ですね)
田中良太さんというパーカッションの人が、
ボンボ、カホン、ダラブッカ、ダフという打楽器を担当。
カホンは最近知り合いのブログで知ったばかり。
功刀丈弘(くぬぎたけひろ)さんというフィドラー。
彼はアイリッシュフィドルの第一人者らしく。
葉加瀬太郎アイリッシュを指導したとプロフィールにある。
赤澤淳さんというギタリスト。
担当は4弦のテナーギターという楽器、彼もアイリッシュミュージックでは有名。
ヴォーカルは川辺ゆかという女性シンガー。
スペイン語、トルコ語ゲール語(?)チベット語で歌う。
すべて意味を理解して歌っているらしく、鉄心さん曰く語学の達人らしい。
日本の民謡も上手い。


音楽で世界を巡る。
スペインの恋の歌、トルコの豆つみ歌、セファルディーの望郷の歌、スリナムの子供の歌…。
楽しいコンサートだった。
メンバーが実に達者なのである。
フィドルは楽器を自分の体の一部のように自然に弾く。
テナーギターは良く響く美しい音色を奏でる。
太鼓はあくまで乾いた音でよく響き、3つの楽器を持ち替える可憐な民族学博士は控えめで献身的だ。
そして、ヴォーカリストが紡ぎ出す異国の言葉も魅力的でした。
アンコールは『南部俵つみ唄』で盛り上がる。


…異国の言葉の響きっていいですね。
数日前に日記に書いたケルトの言葉で歌う動画を紹介します。
歌うのはKaren Mathesonというシンガー、正確にはスコットランドゲール語らしい。
ゲール語ケルト語)はハリー・ポッターに出てくる魔法使いの言葉のよう。
ブズーキを弾いているレフティの人はドーナル・ラニーです。

     http://www.youtube.com/watch?v=bs_JHxfzAq8
     



…帰り道、歩きながら思う。
彼らは「音楽の民」なのだと。
自在に音を操る能力を備えた民族なのだと。
彼らはおそらく、僕らが酒を飲んだり、ぶらぶらと旅したり、
マンガを読んだり、映画を観たり、昼寝をしている同じ時間に、
彼らや彼女らは単純な反復練習を繰り返していたのだ。
そうして得た能力なのだと思う。


彼らが何かを犠牲にしてつまらない人生を送ったというわけではない。
(当然、酒を飲んだり、映画を見たり、昼寝もしたでしょう)
でも、何かを失えば何かを得る。
彼らはその種の取り引きをした結果、音楽の民になり得たのだと思う。


(職業だけが人生を規定するものではないが)
いつも思うのは僕らのような職業は彼らの世界を渡り歩くことの繰り返しなのだと思う。
こういう生き方を自然と選んでしまったのだ。
それで何かを得たわけだし、失ったものについて悔いても仕方ない。


…古いcgiboyの『ぷよねこ減量日記』がネット上から消えていた。
2003年〜2009年5月までの記録が一瞬に失われた。
(データはダウンロードしてあるから大丈夫)
でも、ネット上からは永遠に消えた。
サ・ヨ・ナ・ラ