09/7/26 仕事は…している。

     

札幌と言えばスープカリー
いつからかそうなったみたい。
北16という市内から離れた場所にある『ジャック・イン・ザ・ボックス』という店。
知る人ぞ知る札幌アイリッシュの老舗。
アイリッシュなのに何故かカレー。
いつか行きたいと思っていた。
この店に行ってきた。
開店と同時に入った。
店のオーナーかスタッフがわからないが男の人が客用のテーブルで新聞を読んでいた。
え、もう客が来た!と驚いた様子で、いらっしゃい、と言われる。
店にはレイ・チャールズの「我が心のジョージア」が流れていた。
あわててアイリッシュ音楽のCDにかけ替える。
そのままでもいいのにね。


食べたのはチキン&揚げ茄子のスープカリー
酸味のきいた美味しいスープカリーでした。
かつての「とほ宿」みたいな店内の雰囲気。
8畳くらいではないかな?
ここでライブもするのです。
この狭さ、いいかもしれない。
地元のアイリッシュグループ「ハード・トウー・ファインド」のCDが並んでいた。
また来ます、いつか。

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朝7時、ホテルの18階の窓から市内を見下ろす。
藻岩山が朝靄に煙ってなかなかいい絵になっている。
ホテルに温泉露天風呂がある。
朝風呂に入り、トマトジュースを飲む。


仕事は午後から、日記を書いて10時に街へ出る。
小雨模様、札幌は夏祭りの最中、大通公園の野外ステージが雨に濡れている。
ビール祭り、メーカーがそれぞれビアガーデンを開設している。
西からサッポロ、キリン、アサヒ、サントリー
北海道に強いサッポロとキリンが覇を競っている。
街角の温度表示は温度22.9度。


時計台に観光客が集まる。
ここは前に来たことがあったかどうか。
記憶が定かではない。
東側の喫茶店『北地蔵』でコーヒーを飲む。
静かで落ち着く。
客も店員もBGMも必要以上の音をたてない。
ヴァイオリンのバッハが野鳥のさえずりのように自然に流れている。
カウンターから見る外の風景が良い。
眼鏡堂氏推奨の店。
メールに、時計台の東側にある喫茶店、店の名前は失念。とあった。
グーグルで、札幌、時計台、喫茶、失念 と検索した。
失念という店は検出されず。
札幌の時計台横にある「喫茶失念」、あったら行ってみたい。


『北地蔵』のカウンターで珈琲とともに後藤正治の文章を味わう。
掌編のタイトルは「君は決して一人じゃない 〜ビートルズボビー・チャールトン〜」
1960年代、斜陽の大英帝国において光を放った音楽とスポーツ。
とりわけ後藤正治のペンに熱が籠もっていたのがイングランドサッカー黄金時代だ。
ボビー・チャールトンジョージ・ベスト、ジョグ・ハースト…。


後藤氏の文章は品がある。
決して難解ではない。
あえて奇をてらった表現はしない。
淡々と書くことを身上として、しかし熱がしっかりと伝わる
毎回、最後の締めの一文が秀逸である。
たとえば、この「君は決して…」の最後の一文。


 明日は月曜日だ。


リヴァプールの試合が終わり、著者はサポーターとバス停に向かう。
同じリヴァプールエバートンとのダービーマッチを引き分けた。
不満の残る試合内容だった。
荒くれ男や家族連れの顔にそんな鬱憤が宿る。
男たちの背中からはリヴァプールのチームソングの旋律が立ち上っているかのようだ。
そんな描写のあとにこの一文だ。


リヴァプールの応援歌が「君は決して一人じゃない You'll never walk alone」だ。
http://www.youtube.com/watch?v=0nfFi-_Hb2A
       

こういうのが簡単に見られてしまう。
この便利さがある意味で2009年という時代の貧しさなのかもしれないな。
想像力とか物語性とかと引き替えに得た未来。


仕事は…する予定。
午後から勝負のインタビュー。


     



…夕刻、優勝ドキュメントのためのインタビュー収録。
17歳の聡明さと健康さが眩しい。
いいコメントを(僕が)引き出したのか、あるいは誰がしても同じだったのかはわからない。
悪くはなかった、と思う。


恐れを知らない17歳、と形容される。
彼のゴルフはリスクを決して恐れない。
あのミズノオープンの優勝も攻めの姿勢が勝因だと言われた。
最後に聞いた。
自分は勇気があると思いますか、あるいはいつも勇気を持っていたいと思いますか?
彼は言う。
「僕は自分が勇気があると思ったことは一度もありません。
全英オープンでいっしょに回ったタイガーとウエストウッド、
あの二人は僕のことを勇気があるとはこれっぽっちも思っていないと思います。
二人には見透かされていると思う。
この日本人の子はドライバーしか打てないんだ、と見られてる。
もちろん、ドライバーがゴルフの全てではないし、刻んでいくことだけがゴルフじゃない。
でも、今の僕には全ホールドライバーで打つっていうのが一番僕の攻めに合っていると思うし、
身体も納得する攻め方っていうのがドライバーしかないかなと思います。」


発展途上を自覚し、冷静な自己分析の結果が今の彼のスタイルなのだ
もともと17歳という年齢はこれくらいの聡明さを持ちえているのだろうか。
今の水準が劣化したから彼が特別に思えるのだろうか。
このコメント、番組の締めに使えるだろうか。


…夜はA藤とすすきの地下にある『すし善』109店へ行く。
おまかせの12貫プラス1に満足。
A藤は飲めないのにお茶でお造りを注文。
白身の魚を勧められるもセオリー無視の濃厚雲丹と毛ガニを所望。


仕事はしている…でしょ?