09/8/9 アイリッシュカーニバル@磔磔

朝から雨模様、熱帯低気圧が近づいているらしい。
なんとなく気分でツェッペリンの『天国への階段』を笛で吹いてみる。
悪くないなあ、と悦に入る。
確か原曲にもフルートかリコーダーかティン・ウィッスルが入っていた記憶がある。


ドキュメントを終えてから読書に戻ろうとお手軽な(?)『フィルム』を読む。
おくりびと」の脚本家である小山薫堂の短編小説。
一編30ページの小説が10本収録されている。
昔、読んだ佐々木譲の『サンクスギビング ママ』を彷彿とさせる。
ビッグコミックオリジナルの連載しているコミックの原作っぽい物語が続く。
この人、ストーリーテリングが上手いなあと思う。
重いはずのテーマも作為的に重くしていない、という感じがする。
愛という言葉を使わずに愛を表現する。
寂しいと言わずに寂しさを表現する。
こういうのは優秀な脚本家の最低条件なのかもしれない。


フィルム (講談社文庫)

フィルム (講談社文庫)


…京都「磔磔」でライブを聴きに行く。
関西のアイリッシュバンド3組の競演で楽しみにしていたイベント。
下手な笛にギター伴奏をしてくれる殊勝なセルジオを誘う。
日曜日の河原町近辺は関西住民と観光客がごったになって大賑わい。
新京極や錦市場なんて歩くのもままならない。
イノダで珈琲でも、と思ったが

錦の「ぢんとら」で一味唐辛子を買う。
少し時間があるので立ち飲み屋に寄る。
笛教室のあるアイリッシュパブの近くにある店でいつも満員の店。
今日は開店したばかりで空いていた。
生ビール中が200円! 小グラスが100円! つまみは全て100円!
花園ラグビー酒場並の価格設定に嬉しくなる。
今回は柿の種にしたが、僕の好きな子供のおかずのような小皿ばかり。
生ビールとミニオムレツで300円です。
お店への入場料として100円とられるのはご愛敬。


磔磔』は梅津和時のライブ以来。
開演17時半、席はほぼ満席、女性客が7割、西洋人も6人ほど。
アイリッシュ・キャラバンvol.1
最初は『Shanahie(シャナヒー)』
女性ばかりのアイリッシュというより欧州伝統音楽のバンド。
ピーター・バラカンがラジオ番組で紹介したのを聴いて知った。
5人編成だが今回はメンバーが全員揃ていない。
ピアノとフィドルとパーカッションのみの編成。


最初の演奏を聴いただけで満足です。
いいなあ、とうっとりしてしまう。
特に女性のパーカッションには惹かれるものがある。
カッコイイのだ。
陸上選手みたいな体育会系で美人。
「たたかれてみたい」変態的なる願望?


バウロンというアイルランド音楽の片面太鼓。
コアーズの次女が叩いている太鼓です。
カホンは座って叩く南米の太鼓。
それに鍵盤ハーモニカもこなします。


それにアイリッシュフィドルですね。
フィドルが歌うといかにも…となる。
小柄なアニメの主人公みたいな女性のフィドラーも良かった。


2番目に金子鉄心率いる『鞴座(ふいござ)』が登場。
鉄心さんのほのぼのMCで楽しい演奏が続く。
藤沢さんのコンサーティーナ、哀愁の旋律。
やっぱりいいです。
あれ欲しい、と改めて思う。
ギターの岡部さんもいい音、上手いなあ。


最後は今回の主催バンド『SHEENA(シーナ)』
フィドル、ギター2人、パーカッション2人、ベース、ブズーキが男、
アイリッシュフルートとソプラノサックスが女、の計9人の大編成。
セルジオが5人でええのに、と言う。
みんな20代だろうか、若い。
男はじんべえ、女は浴衣。
アイリッシュトラッドを中心に演奏する。
さすが大編成、ドライブ感も迫力もあって演奏は悪くない。
でも、MCが酷かった。
若者の仲間うちだけで通じるような話しぶり。
MCになるたびにイラっとくる。
演奏はいいのにね。


最後は『Shanahie』『鞴座』のメンバーもステージにあがり15人の大セッション。
久々にアイリッシュ音楽を楽しむ。
これで2500円は安いと思う。


宴が終わり鉄心先生に挨拶して『磔磔』を辞す。
夜半、雨が風に舞う。
台風の気配を感じさせる空模様。
久々に『地球屋』で飲む。
河原町の路地にあるこの店は80年代前半に何度か来た。
それから時を空けて何度か来たが、まだ続いていたのだ。
ハートランドビール皿うどん


昨日の梅田近辺も淀川の花火で混雑していた。
20代の奴らがぞろぞろと歩いていると意味なく腹立たしくなる。
理由は…ない。
ただ嫌いなだけかもしれない。
向こうも同じ思いかも知れないが…。
今日の若いバンドのMCぶりを見ていて思った。
姿形よりも、おそらく、話し方が気になるのだ。
相手が存在しないかの如く、自分たちだけで完結する。
伝わっているかいないかには関心がないかのよう。
メールやミクシィの世界、おそらく2チャンネルで見受けられる作法。
作法ではなく無作法。


…帰宅後、iTune Storeでアメリカのシ女性シンガー&ソングライターのCDを2枚購入。
ひとつはジャケ買いみたいなもの、今日行った『磔磔』で9月にライブをするエミ・マイヤーという女性。
ジャンルで言えばジャズ(?)、ノラ・ジョーンズみたいな感じ。
ひとつはずっと欲しかったもの。マダケット・バンドという姉デュオ。
アメリカのシンガー&ソングライターの正統かも。
姉妹のハーモニーがきれいで、テイストは女性版のサイモン&ガーファンクル
トラッド(6曲目)なんかも美しく歌ってます。
You-Tubeで密かに聞き続けてきた。
ずっとアマチュアだと思っていたので、iTune Storeで買えるとは思ってなかった。
彼女たちについてはまたいずれ紹介したいと思う。
ちなみにマダケットとは二人が育った島の名前でアメリカの東海岸にある。

以下のリンクは(おそらく)ituneが自動的に開きますのでご注意。

http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=294880602&s=143462
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=322612506&s=143462