09/9/15 ポークステーキの誘惑

車窓の近江路は小雨模様。
ヒロ手製のおにぎり弁当を食べ終え、「しなの9号」は東へ進む。
新幹線に乗らずに信州へ行くには大阪8:58発のこの一本しかない。
時間はかかるが乗り換え無しで格安、多い年は年に3回以上乗った。
今年は初めてかな。
この旅の予定、今日は松本泊、明日は立命館の菅平合宿を撮影、山田牧場にある宿に泊まる。
明後日、東京へ移動しホテル泊、金曜日はヒロと合流し東京観光。
土曜日は甥のタカ君の応援、サッカーの高円宮杯U18@さいたまスタジアム(第2)
Fブロック予選通過をかけて米子北高校浦和レッズユースと対戦する。


目がかゆい。
夏から断続的に襲ってくる。
室内でも風のない日でも関係ない。
春先の花粉症よりタチが悪い。
返って室内の方が酷いかも知れない。
集中力が奪われるほど。
目もメインテナンスが必要かも。


この「しなの9号」の座席で以前にも目がかゆくなった経験がある。
刺激する物質があるのだろうか。


松本駅着、薄曇り、涼しい。
体調が良くないのでタクシーにてホテルへ、荷物を預ける。
女鳥羽川沿いの古い洋食屋『おきな堂』でランチ。
腹が減ってるんだか減ってないんだか目のかゆみでよく分からない。
最悪だが意地汚い中年の意地みたいなもの。
この店でポークステーキを食べたかったのだ。
去年の6月にA部氏と松本を訪れた時にこの店を訪れた。
その日の日記にこうある。


 11時、ホテルのロビーでA氏と合流。
 ナワテ通りの雷神堂で土産の煎餅を買う。
 昼飯は女鳥羽川沿いの「洋食おきな堂」へ。


 歳をとると食べ物に執着心が強くなる傾向がある。
 なぜか?  
 食べるという行為が一番簡単にかつ確実に幸福を得られることを経験値で知ってるからだ。
 そして、その幸福のチャンスがすでに残り少ないことを感じ取っているからだ。
 若者はそんなことは思わない。
 僕だって10代や20代の頃は食べるものなど何でも構わなかった。


 よく冷えたハイネケンの小瓶、土曜の昼酒。
 何を注文するかA氏はとことん迷う。
 とても楽しそうだ。
 どうせ何を頼んでも何かしら後悔はするものだ。
 山田風太郎の本に「あと1000回の晩ご飯」というのがある。
 ランチだって同じことだ。


 僕は例によってオムライス、氏はポークステーキ定食。
 やがて、鉄板で音をたてる豚肉のステーキがやってきた。
 おお、これは…。
 肉厚の豚肉、火を通してるにもかかわらず軟らかくナイフを通す。
 一切れ下さいな。
 これ旨い、これが豚肉?
 オムライスの味が一瞬にしてかすむ。  (2008/6/7)


4人席に一人で座り、ポークステーキとグラスワインを注文。
やがて鉄板でじゅうじゅうと音を立ててやってきた。
ポーク、従者はホワイトアスパラとマッシュドポテト。
甘く焦げたソース、添えられたリンゴジャム。
ぶ厚いポークチャップみたいなものか。
とにかく僕はこれが好きなんだよう。
fatfatさんも同意?
写真載っけときます。

  
     


ポークステーキにリンゴジャムを少しつけて赤ワイン。
ビーフと違って後味が重くない。(え?錯覚かな)


…14時半、『スタンディング8オンス』は当然ながらまだ営業していない。
このバーの母体(?)である平出酒店で合宿差し入れ用の一升瓶を買う。
木曽の名酒『七笑 純米辛口』と自分用に塩尻の『美寿々』の無濾過4合瓶。
店内は8オンスよりも狭い!
人の良さそうなおばあちゃんが店番してました。


…ホテルへ戻りチェックイン。
松本ホテル花月、本館一泊4900円也。
体調は相変わらず良くない。
目がかゆいだけじゃなく、くしゃみ、鼻水でひどい状態になる。
屋外より屋内の方がひどくなるのはハウスダストが原因か。
それとも風邪かな? 
昨日、エアコンが効き過ぎてたの半袖でいたからか。 
中高年は図太そうに見えても温度変化の弱い動物、ズボラは禁物。
松本市内を走ろうと思っていたが大事をとって中止にする。


…しばらく横になって回復を待つ。
このままホテルで寝ていたら何のために松本泊まりにしたのか分からない。
『松本ホテル花月』〜『深志の湯』〜『スタンディング8オンス』なのだ。
知らない人にはよくわからないだろうな。


ホテル地下の『深志の湯』につかったら鼻水は収まった。
さあ、歩いて25歩(15メートル)『スタンディング8オンス』です。
この店については先代の「ぷよねこ減量日記」に何度も書いているが、
すでに日記は閉鎖になってサーバーから消えてしまった。(残念です!)
酒屋付属の立ち飲み、ちょっと一杯のつもりで入った人が、
今夜はここで飲み続けてもいい、と思わせる店であることはもう一度書いておこう。
広さ畳にして十畳あるかないか、入ってすぐ左奥に注文を受けるカウンター。
イングランドのパブ風であると言えばそうだし、学祭の模擬店風であるといえばそう。
理由はわかならないが妙に居心地のいい空間である。
冬は対流式の石油ストーブがあって日本酒の燗は自分でやる。
酒屋だから酒の種類は多い。
驚くほど安い。
つまみも乾き物から揚げたてのグリーンアスパラまで種類は豊富。


夜7時過ぎ、先客は地元のサラリーマン2名のみ。
店番(オーナー?)は不思議な雰囲気の小柄な女性。
看板のイラストは彼女がモデルだろうか。


    



角のハイボールを注文。
170円いただきます、でキャッシュオン!
黒板に「いか入りの薩摩揚げ」とある。
230円、キャッシュオン!
店の表に「ひやおろし」の看板がある。
松本の酒蔵の『女鳥羽の泉』の純米吟醸が今日のオススメ。
これを注文、1合400円、キャッシュオン!
楽しいな。


二軒目は歩いて2分ほどの『よよぎ』
カウンターには男の一人客が3人座っていた。
一人はスーツ姿、二人は山登りから帰ってきたかのような出で立ち。
傍らにザックがあり、一人は手に凍傷の跡がある。
この店は以前「ぷるーくぼーげん」という名前だった。
店のご夫婦は一見して“山の人”と分かる。
山小屋を管理してる風にも見える。
二人の日焼けの具合、小柄だが頑強そうな体つき、かなりの強者と察する。
ひょっとしたらヒマラヤあたりの8000m峰へも登っていたのではないか。
(聞いてもいいのだが、聞かぬまま想像するのも楽しみ)


エビスの琥珀をグラスで飲む。
栃尾揚げ(大きな薄揚げ)の焼いたのと焼き味噌を注文。
テレビではしょこたんが『科学くん』スペシャルで深海5千メートルに潜ろうとしている。
焼き味噌が来たところで日本酒を一杯、諏訪の『翆露』。
先ほどまで読売テレビOBのご夫婦がこのカウンターで飲んでいたそうな。
蕎麦で締める。
気持ち良く飲めた夜。
体調は…ちょっと回復しているような。


ホテルのフロントで風邪薬をもらう。