ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

09/10/29 嘔吐

タイトルはカミュ?いやサルトルの小説の題名。
よくも嘔吐なんて小説を書いたものだ。
もちろん読んだことないけど…。
めまい、という映画もあった。
ヒッチコックだったか。


今日一日のことを書く


朝、起きたら、ふらっとなる。
トイレへ行く数歩、足下がおぼつかない感じ。
まっすぐ歩けるのだがふらついている。
あれ?
疲労感は無い。
一仕事終わった時にはそれなりに身体が重く感じるということはある。
重くない。
むしろ、軽いくらい。
でも、目が回ったような感じ。
これが「めまい」というものか。
立ちくらみぐらいしか経験がない。
身に覚えのある感覚でたとえれば酒に酔った時みたい。
僕の場合、許容量いっぱいMaxまで飲まないとこの気持ち悪さにはならない。
寝ぼけてるのだろう、としばらく様子を見る。


ワールドシリーズ初戦。
フィリーズの先発投手が凄い。
シーズン途中にクリーブランドから移籍してきたクリフ・リー。
ヒロが、ヤンキースのバッターがバットに当てられないんだよ、と言う。
しばらく見るがファウルすることさえ出来ない。
去年22勝4敗でサイ・ヤング賞を獲ったという。
松井の打席、見逃し三振!、と思ったらボールの判定。
次のボールをセンター前に弾き返した。
でも、この投手から連打は難しいだろうな。
5年前のマーリンズのベケットみたいに手こずるだろう。


午前中に病院へ行く。
自転車で3分ほどの内科クリニック。
朝方のめまいは少しおさまったように思う。
いつものコレステロールや尿酸値の薬をもらって帰宅。
西宮病院で抗アメーバ検査が陽性となったことを報告。
原因がわかってよかったアメーバ腸炎はそれほど心配することない、と言われる。
めまいのことは言わないでおいた。


自転車で阪急夙川駅へ行く。
ばあばあ(義母 82歳)と待ち合わせて「鮨まつもと」でランチ。
仕事が一段落したら行こうね、と約束していたのだ。
3人で甲陽線のホームで電車を待つ。
めまい、ふらつき感は消えない。
ベンチに座りたいが、ばあばあを座らせたのでやせ我慢して立っていた。
苦楽園駅まで乗り店まで歩く。
ばあばあの歩くペースにあわせてゆっくり歩く。
11時半の予約、ランチのおまかせとビールを少し飲む。
ばあばあとヒロは美味しい美味しいと食べる。
めまいのせいだろうか、僕には今ひとつ味がわからない。
店を出て駅まで歩く。


夙川までの一駅、電車の中で突然吐き気がする。
電車のちょっとした揺れでもどしそうになる。
耐えて夙川に到着、身障者用のトイレに駆け込む。
おまかせ鮨ランチ3800円分を全て吐いた。
嘔吐の勢いは相当なものだった。
あたりにまき散らしてしまう。
申し訳ない。
しばらく呆然とする。
高校生が煙草でも吸いに来たのか乱暴にドアをたたく。
数人の頭の悪そうな奴らの話し声がする。
それどころじゃねえ、消えろ。
こっちは汚物をまき散らしてるところなんだ。
水で流すが各所に散乱してしまった。
心配してヒロからメールが来る。
個室を出る。
高校生が数人入って行く。
やつらはとんでもないものを見るだろう。


ヒロはばあばあを家へ送りに行く予定。
全部吐いたからもう大丈夫、会社へ行くと告げて別れる。
改札を出て自転車置き場へ向かう。
めまいがして道の脇にあるベンチに座り込んでしまう。
無理かな。
タクシーでいったん家に帰ろう。


駅からタクシーに乗る。
動き出したとたん吐き気が襲う。
すいません、戻しそうなので停めてください。
車から飛び出して路上で嘔吐。
まだ残っていたのだ。
もうどうにでもなれ、という心境。


2時過ぎに帰宅、ソファに倒れ込む。
自宅でもトイレに嘔吐、もう胃液しか残っていない。
しばらく横になる。
3時前、もう仕事へ行くのは無理と判断。
電話で休ませて欲しいと告げる。
テレビをつけてドラフト会議の中継を見る。
菊池は西武か。
意識が消えていく。


めまい(ふらつき)は何が原因なのだろう?
吐き気はアメーバ腸炎と関係があるのか?
もしかして脳に異常が起こっているのか?
免疫力が落ちているのだろうか?


眼鏡堂氏から、「アメーバ腸炎」についてお話したいことが、と電話が入る。
氏と親交のある向井万起男さん(病理学博士)に聞いたところ、
僕を診察している西宮病院のN医師は優秀で良心的であるとの指摘。
前回の大腸カメラならびに生検の診断結果では、
「非特異的腸炎」あるいは慢性大腸炎
つまり原因が特定出来ないということ。
生検の組織診断はすべて「良性」だった。
潰瘍性大腸炎とかクローン病といった難病にも否定的です、という結果。
通常はここで診断を終えてしまうらしい。
N医師は、でも念のためにアメーバ腸炎の血液検査しておきましょうか、と言った。
アメーバ腸炎の検査はHIV検査と同じ理由では患者によっては嫌がる人もいるらしい。
あの時、血液検査(抗アメーバ反応だったか?)をしなかったら…と思うとぞっとする。
僕の血液にアメーバ原虫が繁殖し続けて、いつか肝臓や脳を冒すかもしれない。
明日、お礼を言って詳しい話を聞こう。


夜、ヒロにおかゆを作ってもらい少しだけ食べる。
じっとしていればめまいも吐き気も無い。