09/11/8 それでもけっこう幸福かも?

ニュースデスク3連投の2日目。
今日はウォーキング!
自宅から甲子園まで歩く。
臨港線沿いにおよそ50分の行程。
途中、ららぽーと甲子園に寄る。


…今日は関西発のニュースが4本。
J1のガンバ戦、J2のセレッソ昇格決定試合、女子ゴルフ、ソフトボール。
記者が足りないのでデスク自ら女子ゴルフの原稿を書く。


セレッソ大阪の西沢明訓がJ1昇格と同時に現役引退を表明。
サッカーマガジンのDai氏のコラムで久々にその名前を聞いた元日本代表。
いつだったかイタリア戦で見せたジャンピングボレーのゴールが目に焼き付いている。


今日のニュースだけでなく明日の手配に追われる。
男子バレーボールのブラジルチームの来日。
選手の顔写真をネットで検索、インタビューのためポルトガル語の翻訳サイトを調べる。
てんやわんやが意外にも楽しい。
福岡ユニバや秋田ワールドゲームスの放送センターで仕事をしていた頃の気分を思い出す。


…断酒10日目。
やれば出来るじゃん。
10月30日から今日までアルコールの1滴も飲まなかった。
明日から解禁?
いや、自重しよう。
飲んでも缶ビール1本くらいに。


…後藤正治『表現者の航跡』。
内田樹(うちだたつる)について書かれた文章を読む。
題して「思想の整体師」とある。
面白そうな人だ。
後藤氏の文章をちょっと長めに写させていただく。


 最新作、『こんな日本でよかったねー構造主義的日本論』(バジリコ2008年)の
 「人生はミスマッチ」はこうである。
 いま大学では「キャリア教育」が盛んである。
 以前の言い方をすると「就職セミナー」であるが、自身の適正を見い出し、
 それに見合った最適の仕事を探すというのが趣旨となっている。
 まことに結構なことのようであるが、こう記す。
  【もちろん、そのような仕事は存在しない。
   だから「自分の適正にぴったり合った たった一つの仕事」を探して
   若者たちは終わりのない長い放浪の旅に出ることになる】
 それは“青い鳥”探しであり、こういう幻想が蔓延するのは、
 リクルート・ビジネスという構造に由来しているからだと看破する。
  【この思想は「自分の個性にぴったり合ったたった一人の配偶者が
   この世界のどこかにいる」という信憑と同類のものである。
  (だから、就職情報産業は必ずや結婚紹介業も副業でやっているはずである。
   これも「何度見合いしてもぴったりした人に出会えない」人が多ければ多いほど
   利益が上がるように構築されたビジネスモデルだからである)】
 人生はそんな好都合にはできてはいない。
  【人生はミスマッチである。私たちは学校の選択を間違え、就職先を間違え、
   配偶者の選択を間違う。それでもけっこう幸福に生きることができる】
 読んでいて、いやその通りだと私などは思う。
 そして自身について振り返りながらこう締めくくる。
  【私の適性は警察官僚とか政治家とか諜報活動とかにおいて間違いなく爆発的に
   開花したであろうが。私がそのような仕事につかず毒にも薬にもならない文学研究などに  
   かかわって一生終えたせいで獄窓や窮死から救われた人もきっと多いはずである。
   なまじ適性に合った仕事に就いたせいで、
         世の人々がいっそう不幸になるということだってあるのである】
                   (後藤正治『表現者の航跡』170-172頁)


痛快な仮説ではないか。
なんとも良質のユーモアではないか。
しかも真理をついている。
『人生はミスマッチである。私たちは学校の選択を間違え、就職先を間違え、
     配偶者の選択を間違う。それでもけっこう幸福に生きることができる』
これは迷える現代人の大いなる救いだと思う。
7勝8敗の力士が不幸であるとは限らない。

内田氏には有名なブログがある。
http://blog.tatsuru.com/