09/11/9 風が強く吹いている@cocoe

      


体重が71.95キロ、久々の嬉しい数字。
記録メモを見ると72を下回ったのは去年の8月以来だ。
10日間断酒の効果はてきめん、ということだ。
この調子でお酒控えめで今月末には70キロを切りたい。
69.95でいい。
あと2キロ落とせるか。


…ヒロと映画へ行く。
出勤前のモーニングショー、先月オープンした尼崎のシネコン
JR西ノ宮駅の前で男が一人ビラを配っている。
なんとテレビ番組の予告ビラ。
『フジテレビ系列 アンビリーバボー 西宮冷蔵復活再建の奇跡!!』とある。
番宣ビラを街頭で配っている。
西宮冷蔵は僕らの住むマンションからほど近い海沿いにある。
ジョギングコースから「西宮冷蔵」の倉庫が見える。
あの牛肉偽装事件はいつだったか。
ヒロが、あの人たぶん西宮冷蔵の社長さんだよ、と言う。

     



映画は『風が強く吹いている』、夫婦50割引で1000円。
立命館大学の陸上部がエキストラで出演していると聞いて見ておこうと思った。
明日は駅伝の取材で立命に行くからだ。
オープンしたてのショッピングモールはCOCOE(ココエ)という名称。
4階が「Movixココエあまがさき」というシネコンだ。
9時40分上映の回、最初は4人、予告が始まって3人、計7人の観客。
平日の朝だし入りは悪い。

    
     



映画の出来は悪くなかった。
原作を読んでたし、ちょっと荒唐無稽なとこもあるし、期待はしてなかった。
映像に嘘くささは無い。
正直、何度か泣きそうになった。
認めます。
いい映画でした。

     http://www.youtube.com/watch?v=iMjAKrGCiMU
     

理由はまず脚本の良さ。
あの恐るべき駄作『剱岳 点の記』とは段違い。
宣伝の差だろうか、客の入りが段違いなのに憤りを感じる。
もう一つの理由は役者のランニングが様になっているということ。
かなりのこだわりを感じる。
もう一つは群衆シーンをちゃんと撮っていること。


ランニングフォームや体型。
特に主人公の一人、走(カケル)を演じた林遣都がいい。
細くしなやかで筋肉質(これが大事)、バネのきいた走り。
彼は滋賀県に住んでいた。(今は知らない)
去年、立命館の陸上トラックでランニングフォームの指導を受けていたと聞いた。
映画を意識した見栄えの良いフォーム。
専門家が見たら長距離でなく中距離トラックの走りかもしれない。
金を払って見る価値のある走りだと思った。
鑑賞に耐えうる。


長距離ランナーっぽいのは「神童」役と「ユキ」役の俳優。
ああ、こんな感じのランナーいるいると思わせる。
演技としては主役の「ハイジ」を演じた小出恵介が上手い。


見終わってヒロが、嘘くさくないとこがいい、と言う。
テレビドラマみたいな安っぽい感じはないし。


ココエの飲食街は平日だというのに家族連れで超満員。
どの店も行列を作っている。
映画館とは段違いの賑やかさ。
いいものに人気が集まるとは限らない。


三浦しをん『風が強く吹いている』を読んだのは2007年1月だ。
読了した日の日記には感想を書いている。


 三浦しをん「風が強く吹いている」読了。
 箱根駅伝のレースに入ってからゴールまで約200頁を費やしている。
 なんと言ってもこの小説の見せ場はこのレースにある。
 登場人物や設定は現実離れしたところがあるが描写に力があるので
 そんなことはどうでもいい、と思わせる。
 読んでいて思わず拳を握りしめてしまう。
 感動作でした。


 駅伝のレースを10人の主人公たちが走る。
 各区を走るランナーの心情が順番に語られていく。
 それまでちゃらんぽらんな感じさえする若者たちだったが、
 たった一人で走ることと向かい合って彼らは自らの物語を語りはじめる。
 そのとき読者は初めて彼ら一人一人を知ることとなる。
 箱根を走る無名のランナーはそれぞれ人生の物語を持った人間であることを知る。
 うまいなあ、と感心する。


 長距離を走る。
 その呼吸や足音で文章に独特のリズムが生まれる。
 読む側も同じリズムで走っているような感覚になる。
 ランナーズハイのような。


 走ることを描いた小説にトム・マクナブの「遙かなるセントラルパーク」がある。
 アメリカ横断マラソンを描いたこの本は僕のライフタイムベスト10に入る傑作。
 読み終わったあとで、この物語の登場人物の名前を順番に口にするだけで目頭が熱くなった。
 この「風が強く吹いている」もそうだ。
 1区から順に、
 王子、ムサ、ジョータ、ジョージ、神童、ユキ、ニコチャン、キング、
 そして、走、ハイジ。


 「風が強く吹いている」というタイトルも悪くない。
 箱根のゴール地点、大手町はビル風が強い。
 たぶん、三浦しをんは現場に立ったのだろう。
 そのとき直感的にこの「風が強く吹いている」を口にしたのかもしれない。
 商業的にこのタイトルが売れるか売れないか で言えば疑問だが、
 現場感覚がないと浮かんで来ないタイトルのような気がする。 (07/1/12)



…ニュースデスク3連投、今日が3日目。
グラチャンのブラジルチーム来日、サントリーの荻野引退会見。
FIVEのリリースが遅れたのか情報が交錯、待ち構えた便にチームは乗ってなかった。
まあ、あり得ること。


デジカメに日時を焼き込んだまま撮影したのが発覚。
A木がエキサイトしていたが、本人の仕業だと判明する。
俺がやりました、と自首して一件落着(じゃねえか)。


…帰宅。
風呂上がりに缶チューハイを一缶だけ飲む。
10日断酒のご褒美、ビールや日本酒を飲むとやめられなくなりそうで。
チューハイの銘柄は『キリン本搾り』。
Dai氏がチューハイはこれに限ると力説していたので買い置きしておいたのだ。
原料はレモン果汁とウォッカだけなんですね。
確かに甘くなくて果汁が多くてドライ、これはいい。