ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

09/12/3 Early Morning Rain

     
 

雨の朝、氷雨?でもないようだ。
ゴードン・ライトフットというシンガー&ソングライターがいる。
おそらくカナダ人。
『朝の雨』(Early Morning Rain )という曲がある。
PPMがカバーしてヒットした。
僕はこの歌詞に描かれる風景が好きだ。
アメリカとカナダの国境あたりの小さな古い飛行場、着古したジャンパー、
砂混じりのポケット、ドル札を握りしめ、あてのない旅に出る。
心にかすかな痛み。
朝の雨が降る。
侘びしくて殺風景で憂鬱な風景。
なのに、どこか惹かれるものがある。
アメリカ版の演歌みたいだ。
僕がこの歌を知ったのは南沙織のLPだった。
カリフォルニアの青い空』とか『ローズガーデン』とかを英語で歌ったアルバムだった。
(記憶があいまいなので間違ってたらゴメン)


  In the early morning rain with a dollar in my hand
  With an aching in my heart and a pocket full of sand
  I'm a long way from home and I miss my loved one so
  In the early morning rain with no place to go


  Out on runway number nine, big 707 set to go
  But I'm stuck here on the grass where the cold winds they do blow
  Where whiskey it was boss and the women they were fine
  Well now there she goes my friend, now there she's rolling down the line


日本で空港といえば免税店とかレストランとかがあって晴れやかな場所だけど、
アメリカやカナダでは長距離バスのターミナルみたいな感覚なのだろうな。
昔、ヨセミテ国立公園へ行った時、サンフランシスコから15人乗りのプロペラ機に乗った。
降りたのはマーセドという町の飛行場、コンクリート平屋建ての待合があるだけ。
荷物は飛行機のコンテナから直接受け取る。
町へ行くバスもなく、車のない人は公衆電話でタクシーを呼ぶ。
僕がホリデーインに泊まると言ったらタクシーの運ちゃんが、
よせよせ、あんなとこ高いだけだ、と隣の安モーテルを紹介してくれた。
ホリデーインの半額だった。
スーパーで缶ビールを半ダース買って部屋でテレビを観ながら飲んだっけ。


『朝の雨』の話でしたね。
歌はPPMのものがいい。
ゴードン・ライトフットのは貧乏白人の雰囲気は出てるのだろうけど
日本人には聞き取りにくいのですんなり世界に溶け込めない。
エルビスも好んで歌っていたようだ。
昔、ラジオでこのエルビス版も聞いた記憶がある。


     http://www.youtube.com/watch?v=0OCnHNk2Hac
     


     アメリカンポルノの男優みたい。(?)
     http://www.youtube.com/watch?v=KP_MDIYhPH0
     


     エルビスは晩年、寂しいこの歌が好きだったのだろうか。
     今観ると竹内力にしか見えない。
     http://www.youtube.com/watch?v=OJVwQxwHbEQ
     




日本語の訳詞ではナターシャセブンが有名だけど、これは英詞で五輪真弓が歌ったもの。
訳詞の字幕付きなので歌の意味がよくわかりますね。
http://www.youtube.com/watch?v=8gt7x2Dvy44

でも、字幕の訳詞が間違っているような気がする。
Out on runway number nine, big 707 set to go
これを「9番線から707列車が出ようとしている」と字幕が出る。
ここは飛行場でしょ?
runway number nineは9番滑走路じゃないのかな?(でかい空港だね)
big707はボーイングじゃないの?



Macの画像編集ソフト『Final Cut Express』をインストールする。
したのはいいが、マニュアルを読み解けないし、インターフェイスが何なのか不明。
iMovieとは全く別物だ。
困った。
誰かに教えてもらおう。



ジブリの映画『おもいでぽろぽろ』と『耳をすませば』を観る。
どちらも女性が主人公、『おもいで…』は27歳の働く女性と小5の自分とのダブルキャスト
『耳を…』は中学3年生の少女。
どちらも以前にレンタルのビデオテープで観た記憶はあるのだが二度目でも楽しめた。
前に見た時は『おもいでぽろぽろ』は途中で眠ってしまった。
でも、今回は違った。
女の子の話なのに僕にもじんじんと響くモノがあった。
この10年くらいで自分の感性も変わったのだろうか。
『おもいで…』の主人公と僕は同世代。
昭和30年代から40年代に小学生だった。
『耳をすませて』は誰かを好きになったり誰かが自分を好きだと知ったりする甘酸っぱい感覚。
どちらの作品も“忘れていた懐かしい感情”を呼び起こす何かがある。


     


     


…何もしなかった一日。