10/1/5 十三 逃れの街

朝一で近所の眼科に電話、診察していることを確認、ヒロを病院送りにする。
薬を処方され帰宅、痛みは和らいだようだ。


ゴールデンスランバー』で読んだ話。
カストロは最初アメリカ好きだったのに訪米した時に個人的に嫌な思いをさせられた。
それをきっかけにソ連に傾いていったらしい。
そういうことってあり得ると思う。
店とか、宿とか、ある個人の印象でずいぶん変わる。
理屈ではない。
一人の対応で歴史さえ変わることもある。
組織の力は強大だけれど個人の力は思ったより意外に大きい。



ジョギング、朝食、歯医者、大阪へ出て散髪、十三の七芸でドキュメント映画『牛の鈴音』を観る。
  http://www.youtube.com/watch?v=CiXVOY_k-K0
  

老いた牛と老いた百姓を見続ける。
スクリーンを静かに見つめ続ける。
牛の歩み、百姓のじいさまの歩み、 
その速度の遅さは格別である 

牛が40年の生涯を終える時、お仕着せではない涙が静かに流れる。
その牛に名前はない。
牛は牛、牛でしかない 
英語のタイトルは「オールド・パートナー」

   


十三大通りの立ち呑み『得一』で独酌、お湯割りとハイボールを一杯。
この店は驚くほど安い。
カウンターは広々として居心地がよい。
呑みながら『逃れの街』を読む。
後藤正治が書いた人物ノンフィクションを読み、北方謙三を読みたくなった。
『逃れの街』や『友よ、静かに瞑れ』は傑作だとあった。
この人は芥川賞を目指す純文学の人だったのだ。


80年代の(70年代かな?)のハードボイルドが猥雑な十三に似合う。
ハードボイルドでありながら、70年代のこれは演歌だと思う。
主人公が深夜に電話ボックスの順番を待つシーンがある。
長電話にいらつく。
ああ、そんなことあったなあと遠い昔のように思い出す。