10/1/14 着こみスパイラル

昨日の夜からヒロが風邪でダウン、今日は終日寝込む。
17日から行く予定だった東京旅行をキャンセル、延期した。
今日もニュースデスク。
投薬治療中の僕の食欲も戻らない。
少しは栄養のあるものを食べないとこちらも風邪を引いてしまう。
弱者になるとあらゆるものにビクビクして生きることになる。
健康で仕事が安定していれば屁でもないことなのに。


谷川俊太郎の鳥羽という詩編にこんな一節があった。


 何ひとつ書く事はない
 私の肉体は陽にさらされている
 私の妻は美しい
 私の子供たちは健康だ


眩しい詩でんな。
この詩の本来の意味とは違うかも知れないが、
健康でしあわせであることは、何一つ書くことはない、ということなのだ。


ま、それほどシーリアスでもないのがわかっているから、
僕はこんな後ろ向きな日記を書いて気を紛らせているのだ。
書いているうちにいい加減イヤになってくるのだろう。
病は気から、だしね。


東京行き延期。
元気になったらとりあえず近所で美味しいもの食べよう。




…ニュースデスク、今日も関西発のニュースは何もない。
報道フロアはライフル射殺事件や小沢幹事長来阪で忙しそう。
でも、京都から大阪へ移動する小沢の車をヘリで生中継するのはどうかと思う。
僕には生中継する意図が皆目わからない。
8時前に退社。


昨日まではPodcastを聞くのもしんどかった。
駅からの帰り道、久々に「久米宏のラジオなんですけど」を聞く。
久米宏は2000年から1回も風邪をひいてないと言う。
丸10年、風邪ひかず、だそうな。
その理由は、
1. 「あれ?」と思ったら風邪薬を1錠だけ飲む。(通常は3錠)
2. ほぼ毎日(今は月〜金)30分間ウエイトトレーニングをしている。
3. 冬になるべく薄着で過ごす。
とのこと。
薄着で過ごす。
これが出来ない。
若い頃はかなり薄着だった。
ここ3年くらいどんどん過保護になっていく。
セルジオは、殊更厚着にせず今まで感覚で、と日記に書いてたが、
僕はひそかにヒートテックを着たりオーバーパンツを履く。(密かでもないか)
困ったことにそれに慣れてしまう。
抵抗力も落ちてしまう。
また着こむ。
とまらない。
着こみスパイラルだ。
つい数年前、僕は日記に大阪でダウンジャケットなんで要らないと豪語してたのに。


近藤史恵の連作集『タルト・タタンの夢』読了。
あの優れた自転車競技の小説『サクリファイス』を書いた作家による料理小説(?)
といっても気取った高級フレンチの話ではありません。
商店街にあるビストロが舞台。
食欲のない時によく料理小説が読めたものだと思う。
フレンチはほとんど知らないので本物がイメージ出来ないのが良かったのか。
でも、意外に楽しめた。
料理探偵もの?、フレンチ版「美味しんぼ」? 映画「ショコラ」?

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)



イーユン・リー『千年の祈り』の表題作のみ読む。
年末に見た映画の原作だ。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20091224#1261580747


わずか20頁くらいの短い一編。
なのに映画で感じたことと違った感慨を覚える。
映画も同じかもしれないが小説では父親が主人公、それが鮮明になっている。
文革時代の中国、ロケット工学者だった若き日の苦渋の選択。
何を選び何を捨てたか。
老いた父の心情が石をうがつ水滴のように読者に深く静かに訴える。
小説はいいと思った。

千年の祈り (新潮クレスト・ブックス)

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佐々木譲が『廃墟に乞う』で直木賞受賞。
え、もらってなかったの?


フラジール投薬治療、今日で6日目。
残り4日、食欲と体力の回復を祈る。