朝やることをやるべき時までにやらないおかげで今朝は強制的に早起き。
6時過ぎに体重を量ったら1キロほど増えている。
睡眠をちゃんととらない身体がケチになって老廃物さえため込むのだ。
朝から晩まであちこちに一人で移動してVTRを編集、ナレーション書き、収録する。
編集スタジオが北浜、録音スタジオが本社、音効スタジオが京橋。
この年齢になってもテープを持って、あっちこっちでっち(古い!) である。
でも、完成品を観ずに帰宅することになる。
早朝番組のため、完成テープは午前3時に警備室に届けられるらしい。
やっぱり仕事はクリエイティビティやイマジネーションやパッションではない。
「段取り」 これである。
段取りがなってなかったらイマジネーションやパッションなんて意味がない。
特にロートルにとってダンドリは命である。
…あっちこっちでっち仕事で時間がぽっかり空いて夕食。
モスバーガーへ行く。
お目当ては「ざくざくラー油バーガー」、なんと売り切れ…!
久々にきんぴらライスバーガーなる代物を食べる。
W林、じゃないW杯サッカー。
ポルトガルと北朝鮮を立ち飲み『明ごころ』で観る。
客は僕一人。
チョン・テ・セが頑張ってるので北の応援モード。
麒麟クラシックラガーをぐびり。
北朝鮮が強豪相手に果敢に勝負を挑む。
当たりで負けていない。
日本は、負けていない、という表現でいいけれど、
北朝鮮の場合は、当たり勝っている、ように見える。
全く怯むところがない。
実況アナに言われて思い出す。
北朝鮮とポルトガルといえば1966イングランド大会の因縁の対戦ではないか。
大学時代に金沢の映画館でドキュメンタリー映画『ゴール』を観た。
1966年のイングランドW杯の記録映画だ。
その映画で覚えた選手が、イングランドのボビー_チャールトン、ジョグ・ハースト、
西ドイツのハーラー、ベッケンバウアー(彼は以前から知ってたかな)、
一番強烈な印象に残ったのがポルトガルのエウゼビオだ。
イタリアを1-0で破り世界を驚かせた極東の初出場国。
北朝鮮が決勝トーナメントでポルトガルと対戦した。
お互い相手国の情報がほとんど無い時代だった。
特に北朝鮮は鉄のカーテンの最奥に存在するミステリアスな国。
前半、北朝鮮が電光石火の如く3点を奪う。
ポルトガルは全くノーマークだった北朝鮮に奇襲を許したのだ。
しかし、北朝鮮もポルトガルの情報が足りなかった、らしい。
10数年前、Numberのドキュメントで金子達仁が書いていた。
彼らは、エウゼビオを知らなかった、と。
果たして、その試合はポルトガルの大逆転で終わる。
モザンビークの黒豹エウゼビオは4ゴールをあげ、その大会の得点王となった。
あれから44年、今夜の試合はポルトガルが大量7点を奪い圧勝。
リベンジを期した北朝鮮は見事な返り討ちにあった。
この日、スタンドにはあのエウゼビオがいた。
満面笑みを浮かべたモザンビークの黒豹。
黒塗りのフランキー堺かと思った。
…帰宅してからもW林、いやW杯を観てしまう。
スイスとチリ、堅守速攻 vs 攻めるの好き好き軍団 である。
持ち味のはっきりした相手同士の戦いは見応えがある。
今回のワールドカップは楽しい。
地上波が日本戦以外も放送しているせいだろうと思う。
FIFAによる放送条件があるのだろうと推測する。
でもおかげで僕ら(視聴者)、スポーツファンには有り難い。
ヨーロッパの主要国が苦戦している。
フランス、イタリア、イングランドが勝てない。
ドイツもセルビアに、スペインもスイスに負けてしまった。
思えば前回 南半球でやったアルゼンチン大会の決勝はアルゼンチンとオランダだった。
その再現になるかも。