2004/8/31 入院2日目

(県立西宮病院1110)
入院2日目。
午前6:42 昨夜10時消灯で眠り目覚めたのは3時半頃、初めての入院生活にしては上出来だろう。
それからトイレに行ったり、デイルームでぼんやりとしたり、ベッドでまんじりともしない時間を過ごす。
病院の長い廊下を何をするともなく歩く患者、僕らがよく闘病イメージに使うカットの中に僕がいる。
3階の自販機へ行き冷たい牛乳を飲む。
恐ろしく美味しい。
ヴォルビックを1本買う。
下の階の外科なら若い患者もいるだろうが、この内科病室は老人ばかりだ。
ふと、バレーボールの中野由紀が膝の手術をしたときに取材した風景を思い出す。
彼女は元気だったなあ。車椅子で走り回っていた。
昨日、点滴を受けているとき、思わずちょっとうたた寝をして、
ふと目覚めると傍らに同じようにうたた寝する嫁がいた。
何だか不憫になって泣きそうになる。
「病気になっちゃたよう」


…ふと思い出すと7月4日に健康診断に行ったときに服を着たまま体重を測ると78キロだった。
それをみて「お、ちょっと痩せてきてるかな」とほくそ笑んだ。
思えば、あの頃から水分の異常摂取もあったし、
ビールよりも清涼飲料水を好むようになったのではなかったか? 
血糖値の上昇は始まっていたのかも知れない。
だから疲れやすく、アテネへ行くのも何だか億劫に感じられた。
今朝、体重計に乗ると服を着たままで73.4キロだった。裸なら72キロ台だろう。
アテネへ行くときに78としたら5キロは急激に減っている。
自覚したのはアテネの仕事中、団体予選のハードな日々が終わった頃だ。
なんか体が絞れてきているなと思った。すでに高血糖だったのだ。


…昨日の夜、血糖値が450、今朝は300台になる。インシュリンで下げているのだ。
主治医は富田先生と若い女医の坂田千尋先生。坂田さんは20代の可愛い女医。
「まだ、ぺえぺえです」とのこと。年の割に古い言い回しだ。ぺえぺえ、て。
こういう医師とのつきあいも想像していなかったことだ。
でも、いつかは…必要なことだと思う。


…病院の一日、午前七時にこうして担当医が朝の検診に来るのだ。
検温、血圧測定、血糖値測定それとインシュリン注射だ。
同じ頃、配膳のおばちゃんがお茶を持ってきてくれる。
8時になれば朝食だ。これが待ち遠しいのだが。


…思えば、このPISMO(Mac)を緊急で持ち出してきて良かった。
旅先で、出張先で、このPISMOとのつきあいは長い。
また、入院生活にPISMO、なかなか捨てられないなあ。


…担当医の坂田先生と看護士の沖田さんと区別が付かない。
赤いストラップをつけているのが坂田先生でした。
同じような背格好でわからない。


…朝食は食パン2枚にオレンジ、ゆで卵、レタスとトマトとキュウリに牛乳パック、
食パンは自分でトーストをしにいく。
食べていると懐かしい給食の感じ。
それとも一昔前のユースホステルの朝食という感じ。
これに目玉焼きが付くくらいか。
そのあと、嫁にいろいろとモノを頼む。
「朝はトースト2枚食べたよ」と話すと涙が出た。
ウンコがかなり固くなっている。昨日の夜はバナナのようなのが1本出た。
痛かった。
尿の量はかなり減ってきた。無駄なモノは飲んでいないだろうから。


…さあ、最後の仕事だ。「生島眼鏡店」の台本修正をして送ってしまおう。


…台本修正、2本分は出来た。あとはちょっとやっかいな野球トリビアです。
「みなさーん、楽しい楽しいシーツ替えのお時間ですよ」とおばちゃんの声、
こういうところはこんな明るい人が多い。苦労を知り人生を重ねている人たち。
まだ、一日にも満たないが思うことあり。
僕はまだ若い、若くして「歳だ」と老いぼれてはいなかっただろうか?
入院しても自由に歩けるし自分のことは自分で出来るから。
何を老いぼれてたの?と思うことしきり。


…この夏、朝の目覚めが悪かった。
起きても水分をとってはすぐにぐったりしてソファに横になった。
あれはすでに倦怠感が始まっていたのだ。仕事の集中力を失っていたのもそうだろう。
アテネで海辺の街へ行こうとしても、なかなか動かなかった理由もそうだろう。
そんな種類の人間ではなかったはず。
元気ならクレタ島へでも行っていただろう。
体が怠かったのも単に筋肉が落ちていたとかの問題ではなかった。
体の要が問題を起こしていたのだ。


…「生島眼鏡店」の台本書いて送り終わる。


…午後9時、外に出て生暖かい夜風に当たりながら携帯電話で迷惑をかけた数人と交信する。
何の心配もなし、我なくとも世の中は動く。
9月だったことを考えるとこの入院時期も良かったのかも。
10月からは紅葉と温泉に行ける。
でも、ちょっと外で声を張って話したせいかどっと疲れが出る。
まだ、血糖値は300台、無理はしないこと。今日は腹部エコー検査と眼科の検査。
眼科はもっとも恐れていたこと。
眼圧も異常なし。目薬を挿して瞳孔を開かせて眼圧を測る。
異常はなかったようでホッとする。
定期的に検査した方がいいので(何と)12月の1日の10時に予約をとる。何だか不思議な気分。
でも、3ヶ月なんてすぐにやってくる。
腹部エコー検査は腹にヌルヌルのローションみたいなものを塗ってグリグリ超音波検査機で測る。
脂肪肝と診断される。わかっていたのだが…放置しておくのもいかんよなあ。
4時にヒロが来る。
iPodとサンダル、バターナイフ、フォーク、シャンプーに着替えと持って来てもらう。
でも、独身だったらどうしてただろうか?

病室のフロアにある浴室でシャワーを浴びて髭を剃る。気持いい。
昨日から尿は全て計量カップに入れて蓄尿(と言うのだ)している。
昨日は一度に350mlくらい出たが、今日は一回200mlくらいだ。


…3階の楽しみ、自販機カフェ。といっても牛乳くらいだが。今は冷たいヴォルビックが恋人。


アテネ以前、アテネ以後 アテネはとんでもないことになっちゃったね。