ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2004/9/14 入院16日目

(県立西宮病院1110)
入院16日目。
午前7:30 血糖値117とちょっと高め。起きるのがちょっと遅かったから?
イチローはあと26本となる。昨夜はNORA JONESのライブのDVDと「ER」を一本だけ観る。
ヴォーナスでついている「テネシーワルツ」が良かった。
彼女は白人でもないし黒人でもないし名前からするとヒスパニックでもない。
最近はそんなアメリカ人が多いなあ。


…今日からペン型の注射。「ノボペン」という名称。お腹の贅肉に自分で注射する。
何とも情けない。
ノボペンのインシュリンの量を調節するメモリーの数字が細かくてよく見えない。
指導してくれる看護婦の角田さんに「う、数字が見えない…」と白状する。
一時的に遠視がきつくなっているせいだ。もちろん今まで使っていた眼鏡をかけてもダメ。
これは辛い。


…午後5:16 昼の血糖値は80、朝はインシュリンを18単位を打ってるので明日から14単位にするそうだ。
昼にヒロが来て帰る時間になって前線が通過したのか雷雨となる。
この雨が塩害の塩を洗い流してくれればいいのだが。
デイルームで「模倣犯」を読んでいると三茶氏が見舞いに来てくれる。
「生島眼鏡店」はバスケットの短身選手と大統領のスポーツ度をやるようだ。
よろしくお願いします。あんまり面白くしないでください。あとがやりにくいから。
「オヤジの吐息」というコミックを貰う。便所本(失礼)にちょうどいいかも。
でも、遠視なので字が読めないのだ。


…今日はノボペンの練習、午後からビデオを見せられた。痛いわけではないが扱いが面倒なだけ
それと腹のぜい肉をつまんで注射するというのが情けない。夕方は血糖値110、セーフの数値。
インシュリン注射を自分でする。まだ看護士の監視下で打つ。
若い看護婦角田さんと平川さんに2人に見つめられながら注射をセットして、
おもむろにお腹を出してぜい肉をつまみ出すという動作が情けない。
でも、「覚えが早いですね。普通は最初っから一人では出来ませんよ」と誉められる。
血糖も下がってブドウ糖が脳に足りてるからだ。ボクヲバカニスルナヨ!


…今日から新しい入院患者が入ってくる。ヒグチという老人、ちょっと呆けているらしく何を言ってるのか分からない。入るなり「テレビ、テレビ」と老いた奥さんに要求し、テレビをセットしたらセットしたでイアホンを使わず大きな音を出して観る。うるさいことうるさいこと。
でも、呆けてるし…。
困ったもんだな、あまり四六時中うるさければ抗議しようと思ってデイルームに逃げる。三茶氏と部屋に戻るとベッドごとなくなっていた。向かいの部屋に移っていたのだ。それでもうるさかったら困るなあ。


…どうにも本の字やノボペンのメモリーの数字が読めないのでドンキホーテに入っている百円ショップに行って「老眼鏡」を買ってくる。100円というのが凄い。老眼鏡は凸レンズで虫眼鏡と同じレンズ、あら不思議、かけると全体が拡大されてよく見えるよく見える。しばらくはいざという時この老眼鏡の世話になろう。このままでは、さっと書類を渡されてもすぐには読めないというのも困るだろうし。


…午後10:49 双葉温泉に行くが臨時休業。ドンキホーテに寄り30分ほど歩いて帰ってくる。
ドンキホーテカゴメの野菜ジュース「緑王」を飲む。これからはトマトジュース、野菜ジュースが僕の専用ドリンクだ。病院に戻りテレビで阪神中日戦を観る。井川の髪の毛には笑った。
完封目前で同点ホームランを浴びる。どうでもいいが。DVDで「ER」を観る。病室のベッドで観る「ER」はいいなあ。臨場感あって面白い。ハマり始めている。吹き替えで観て、英語音声の英語字幕で観る。割とスイスイ頭に入ってくる。いやあ、いいぞ、ブドウ糖が脳に十分行き届いてきているみたい。頭がクリアだ。
夜の血糖値171 まだ夜が高いのだ。夕食後、3時間しか経っていないにしろ正常値は高くなっても140以下、これを目標にしたい。
ちなみに血糖値の計測は一日4回、朝食前、昼食前、夕食前と就寝前だ。インシュリン注射はその計測直後にする。朝は14単位、昼と夕は8単位、寝る前は10単位。
100円で買った老眼鏡もいいぞ。クリアに見える。100円の眼鏡なんて何だかおかしいが。
じーっと看護婦に見つめられながらインシュリンを自己注射する。