2004/9/16 入院18日目


(県立西宮病院1110)
入院18日目。
午前9:51 今日もシャバは晴れ。今朝は6時に起きてしまう。いつもはエアコンをかけてると
ちょっと肌寒いのだが今日はちょっと湿気が多い。珈琲を買いに外に出るとまだ夏の空気だ。
いつになったら大陸の空気と入れ替わるのか。これからガンガンと歩かなければならないのに早く涼しくなれ、いいかげん2004年の夏は去って欲しい。
朝の血糖値89、インシュリンは朝食の直前に打つ。昨日まで18単位も打っていたが今朝から14単位に減らされる。一人で腹打ち。


…「模倣犯」やっとのことで読了。何と何と延べ18日もかかっている。まあ、途中で視力がおかしくなって手間取ったからなあ。でも、そんなに時間のかかる類の本ではなかったのに。
ま、面白いサスペンス、犯罪小説だ。キャラクターもいいし、ストーリーも面白い。でも、読む前に思っていたコンゲーム風の小説ではなく意外にエグい場面もありの物語だった。有馬老人がいいね。映画では山崎努が演じていたらしい。ヒロに「映画はムチャクチャでわからへんから観ない方がいいよ」と言われる。宮部みゆきはこれで何冊目だろう。僕にとっての白眉は「火車」と「蒲生亭事件」だ。これはどちらも感動したなあ。他にも「龍は眠る」「魔術はささやく」「クロスファイア」「理由」などなどを読んだ。最近のゲーム小説風なのは読む気がしない。


…また今朝も新入り。サトウさんという70くらいの老人。元気でよくしゃべるしゃべる。
何でも一日2万歩歩き、週に一度は登山をし、テニスに卓球と健康的な生活。しかし、その分
ものすごく食べるらしい。特に甘いモノを大量に食べる。タバコも一日40本は吸うらしい。
で、血糖値が200以上でヘモグロビンA1cの値が9以上だったので入院となったらしい。自覚症状がまったくないらしく、意気盛んで自慢話が止まらないしはっきり言ってちょっと鬱陶しい。ちょっと静かにしてて欲しいなあ。
僕も元気は元気でいいから老人は老人らしく「もの静かな人」になる努力をしよう。
サトウ老人も入って来るなり「テレビはないのか?ビデオはないのか?」と言う。僕よりあとに入ってきた入院患者は口を揃えてテレビテレビだ。入院してる時くらいはテレビを観ないで心落ち着ける時間を持ったらいいのにと思うのだけれど。こんなことを言っては何だけど僕はテレビがあんまり好きじゃないのかも知れない。特にお年寄りにとってはテレビは必需品になっているようだ。
ま、DVDが観られるからね。


…看護婦の角田さんから聞いた話。僕の入院時の血糖値711というのは彼女の知っている中では2番目の記録だという。最高は800の人で外来の患者だったらしい。何でもその人は頑なに入院治療を拒否し診察に来るたびに医師と一悶着あったと言う。50代後半ですでに足に壊疽が発症しており、それでも入院しない。で、ある日、風呂場で死んでいたそうです。糖尿は怖い、という話だろうが711もやはり怖かったのだ。
つまりこういうこと、「塩田さんは今までで2番目に高かった。1番の人は死にましたけど」
つまり、生きてる中では一番高い。スポーツで言えば現役最高記録だ。


…この11階は血液の病気、たぶん白血病の患者と胃腸障害(潰瘍、癌)の患者と糖尿病の患者が混在しているらしい。ペースメーカーの人はいないからちょっとくらい携帯で通信しても問題ないですよとこっそり教えてもらう。


…夜のインシュリンの量が18から14になり、今朝も低かったので昼は8から6に減る。


…隣の新入りのサトウさん、食事の量がとか、こんなにご飯が少ないとか、これじゃ持たないとか、テレビがどうのこうのとか、ちょっとうるさい。
吉田さんと野中さんは絶食中なんだから少しは気を使えよな。
たぶん、歳を取ると頑固になる。それで生活習慣を変えることはかなり大変なことなのだろう、とは同情するがうるさい。


…「模倣犯」映画版ではクライマックスで犯人役の中居クンの首がびょーんて飛んで空中で爆発するのだそうだ。すごい!なんだそりゃ?ちょっと観てみたい気もする。


…午後7:28 夕食前の血糖値121 昨日、一昨日よりもちょっと高いがインシュリンを6単位に減らしてのでこれくらいだろう。朝の空腹時ではないし昼食を食べてから5時間後の数値なので悪くはない。今日、それよりもショックなことあり。午後から見舞いに東通のY氏と画伯が来てくれた。お土産はナンバーの最新号と新雑誌「バーサス」、環境ビデオのDVD2巻、それと怪しげな映画のDVD(題名は「チアリーダー忍者」)と盛り沢山でした。ありがとうございました。
1時間ほどデイルームで歓談し見送る。その足で読みかけの本と散髪代だけを持って院内にある理髪店に散髪に行く。5時頃に部屋に帰り釣り銭を直そうとロッカーの引き出しをあけたら…
財布がない!…財布だけがいくら探しても消えていた。二つ折りの財布を折らずに拡げたまま
引き出しの奥に入れておいたのだ。院内盗難か!
病院内を歩くとき、財布は持って出ないので外に忘れたということはない。ショック!
幸い現金は1000円ちょっと(笑)、クレジットカードが4枚に銀行のキャッシュカードが一枚
あとはTSUTAYAカード、コナミスポーツ会員証、診察券などの類だ。さっそく、カード会社に電話して使用停止にする。今日の午後5時以降に使われたものは無効にしてもらう。
幸い今日、使われた形跡はなかった。
ちょうど4年前、シドニーで財布を盗まれた。その時は被害額日本円にして¥7000ほど。その後、新しい財布を買って今日まで使っていたのだ。4年に一度盗難に遭うぷよねこであった。
それにしても僕の病室はフロアの端っこ、でも窓際ではないので侵入は容易だ。
財布だけ取っていってテーブルの上に放置されたiPodは無事だった。泥棒にとっては実入りの少ない財布だったはずだ。病院の外のゴミ箱に捨てられてたりして。
ナースステーションに届け明日は警察に盗難届を出しておこう。このMacも危ないなあ。