2010/10/3 人を応援するということ 

普通の生活に戻る。
たっぷり睡眠、快調な目覚め、どうしちゃったんだろ?
正直、今は自分が20代なのでは?と勘違いしている。
いつか痛い目を見るに違いない。
今年の前半は目覚めると、身体が重い、って毎日のように日記に書いてた。
昨夜から寝着をTシャツ、短パンから長袖のパジャマにした。
そのせいでもないだろうけど、涼しいのはいい。


2010年も残り90日余り、体調が良いうちにやっておきたいこと多し。
思えば去年の今頃、健康不安に怯えていた。
日記に長々と記されている。
「いろいろと覚悟の秋」 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20090911/1252641437
「総合診断 大腸炎」 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20090929/1254154511
「しつこいアメーバ」 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20091208/1260200767
「ドカンと叩きましょう!」 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20100109/1262964776
「ドカンと卒業です」 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20100209/1265678579


本気で大腸ガンを心配してたのです。
結局、アメーバ腸炎ち診断された。
大腸内視鏡検査をつごう3回も受け、強い薬でプチうつにまでなって治療した。


年末には原因不明のめまいに襲われた。
吐くほどのめまいなんて生涯初のことだった。
で、脳のMRI検査を受けた。
「脳の輪切り検査」 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20091202/1259714430


健康が一番、健康なときにはボーッとしないで今やれることをやるべし。


…ヒロに歌舞伎勉強会の報告をする。
けっこう歌舞伎話に盛り上がってご飯が進まない。
今まで彼女が見た歌舞伎でベストは若手中心の『勧進帳』と、
『伽蘿先代萩』(めいぼく せんだいはぎ)であるらしい。
南座で去年見た『伽蘿先代萩』は歌舞伎を見て初めて泣いたという。
配役は政岡に藤十郎、八汐が仁左衛門だったという。
灯台もと暗し。
歌舞伎の先輩がここにもいました。
アドバイスをひとつ。
歌舞伎はお金のかかる趣味やから臨場感には欠けるけど、
テレビで見て演目の数を増やすべし、評判のいいものは舞台に行きましょうね、との教え。
ごもっとも。


『伽蘿先代萩
今月、名古屋の御園座でかかる予定。
親孝行と称して行くか?
チケットとれるのかな。


…体重を測る。
東京遠征、神保町「キッチン南海」、築地「印度カレー中栄」における食欲開放、
「うまや」「地熱風」「ばくらい」「秋田屋」における酒池肉林で増量必至。
73までは覚悟した。
ところが…!
71.95キロ、とかろうじて71キロ台をキープ。
気をよくする。
代謝も良くなってるのか?
(いい気になるなよ)
Twitterの減量バトルに復帰しよう。
眼鏡堂さん、T夢クン、I田クンに告ぐ。
すみやかに戦線に復帰して下さい。
ともに闘いましょう。


…雨の日曜日、今日から3連投のニュースデスク。
とはいえ、阪神の優勝消滅で3日間予定項目なし。


ゴルフの日本女子オープン、東海クラシックの中継をウォッチ。
優勝争いをしているわけでもない石川遼の15番を延々と流す。
それまで一人も他の選手は出てこない。
ミニランキングが一度テロップで出ただけ。
最終日の中継としてこれでいいのか?
CX系ならではのスタイル、主人公以外は登場しない。
テイクしなければそこに対戦相手は存在しないのも同然なのに。
1995年、オリックス優勝に王手がかかっていた試合を関テレが中継した。
オリックスの攻撃の時、ロッテの投手を一度もテイクしなかった。
強烈な違和感があった。
これでいいの?
今回の東海クラシックも同じ手法。
優勝争いに入っても、プレーオフに入っても、同じ。
ティーショットを頻繁にカットするのでそこまでの流れが見えない。
最悪はスロー再生の乱用。
たいして意味のないショットやロングパットでもスローを何カットもテイクする。
いっしょに見ていたA藤とテレビに突っ込む。
「ここは兼本のリアクションだろ!」
「ここスロー要らんで要らんで、ああ、出してもうた」
「何枚いくねん? リアクションとってないのに」
単に機械的にスロー出してるんでしょうね。
これでいいの?
このディレクターにスカパー執行役員氏のブログ読ませたいです。



ラグビー トップリーグの生中継を見て泣きそうになった。
神戸製鋼コベルコスティーラーズvs近鉄ライナーズ加古川運動公園陸上競技


強い雨が芝をたたく。
近鉄は次々とトライを決められ14点差をつけられていた。
さらに攻め込まれ劣勢が続く。
スクラム近鉄フォワードの息があがる。
そこへ聞き覚えのある声が飛ぶ。
「集中!集中! ここ乗り切ろう!」
旗振りオヤジだ。
攻め続ける神鋼、耐える近鉄
また声が飛ぶ。
何を言ってるのかは聞き取れないが、明らかにオヤジの檄。
僕と同級生、53歳、近鉄の旗振りオヤジT広さんだ。
懐かしいなあ、この声。
中継のマイク通してもこんなに聞こえるんだ。
豪雨の中、テレビは劣勢のライナーズを映し出す。
孤軍奮闘の旗振りオヤジ。
オヤジの声は絶対に選手に届いている。
そんなことを思った瞬間、目頭が熱くなる。
最近、涙もろくなったのかな。


3年前につくったドキュメント『河内花園ラグビー酒場』の冒頭のシーン。
立ち飲みの酒場でT広さんが当時ライナーズのプロップ浜ちゃんに言う。


 オヤジ 『この歳になって考えたらね、人を応援するって素晴らしいことやで』
 浜ちゃん『いやあ、まだまだオレはその域にはまだならんで』
 オヤジ 『なるな、なるな、なったらアカン、なったらアカン、
          そうなったら、まだまだ浜ちゃんは若いって言うで』
 浜ちゃん『人を応援してる場合じゃないからね 自分にムチ入れな』


「人を応援するって素晴らしいことやで」
番組をつくった時、この言葉の意味をそれほど重く感じていなかった。
でも今日、中継で聞こえてきたオヤジの声とずぶ濡れになって戦う選手を見て、
ああ、オヤジの言いたいことはこういうことだったんだなって思う。
あの声が無かったら…。
選手はどんな思いだろう?
押し込まれながら、苦戦しながら、それでも、いつもの声が聞こえてくる。

  


テレビ中継を見続ける。
神鋼フルバックがシンビンで退場となる。
近鉄がそのスキをついて連続トライ、20-22、2点差に迫る。
オヤジのボルテージも上がる。
80分を過ぎた。
ロスタイム、ホーンが鳴った。
ラストワンプレイ。
攻める近鉄はボールをつなぐ。
ファンブルしたらそこで終わり。
雨中の綱渡り。
守る神鋼もファウルは出来ない。
PGを与えたら3点、逆転される。
ミスできない近鉄、反則できない神鋼
パスするたびに僕も声が出る。
「落とすな!」
「つなげ!」
「フォロー!」
右へ左へと展開を変える近鉄
CTBギアが左サイドで飛ばしパス。
ヤバイ、と思った瞬間、11番松井が空中でキャッチ、そのまま左隅に飛び込んだ。
25-22、逆転のトライ…!


ロスタイム、ラストワンプレイの逆転劇!
抱き合う近鉄フィフティーン、崩れ落ちる神鋼
これぞラグビーの醍醐味。
凄い試合を見てしまった。
近鉄ライナーズ神鋼に勝った。


旗振りオヤジ、泣いてるかな。
そのまま中継を見続ける。
選手がスタンドへ勝利を報告する、叫ぶオヤジたちの姿が映し出される。
オヤジお手製のライナーズの旗が雨に濡れていた。



声は届く。
ことし、夏の甲子園でスタンドの声が選手に届いていることを知った。
オヤジの声のパワーは僕らが思っていたよりずっとずっと大きいのだ。


こんな試合は滅多にない。
勝ったり負けたり、声を涸らして応援しても思うような結果にはならない。
たいていは報われない。
地味な試合が続く。
それでも旗振りオヤジは一試合も休まず応援を続けている。
「人を応援するって素晴らしいことやで」
応援冥利。
いい日が来ましたね。


しばらくしてオヤジに電話する。
「見てましたよ、やりましたね。」
「ありがとうございます!」
まだ興奮は冷めていない。
「22年ぶりですよ、神鋼に勝ったのは。これから三宮のミンミンで祝勝会です」
行こうかな。
あ、無理でした。