2010/10/19 おいしい一日

おいしい朝。
昨日の夜、ヒロがいなり寿司を作った。
今朝はモーニングショーの映画へ行くので朝食はこのお稲荷さんと味噌汁だった。
ヒロが食べて「失敗した」と一言。
食べてみると、ん? 
揚げの味が薄い。
ちょっと甘みが足りない。
「でも、食べられるよ」と3つずつ食べる。
夜、帰宅すると残りの揚げを味付けし直して再生させていた。
しぶとい奴。


モーニングいなり、右の写真は別名“ジャンボ稲荷”の愛犬てん、こいつは食べられんよ。


おいしい昼。
シネリーブル梅田で映画を観て福島でランチ。
有名なブログ「Mのランチ」に紹介されていた店『中国菜オイル』へ行く。
先月オープンのきれいな店、中華というよりビストロかコーヒーショップの雰囲気。
カウンターに座るが一人用のスペースが広くゆったりして嬉しい。
僕が麻婆豆腐定食、ヒロが日替わりの豚肉と大根とタマネギの炒め物定食、ともに850円。
(客の半分は麻婆豆腐を注文してました)
清潔なオープンキッチンでシェフが一人で鉄鍋をふるっている。
先に出てきたのは日替わり、炒め物を食べてヒロが、コレおいしい! と一言。
一口もらって食べる。
おいしい!
遅れて麻婆豆腐登場。
スパイスの香りが高い。
花山椒だろうか。
旨い!
ご飯がススム君。
かと言って決して濃いだけの下品な味ではない。
なんて言ったらいいのか。
こう書いていても喉が鳴るほど。
感動的なおししさ。
『中国菜オイル』ブログに書いてた通りレベルが高いです。
定食は他にも天津飯、五目炒飯があるが全部食べてみたいと思わせる。
夜は6品で2800円のコースがある。
店には紹興酒の大きな壺がある。
ガーデンやリーブルのアフターシネマにひとつ楽しみが出来た。
http://emunoranchi.blog65.fc2.com/blog-entry-2497.html
http://emunoranchi.blog65.fc2.com/blog-entry-2504.html


四川、広東、加えて中国家庭料理。
シェフは南京町の『別館牡丹園』や大阪の名店で働いていた方らしい。
本家よりも旨いかも、とさえ思う。



ランチのあとはお仕事で編集スタジオ入り。
でも、立ち合いなので気楽なものです。
いい加減にちゃんとした仕事しないと勘が狂うのではないかと不安になる。
水は低きに流れる。
楽してギャラもらってるとあえて動こうとしないですよね。
何か行動を起こさないと、と思う。
少しはシゲキを入れとかないといざという時に衰えを思い知るのだ。



おいしい夜。
23時過ぎに帰宅する。
お昼を食べたあとヒロはヨドバシ梅田と阪神百貨店に寄ったそうな。
ヨドバシ液晶テレビのカタログをもらってきた。
11月中に我が家は地デジ化する。
ケーブルネットワークで早くもwowwowのアナログ波サービスが終了する。
プレッシャーをかけられているのだ。
阪神地下でチーズケーキを買ってきた。
帝塚山の『Forma(フォルマ)』という店が出店していたらしい。
6種類のチーズで作ったケーキの詰め合わせ。
夜中なのでクリーミーゴーダという1種類だけを半分こして食べる。
おいしい夜。
http://www.forma-cake.jp/



おいしい映画。
瞳の奥の秘密』@リシネリーブル梅田
10:50のモーニングショー、夫婦50割引で1000円です。
ロードショー公開の時は満席近くまでなったと聞いていたがガラガラだった。
おそらく15人程度、半分近くが夫婦50割かシニア割の客だと思う。


アルゼンチン映画、舞台は(おそらく)首都ブエノスアイレス
古いヨーロッパを思わせる重厚な街並み、主人公は裁判所に勤め退職した職員の男。
在任中のある殺人事件が忘れられず小説に書き始める。
ベースは犯罪サスペンス、深層に恋愛感情が地下水脈のように流れている。
カズオ・イシグロの「日の残り」を思わせる控えめで静かな愛。
「意気地なし」「(私と関わると)大変なことになるわよ」
主人公のベンハミンに感情移入して見ると実に切ない。
胸が締めつけられます。


ご隠居岩佐さんがブログで粋な感想をアップしている。
評価は90点だった。
http://blogs.yahoo.co.jp/toruiwa2006/61602578.html
岩佐さんは私の点数は甘いですが、と断っておられたが僕も4.5ブラヴォーです。
いや限りなく5に近い。


ストーリーは時代を何度も行き来する。
現実と事件の起こった1970年代。
スクリーンに何ともいえない緊張感が漂う。
何か悪意のあるものがひたひたと迫り来るような。
あるいは誰かに監視されいてるような。
1970年代のブエノスアイレス…。
いつか映画で見たナチス時代のベルリン、あるいはハンガリー動乱直前のブダペスト
あるいはレッドパージのロサンゼルス、占領時代の東京…。
アルゼンチンの軍事政権。
ウィキペディアにこんな記述がある。


  1976年のクーデターにより成立した軍事独裁政権下、アルゼンチンでは一般市民でも
  容赦なく思想弾圧の対象となった。7年の間での行方不明者は数万人にものぼり、
  その殆どは不当な拉致拷問の末、死亡したとみられている。


学生時代に耳にした「汚い戦争」だ。
コスタ・ガブラスの映画『ミッシング』はチリの話だが、
アルゼンチンでは左派撲滅の名目で行方不明が3万を超した。
瞳の奥の秘密』の回想シーンはそんな政治的背景が色濃く漂う。


驚愕のカットがあった。
かなり上空からの空撮、暗闇に浮かぶサッカースタジアムにカメラは近づく、
ピッチでプレイする選手たちの俯瞰、カメラはそのままスタンドの群衆をとらえる。
そして、カットを割らずに二人の男、犯人を捜すベンハミンとパブロのクローズアップ。
ここまでが1カット、どうやって撮ってんだ?
大観衆で埋まるスタジアムで犯人を追う。
犯人が残した手紙から男がラシンの熱狂的ファンであると知りスタジアムに通って4日目だった。
これって……クロサワの『野良犬』じゃないのか?
1949年、真夏の後楽園球場、巨人南海戦、1リーグ時代の最後の年。
村上(三船敏郎)と老刑事(志村喬)が満員のスタンドで容疑者の遊佐を捜す。
グランドには本物の川上や千葉、別所もいたのではなかったか。
スタンドの映像が圧巻だった。
全員が男、そして全員が白いシャツ。
夏の光に真っ白なシャツが眩しい。
観る者の目に焼き付く美しいシーンだった。
瞳の奥の秘密』ではその日に犯人を見つけ激しいチェイスが展開される。
スタンドは満席だが裏手の通路には誰一人いない。
表と裏のコントラスト。
深夜の倉庫街のような空間を男たちが疾走する。
これも『野良犬』と同じ。
村上は遊佐を逃してしまうがベンハミンたちは容疑者のイシドロ・ゴメスを捕まえる。
しかし、それで一件落着とはいかなかった。
うーむ、いい映画だなあ。


ベンハミンと一緒に犯人を捜すパブロという友人がいる。
ウッディ・アレンのような役者で彼が効いている。
若く美しい妻を奪われた夫モラレス役の俳優もいい。
わらの犬』のダスティン・ホフマンを思い出した。
サスペンスにちょっとした笑いとペーソスを
ヒロインのイレーネはコメント欄にあるように眼鏡堂さんの理想だそう。 
確かに何とも癒えない秘密めいた魅力がある。
でも「大変なことになるわよ」と思って僕は「意気地なし」を選択するだろう。
タイトルは『瞳の奥の秘密』、
ペンハミン、モラレス、イレーネ、3人の瞳の奥に注目してもういちど観たい。


見終わった後、いくつかの疑問点をヒロに問い謎解きを補強する。
彼女はwowwowで録画した映画を1.5倍速で見ているので理解力が高いのだ。
トレーニングの効果あり。

 
…11月は忙しくなる予感。
内田光子中村座は確保したいなと思う。


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