2010/11/12 自転車でMitsuko Uchida

朝起きると雨、今日から走り始めよう、と決意したのに文字通り水をさされた。
昨日、ゴシゴシしまくった右目、膿んでいるのでは?と心配したが大丈夫だった。
寝る前に抗菌の点眼薬を何度もさしたし、風邪薬のパブロンも飲んでおいた。
でも、激しく寝坊、起きたのは9時半過ぎだった。
ほったらかしにしている衣類、放置している体重とその記録、
行きそびれている歯医者、出し忘れている請求書…!
残り7週間、まず体勢を立て直そう。
ラジオでハスキーボイスが歌っている。
♪あと 一歩だけ 前に 進もう (スガシカオ「Progress」)
『プロフェッショナル』に登場する人たちの、一歩、は凄い。
僕のは…これはこれで凄い。
人生の価値は自分でつくるものですから。
明日、体重計に乗る。
先ず一歩、前に進もう。


秋を飛び越えて初冬。
湯気の立つ朝食は有り難い。
土鍋に煮た湯豆腐、熱いにゅうめん、焼鯖に茄子田楽、宮城県産のヒトメボレ新米。
  


…午後から番組会議。
構成作家のYさんがMacBook Air11インチを使っている。
バッテリーの保ちがかなり優秀なようで、ますます欲しい欲しい病が発症する。
今、演出という肩書きで監修役を仰せつかっている。
次のクール、ディレクターが手薄なようで。
さて、ロートルの出番じゃな、と。
年末年始の応援ツアーのために稼がないとね。


iPhoneのバッテリーの保ちが悪くなった気がする。
電車の乗ると反射的にiPhoneを触ったりする習慣はなくそう。
幸いにもおかげで可処分時間を読書に充てられる。


……夜、クラシックのコンサートへ行く。
内田光子(ピアノ&指揮)with クリーブランド管弦楽団兵庫県立芸術文化センター
国内では滅多にコンサートがないためチケットが入手しにくいと言われる内田光子さんです。
今回は4公演、札幌1日、西宮1日、東京のサントリーホールで2日開催。
去年、サントリーホールの公演では美智子皇后が一人で観賞されたらしい。
深いお辞儀で迎えた内田光子、まさにクイーンのコンサートにクイーン降臨!
僕らは例によって自転車で会場に到着、自転車で内田光子、いいでしょ?

    



先行発売で電話をかけまくって入手したチケット。
安い席はすぐに埋まってしまい5段階のうち真ん中の価格、12000円の席をとる。
でも、4階席の最前列右端、眺めはこんな感じでした。


KOBELCO大ホールはほぼ満席、一番高い席はどのあたりなんだろう。
察するに関西のクラシック音楽演奏家、音楽教師、音大の学生、クラシックマニア大集合。
モーツアルト室内楽のディベルティメントを3曲、オケでピアノコンチェルトを2曲。
芸術の秋を堪能しました。


でも、クラシック鑑賞耳がない。
知識は要らない。
こころを耳にして聞きなさい、と人は言うけれど…。
悲しいかなどれほど素晴らしいのか、正直わかりませんでした。


僕の隣には学生服の高校生男子が一人で聞いていた。
ブラバン?それともピアノを習っている学生?それとも熱心なクラシックマニア?
落ち着かない様子でパンフを見たりしていた。
一人で内田光子のコンサートに来るくらいだからクラシックのリテラシーは高いのだろうな。
モーツアルトを聴きながら両手が鍵盤を叩いていた。
でも12000円、どうして捻出したのだろう。
ヒロの隣も偶然だろうがセーラー服の女子高校生。
一瞬、二人はカップルか? と思ったがそんな様子はなかった。


内田光子さんは1948年生まれだから62歳。
動きはとても還暦過ぎとは思えない軽快さ。
一番驚いたのはお辞儀の深さ。
拍手に何度もお辞儀をするのだが180度身体を折り曲げる。
まるで携帯電話を折りたたむようだ。
WEBを見るとステージに小走りに登場するのと深いお辞儀は内田光子の定番なのだそう。

曲目は違うが指揮とピアノをこなす様子がYou-Tubeにアップされていた。


格調高いプログラム。ピアノ協奏曲23番のアダージョをよく耳にする美しい曲。
  


内田光子ではないがホロヴィッツの23番アダージョをどうぞ。


英語でインタビューの答える内田光子さん。
シュークスピア劇の台詞のようにも思える。
インタビューでさえもエモーショナル、日本人ばなれしている。
クララ・シューマンは偉大なピアニストでしたが…という1分過ぎを聴いて下さい。
ショパンもそう、ベートーベンもそう、モーツアルトもそう、
ヨハン・セバスチャン(バッハ)もそう、でもシューマンは違う、というあたりの表情。


とにかく、自転車でちょっと出かけて内田光子を聞きて自転車で帰ってきた。
そのことに満足して今日は久々にアルコール抜きで早めに寝る