ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2010/11/21 なんだか蒸し暑いぞ

「中国菜オイル」の宴、報いは当然のように受ける。
体重73.85キロ、夏場より平均2キロ増です。
#genryo2010でもう一度バトルせんといけんね。
お仲間の皆さん、理想体重を維持してますか?
増えちゃった人はそろそろ戦線に復帰しましょう。


でも、今週24日は刺客!眼鏡堂氏との会食を予約済み。
(バトルしてないと刺客もないですね)
さらにヒロの誕生日が控えている。
週末から本格的に始動予定。


それにしてもここ数日、暑くないですか?
ちょっと着こみ過ぎてるのか電車の中で汗をかく。


…今日は朝から局内で編集、最近はよく働いてます。
時折、BS1のイチロー特番をチラ見する。
メジャーでの全ヒット見せます、の7時間。
なぜか見てしまう不思議な魅力。
スタジオはBSベストスポーツの眼鏡堂氏と橋本アナ。
眼鏡堂の髪型が妙にカワイイ。


夜はワイルドバンチの『南正人ライブ』へ行く予定だった。
局を出る直前、大事なことに気がつく。
明日行く予定の『大阪平成中村座11月大歌舞伎』をネット購入だけして発券してない。
発券は特設劇場の現地では出来ないのだ。
道頓堀の松竹座へ急行する。
行くと、あるべきところに自動発券機がない!
『大奥』を公演中のエントランスへ行って問い合わせる。
発券は18時までとのこと。
18時を15分ほど過ぎていた。
そこをなんとか、明日の昼公演なんです、お願いしますだ。
案内の若い女性スタッフに泣きつくと上司の年配の女性スタッフが対応してくれる。
ちょっと待たされたが自動発券機を一台だけ稼働させてくれた。
無事、3枚発券。
なかなか融通がきくぞ、松竹。
これで一安心です。
でも、手間取ったせいでライブの時間が迫る。
うーん、今日は断念しよう。
体調もイマイチ良くないし、早めに帰ることにする。


…紅葉の季節は終わり、今は落葉の季節。
通勤途中の公園、光がいい具合だったので望遠で一枚撮る。
なかなかイメージしたように撮れない。


ザ・タイガース『落ち葉の物語』
♪ ながい坂道の 落ち葉の丘に
すぎやまこういち作曲の讃美歌もどきです。


…ヒロは中学時代の友人といっしょに京都へおでかけでした。
和菓子の体験教室と舞妓さんが芸妓さんになる「襟替え」という儀式を見てきたそうな。
舞妓はんというのは芸妓の見習いで、芸妓になってこそ一人前。
恥ずかしながら僕は初めて知った。
招かれたお客さん50人の前で「祇園小唄」を舞ったそうな。
かなり美人の芸子さんだったらしい。


舞妓さんのドキュメンタリー番組を見つけた。
(ディスカバリーチャンネルより)
花柳界ってのは英語で「Flower and Willow World」っていうんだね。
そのままじゃん。
この主人公の子はたぶん東北出身、なかなかチャーミングで純朴な感じが好感持てます。
よしよし、舞妓さんに合格したらぷよねこがお座敷に呼んであげよう。
ユキナさんの「祇園小唄」見てみたい。
♪ 月はおぼろに 東山 かすむ夜ごとの かがり火に 夢もいざよう 紅桜
ゴメン、年収低いから無理だ。


写真は和菓子教室で作った京菓子。
左がお店に出しているもの、右がヒロの自作だそうです。


…堀江敏幸『雪沼とその周辺』読了。
不思議な読み味の短編集でした。
雪沼という名の土地、おそらく北日本の小さな町、ひっそりとした集落。
その周辺で暮らす人々の物語が丁寧に綴られる。
小さなボーリング場のオーナー兼支配人、料理教室の先生、段ボール工場の経営者、
書道教室の先生、レコード店の店主、食堂の店主、防災機器の営業マン。
池澤夏樹が解説で書いている。
「雪沼は優しい。時代遅れで、静かで、品がいい。」
雪沼の物語には滅びの予感が漂っている。あるいは、まもなく訪れる死の気配が濃い。
冒頭の『スタンス・ドット』のボーリング場は最後の一日だし、
『イラクサの庭』では主人公がすでに亡くなっている。
でも、小説が暗いトーンで埋め尽くされているわけではない。



巻末にある池澤夏樹の解説「しばらく雪沼で暮らす」が秀逸だ。
堀江さんには失礼かも知れないが解説を読んで、僕の中でようやく雪沼の物語が完結する。
よく出来た映画のエピローグのようだ。
こんな感じで始まる。


 一冊の小説を読むというのは、その間だけ別世界に居を移すことである。
 『細雪』を読む者はその間は戦争前の芦屋に行っている。
 蒔岡家の四姉妹と彼女たちを取り巻く家族の間に身を置いて、
 波乱に満ちたしかし幸福な時間を過ごしている。
 『パルムの僧院』を読む間、人はコモ湖のほとりの小さな公国に仮住まいしていて、
 恋と権謀術数の歳月を送っている。
 雪沼でも同じことが起こる。
 読者はこの小さな町の住民になって、みんなの生活をそっと見るのだ。
 住民ではなく天使かもしれない。
 町の人々の生活に干渉することはない天使。
 ただ見ているだけ、あるいは大事な局面に立ち会うだけの透明な存在。
         (池澤夏樹「解説 しばらく雪沼で暮らす」より)


ベルリンの天使は人間となってブランデンブルグに降り立ったが、僕らはそんなことはしない。
雪沼の天使、僕のお気に入りは『スタンス。ドット』『送り火』『レンガを積む』の3編。
雪景色が見たくなった。

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)