2010/11/26 一歩も退かない!

午前中に大阪文化芸能国民健康保険組合の成人病予防検診でした。
起きてから何も食べてはいけない、飲んではいけない。
場所は阪神尼崎駅の北にあるアルカイックホール(尼崎総合文化センター)の7階。
検診を受けている人にやたら男前が多い。
どこかの劇団の俳優だろうか、モデルだろうか。
文化芸能人の組合なので関西の落語家、舞踊家、能、狂言文楽関係者も来ているはず。
採血、血圧測定、心電図、胸と胃のレントゲンなど30分くらいで終わる。


尼崎駅前、川沿いに並ぶユリカモメ。
近づくと一羽と目が合った。
「アンタ、何撮ってんの?」



終了後、阪神電車で梅田へ。
堂島アバンザ地下の『インディアンカレー』でレギュラー卵落としを食べる。
ジュンク堂で後藤正治『清冽 〜詩人茨木のり子の肖像〜』を購入。
金子光晴吉野弘石垣りん茨木のり子が僕の好きな詩人です。
歌人では牧水が断トツ、啄木、吉井勇もいい。

清冽―詩人茨木のり子の肖像

清冽―詩人茨木のり子の肖像


お昼時の北新地を通る。
誘惑のランチメニューが並ぶ。
「雛鳥(ひなどり)の唐揚げ定食」に心動く。
ダメだよ、カレー食べたじゃん。
いやいや15時間以上食べてなかったから腹へって…。
細うどん「黒門さかえ」という店を見つける。
かなり昔にここを居酒屋使いした記憶あり。
かき揚げと冷酒。
ランチは細うどんとかやくご飯と白菜とベーコンの煮びたし
いいなあ。


淀屋橋まで歩く。
秋晴れ、御堂筋が一年で一番艶やかな季節。


まさに黄葉!
黄金色に色づく木では銀杏が一番鮮やかなのかもしれない。
K住職が「散ったら掃除するの大変」とつぶやいている。
持てる者にも悩みあり。
  


ニュースデスク勤務。
ほぼ読書して過ごす。


長谷川穂積のボクシングが心に刻まれた。
バンタムからフェザーへ2階級上げての世界戦。
体格で優るメキシコ人をスピードで圧倒する。
何度も足を止めて打ち合う。
一歩もひかぬ決意、足を使って判定で逃げようなんて気はさらさらない。
今日は、今日だけは一歩も退かない。
長谷川はそう決意している。
その気持ちが試合を見ててはっきりと伝わってきた。
ひとつ間違えば倒される。
前の試合、不運な一発に泣いた男なのに、恐怖心を抑え、あえて危険な戦いに挑んだ。
どこかの三兄弟は正座して12ラウンドを録画でもう一度見るように。 
これがボクシングです
   


大差の判定勝ち。
今回、長谷川は多くのものを背負い過ぎていた。
その分、ベストのパフォーマンスを出せなかった。
対応力に優れたボクサーだ。
次からはフェザー級での本番、第2章が始まる。


百田尚樹『影法師』読了。
面白かった。★5つです。
武士とは、侍とは、なんと苛烈な運命を受け入れなければならぬのか。
まさに、武士道とは死ぬことと見つけたり、である。
  


気やすく、あいつは○○のサムライである、なんて物言いはよそう。
主人公と影法師として生きた彦四郎に『永遠のゼロ』の悲劇を見た。
必殺剣、果たし合いの描写は『ボックス!』を思わせる。
「人の世とはつくづく皮肉なものだと思う。
才はそれを必要とする者や欲する者に与えられるとは限らない。
むしろ。そんなものなど望まない者に与えられることがしばしばだ」
330ページに人生が詰まっている。