2010/11/30 「リベル・タンゴ」と「タイスの瞑想曲」

今日も走る。
『キラ☆キラ』のPodcast眼鏡堂アワーを聞く。
フィギュアスケートの話です。
選手名が出てこない。
それはライザチェック、イヴァン・ライザチェック。
それはジョニー・ウィアだろ。
ぶつぶつとトークに突っ込みを入れながら走る。
自分の会話では思い出せないくせに他人の会話を盗み聞きしてると不思議に思い出す。


放送でそのジョニー・ウィアーいい演技をしているのに点が出ないという話が出る。
朝食時にヒロに話すと、そうそうと同意する。
確かにバンクーバーの時はそうだった。
やっぱり、中野友加里に点が出ないのと同じかなあ、と頷きあう。
同じ国から3人が出場して、その国のナンバースリーに位置すると割を食う。
どうしても点が抑えられてしまうのだ。
浅田、安藤、いつも中野は第3のポジションだった。
少し時代を溯って上の二人がいなかったら十分に日本のエースだったのに。
たぶんジョニー・ウィアもアメリカの第三の男だったのでは?
ライザチェック、次がジェレミー・アボットだったのかも。
それともあまりにフェミニンなのでジャッジが正当な評価をしなかったのか。

そういえばこの人も第三のポジションの選手だ。
でも、順位に関係なく一番見たいと思わせてくれる。
エキシビションの『リベルタンゴ』はYou-Tubeの動画を見ても鳥肌が立つ。
この表現力はキム・ヨナを超える。
これを本番でやれば演技構成点は凄いことになるのでは…?

  
  


残念ながら鈴木明子の『リベルタンゴ』は生で見たことがない。


生で見た僕の鳥肌演技ベストワンは中国のペア申雪・趙宏博 組。
東京の世界フィギアで見た『タイスの瞑想曲』
これがマジで鳥肌ものだった。
二人の人間が氷の上で滑る、ターンする、ジャンプする、放り投げる、
言ってしまえばそれだけなのに、息を飲んで見つめ続けた。
ツイストリフトが高い。スロージャンプが柔らかい。
もの凄く難しいことを淡々とこなしていく。
全ての動きがスーパースローの映像のよう。
4分半の間、5千人の観衆が息を止め、二度三度とため息をつく。
おだやかで眠くなるような曲調なのに、見る者を覚醒させる。


音が消え、二人が止まった瞬間、スタンドが総立ちとなった。
その瞬間、目頭が熱くなった。
拍手は数分間 鳴りやまなかった。
キス&クライで待っていた暫定首位のドイツペアが、
金はあきらめた とばかりに立ち上がった。


2007年3月、東京体育館の申雪・趙宏博ペア、
圧巻の演技とはまさにこのことだった。。
200点越えにまた再び会場は拍手に包まれた。
スタッフルームに帰ってきたカナダ人が
「Chinese made me cry. (中国人に泣かされたわ)」と泣きまねをした。


そのペアの演技、僕はこの会場の記者席にいました。
埋め込み無効になっているのでYou-Tubeでご覧下さい。