2010/12/22 プレイバック冬至

3泊4日の東京北陸遠征から帰宅す。
ヒロは高校時代の同級生たちと食事会で留守。
風呂へ入ろうとバスタブを見ると柚子が5個ほど浮かんでいた。
ゆず湯…。
そうか、今日は冬至だったんだ。
七草がゆ、菖蒲湯とかヒロはこういう歳時をマメにしてくれる。
感謝!


それにしても妙にあったかい冬至です。
この遠征も寒いだろうし雪国で足元も悪いだろうと予想、
一番分厚いダウンパーカー(元々はヒロのもの)と登山靴で重装備していった。
暖かいし、雪はないし、移動の車内は暑いし、重いだけだった。


冬至。
去年も柚子湯のことを書いている。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20091223/1261526908
デスクと編集作業の二本立ての一日。
伊集院のラジオの話を書き、
百田尚樹『聖夜の贈り物』を読み始め、
片山右京の富士山遭難の顚末を嘆いている。


2年前は…。
千葉に車椅子ラグビー日本選手権の取材に行ってる。


  12月とは思えないほどの陽気。
  薄い長袖のヒートテックにウインドブレーカーで歩いても汗ばむ。
  最高気温は20度近くなるという。


  『ドーミーイン東京八丁堀』にチェックイン。
  夕方4時、走ろかな、と思ったがやめた。
  ちょっとグッタリと疲労感がある。
  やたら眠い。
  サッカーのガンバ対パチューカを見る。
  うーむ、ウイルチェアラグビーの方が面白い。


  5時過ぎ、タクシーで森下へ出る。
  蕎麦の老舗『京金』で独酌。
  ここは3月にも来たが静かに飲めていい。
  ビールは飲まず、『飛露喜』純米吟醸を1合、
  (最近は『飛露喜』率が高いな、特に東京では)
  焼き味噌と蕎麦豆腐(胡麻豆腐みたいな感じ)。
  シンプルにせいろ一枚で締める。
  いい飲み方と自己満足。


  ほろ酔いで深川を歩く。
  隅田川の新大橋の上でタバコに火をつける。
  暖かい川風が心地いい。
  灯りをつけた屋台船が橋の下を通り過ぎる。


  日本橋浜町の交差点の『成城石井』に入る。
  今日は冬至だ、と突然思い出した。
  かぼちゃのプリンを買う。
  冷蔵庫の前を通るとブサイクな男の店員に声をかけられる。
  コレおいしいんですよぉ、いま、お店のスタッフの中でもブームなんですよお、
  と一本の日本酒を勧める。
  『開運』の無濾過純米生4合瓶1430円。
  静岡の地酒みたいなもんなんですよお。
  知ってるよ、みたいなもんじゃなくて地酒だよ。
  なんだか怪しいススメ方だけど、ほろ酔い気分で購入。
                         (2008/12/21)


お、珍しくタバコ吸ってる。
渋く決めてるつもり?
でも、かぼちゃプリン買ってる。
2008年の冬至も暖かかったみたい。
ユニクロのヒートテックが売れて品切れになった年だ。


2007年の冬至は…。
こういうの溯り始めると止まらない。
兵庫県立芸術文化センターの小ホールにジャズを聞きに行ってる。
大野雄二とルパンティックファイブ、これはルパン好きのヒロのチョイス。


  大野雄二とルパンティック ファイブ登場。
  ウールのブレザータイプのジャケットを着た大野雄二さん。
  禿げ上がった頭は白髪まじり、フレームのしっかりしたセルの眼鏡をかけている。
  くたびれたサラリーマンのようであり、
  定年間近のTVプロデューサーのようもある。
  副調整室の最後列で、みんなよろしくやってよね、と笑っているあの感じ。
  葬式をとりしきる総務部長のようであり、
  制作現場に立ち会うだけのプロダクションの営業担当のようでもある。
  「六甲おろし」を歌う元ABCアナウンサー中村鋭一のようであり、
  「いいとも」の横澤プロディーサー(現 吉本興業)のようでもある。
  お昼どきに会社のエレベーターから降りてきて、
  「ちょっと天満にいい店見つけてね、今夜一杯つきあうかい」みたいな会話をしてそう。
  つまり、ジャズマンではない誰か、ばかりを連想してしまう。
  大野雄二 66歳。


  ところが、演奏が始めるとこれが 熱い のだ。
  「ホットサンバ」なるオリジナル曲、キーボードを弾き始めると印象が一変する。
  自分に酔い、身体でリズムをとり、時に片足を上げて、コレもんですよ。
  (コレもんて書いてもわかりませんよね、え、何となくわかる?)
  お、部長すげえじゃん、なのだ。
  ああ、この人は古き良き時代のバンドマンなのだ、と思った。
  続く、「クールサンバ」も素敵な曲でした。


  3曲目からはルパン関係のナンバーが続く。
  銭形のテーマ、不二子のテーマ、僕は知らない曲だがヒロは知っている。
  そして、僕でも知っているルパン3世のテーマ。
  これがカッコいいのだ。
  トランペットとテナー、テーマを奏でる二つのホーンは鳥肌モノ。
  ギターも乗りまくり飛び跳ねたり、ソロパートで曲弾きを見せたり、
  大野部長は山下洋輔ばりに鍵盤に肘打ちするわ、コレもんで弾きまくる。
  66歳、定年だけど嘱託で現役続行みたいな。
                         (2007/12/21)


2006年は…。
4年前はさすがにちゃんと仕事してますね。
障害者野球の日本選手権の30分ドキュメントを作った。
その放送当日だったようだ。
これは数少ない自信作だったが日記には謙虚(?)な反省が綴られている。


  Bravo! の障害者野球特集 今日放送です。
  障害を負った心の傷、のようなものは一切描きませんでした。
  (それはあまりに個人的なことだと思うので僕自身 興味ないのですが…)
  じゃあ、なんで障害者の野球なんかをテーマにするのだ?
  という指摘の答えは明確にはまだありません。


  直感的に思っていることは
  松葉杖の選手が打って走っている 見るだけでじんとくる これが原点。
  その人の自伝のようなものを想像しなくても映像のみで なぜか じん とくる。
  これは何ゆえか?


  伝えるべきは、逆境にあってからのその人の「立ち振る舞い」「態度」である、と思う。
  一度アウトを宣告された人の「敗者復活戦から逆転勝利まで」の途上 である、と思う。
  最後に意味を持つのは結果ではなく、そこで過ごしたかけがえのない時間。


  描き方や構成が中途半端という指摘もあり。
  それがちゃんと表現できていないのは力不足です。


  番組のクライマックス、観ている試合が障害者の野球だということを忘れてしまう。


  批判やお叱りは甘んじて受けます。


  カメラマンや編集マン、取材を受けてくれた人たちに感謝します。
                         (2006/12/21)


冬至のプレイバックはこれくらいにしておこう。
2010年も残り10日、今年は30日から東京応援ツアーなので実質1週間だ。
やるべきことTO DOをリストにして片っ端からこなしていかねば。



…今日の昼過ぎまでは金沢にいた。
午後イチに駅前のシネコンで映画を見た。
昨日、書店を覗いてたらモニターで予告編が流れていた。
時代劇、どうやら加賀藩の話らしい。
ならば加賀で見るのも一興、タイトルは『武士の家計簿』。 


スクリーン1という大きなハコ、客層は大半が高齢者。
加賀藩に仕える下級武士、お役目が藩の経理係という“算用者”の家の三代記であるらしい。
監督は森田芳光、キャストは堺雅人、中村雅俊、仲間由紀恵、松坂慶子、西村雅彦ら。
予告編が素晴らしい。
ほのぼの、コミカル、でありながら最後は心にしみる佳作を想像させる。
ポスターもかなり昔の話だが森田監督の傑作『家族ゲーム』を思い出させる。


始まって10分くらい、あまりのテンポの悪さに眠くなる。
笑えるとこもなければじーんとくる場面もない。
見せ場という見せ場がない。
というか主人公が何をどうしたいのかよくわからない。
最後まで感情移入出来ず。やがて哀愁を帯びた音楽が流れてきてラストシーン。
完全に置いて行かれた。
算用者として藩に仕え、そろばんをはじくという仕事は映像からわかる。
でも、具体的に何をしてきたのがが描かれていない。
描いているつもりなのかもしれないが十分に伝わらない。
切実なものが伝わっていないのに場面やセリフだけが切実だと主張する。
せっかくのご当地ムービーなのに…損した気分になりました。


『あしたのジョー』実写版の予告編を見た。
矢吹丈が山下智久(ちょっとキレイ過ぎる?)、力石徹が伊勢谷友介、白木葉子が香里奈。
ここまではいい。
ヒロもこのキャストには納得していた。
で、丹下段平があの弥太郎、香川照之なのだ。
予告編で「立てぇ!立つんだジョー!」をやってました。
これはちょっと笑えます。
http://www.youtube.com/watch?v=53yWrnqNf1o


ついでに書けば以前にも実写版(1970年)はあった。
ジョーは石橋正次、丹下段平は辰巳柳太郎だった。