2011/1/19 ガテン系のシャイな夜

玉造でライブがあった。
竹原ピストルと河島アナムのツーマン(ウーマン)ライブ。
映画『海炭市叙景』でピストルを見て彼の歌が聞きたくなった。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110111/1294674026
調べると今月、しかもすぐ近くでライブが聴ける。
玉造は京橋から環状線で3つ目の駅。
すぐに予約した。


会場の「スパイスカフェ由苑」へ入ると受付の向かいで竹原ピストルがCDを売っていた。
頭にタオルを巻いた元ボクサーは露天商のようだった。
CDを買う。
映画、見ました と僕。
あ、海炭市叙景ですか、と彼は嬉しそうに言う。
はい、と僕。
ありがとうございます、と笑顔のピストル。
CD代2000円払って会話は終わった。
映画、感動しました、とか、今年の僕のベストでした…とか、
(ネタバレですが)生きてたんですね、とか言えないのか。
社交辞令やお世辞ではない。
本心なのに言えなかった。
すいません。
シャイだし、お互い。


映画も、歌も、サイコーでした。
CDにサインしてくれた時の笑顔は映画と同じでした。



…朝はゆっくりと目覚める。
今日もまたちょっとは緩むらしいが冬型が続く。
太平洋側は冬晴れ。
デコレッタをJRの駐輪場に置いたままなので阪神香櫨園駅まで歩く。
堂チカでちゃんとしたフルコースの散髪。
このところ1000円カットばかりだったのでさっぱりして気持ちいいです。


局で雑用を少し。
2月の沖縄出張の予定が若干変更になる。
宜野座と宮古島はキャンセル、那覇と久米島のみとなる。


で、玉造のライブにA木を誘う。
竹原ピストルと同じガテン系なので気に入るのではないかと思った次第。
ライブは20時スタートと遅めなので食べてから行きましょう。
玉造と言えば麻婆豆腐の『しゃんらん』です。
花山椒の香りストロングな激辛麻婆と白飯。
この店の麻婆には「四川麻婆豆腐」ともっと辛い「四川省の麻婆豆腐」がある。
以前に「四川省」を食べたが翌日のダメージが大き過ぎる。
辛いものが好きと言っても翌日に残るのは遠慮したい。
ほどほどがよろしいようで。



ライブ会場は『ゲストハウス由苑』併設のカフェ。
大阪の上町台地にあるバジェットトラベラー御用達の格安宿です。
元は印刷工場だった建物を改装したのだそう。
最近はユースホステルよりこの手の民間のドミトリーが増えた。
若者は旅をしないと聞くがどんな人たちが泊まっているのだろう。
http://www.u-en.net/top/top.html


『スパイスカフェ由苑』
この場所は大阪という感じがしない。
アメリカ村とも違う。
サブカル的で、エスニックで、土着的な感じ。
京都とか、札幌とか、釧路とかにありそうな雰囲気。
極私的な見解ですみません、わかってもらえるでしょうか。
落ち着く空間で、気取らず、僕は好きです。
上町台地を散歩するついでにカレーを食べに来たいなあ。
徒歩圏内にセルジオ君が住んでいる。
いっしょにカレーでもどうだい?
http://www.u-en.net/cafe/cafe_top.html
でも、今日はライブ仕様ですし詰め状態。
空いてる時にのんびり時を過ごしたい。


竹原ピストル。
千葉出身の34歳、元北海道の道都大学ボクシング部の主将。
シンガー&ソングライター、詩人、絵描き、俳優。
野狐禅(やこぜん)というデュオでメジャーデビュー。
『HEY!HEY!HEY!』や『トップランナー』にも出演した。
ガテン系風貌だけど実は繊細なのだと思う。(知らないけど)
自分でも、ここだけの話だけどオレ部屋で独りで泣くタイプだぜ、って歌ってるし。


開演前、フォルム・ノワールの雰囲気を漂わせ渋く決めるA木。
奥でCDを売っている丸刈りが竹原ピストルさん。
ずっと文庫本を読んでいた。


ライブの感想をもう少し書きます。


いいライブでした。
思いついてすぐに実行してよかった、と自分の行動力を称えたい。
ピストル、いいぞ!
しかもドリンク込みで2000円というコスパの良さ。
ありがとう、感謝です。


彼の声が大好きです。
生まれ変わったらピストルの声が欲しい。
本人は暑苦しくてスイマセンと言いながら歌った。
彼のシャウトは爽快。
風呂上がりのような爽やかさがある。
全力疾走が気持ちいい。
喩えればラグビーのフォワード、フランカーやナンバーエイトの突進。
敵をなぎ倒し、密集を突き抜けていくようなの力感と疾走感がある。

驚いたことがひとつ。
どんなに激しくシャウトしても、早口で歌っても彼の日本語は明瞭に聞きとれる。
最近のシンガーでは稀有なことだ。
彼は言葉を紡ぐ詩人でもある。
なかには速射砲のように言葉をたたみかける曲(というか詩)もある。
それでも彼の言葉はしっかりと耳に残る。
脳天にピストルを撃ち込まれるように、しっかりと。
滑舌や口跡だけの問題だろうか、と思う。
多分、竹原ピストルというシンガーの生命線が“言葉”だからだと思う。
決して言葉を崩して歌わない。
意識してちゃんと伝えるようにしているのではないか。


この『ぐるぐる』は速射砲シャウトの真骨頂。


一度ドキュメンタリーのナレーションお願いしたいものです。
前にやった『河内花園ラグビー酒場』みたいな下町もの。
意外にもっと硬派なネタでもハマるのかもしれない。


竹原ピストルのブログ『流れ弾通信』が面白い。
自身のブログでこのライブのことを書いている。
http://blog.goo.ne.jp/pistol_1976/e/b1e3a274831fe267a84026151e49fccc


この日のライブ直前の行動も彼らしくて面白い。
ヒャッキンで買い物したり、タッパーに詰めた弁当を公園で食べたり。
http://blog.goo.ne.jp/pistol_1976/e/35dc6d8751e08a2ffd6de16e937fc2a9


それにしても客層といい、店の雰囲気といい、大阪にいるとは思えない夜でした。
『流れ弾通信』にもカフェのことが書いてある。
カレー制作担当のアチャコさんへの突っ込みが面白いです。
http://blog.goo.ne.jp/pistol_1976/e/3a6a8afe2e96214bfa2ac7eead91c71e


ほぼ毎日のようにどさ回りライブを続けるピストルさん。
1月末にまた関西にやってくる。
中村まりとともに今年もう一度聞きたいシンガーです。
でも、2月25日には東京の清澄白河でなんと加川良とのジョイントがある。
し、しかも翌日には下北沢で中村まりのワンマンライブが…!


河島アナムさんのことは明日書こうと思います。