再録 2005/5/11

ツツジ「一目百万本」 2005.5.11

体重71.45。血糖値は77(星野仙一?)
今日は4月の山(一月一座)として日帰りで大和葛城山
今は盛りのツツジを見に行くことに。
大和葛城山金剛山の北に位置する959メートルの山、
六甲山(931m)よりちょっと高い。
ロープウェイは使わず自力で登ること。


あべの橋から乗った近鉄電車は中高年というか
ほぼ老年の行楽客でいっぱい。
平日でもこの年代には関係ない。
仕事をしてないもんな。
近鉄御所の駅からはバス、しかしこれが長蛇の列。
登山口まで歩いて1時間ほどなのでバスもパスする。
途中、スーパーで昼食を買い出し。
山辺の道と言われるのんびりした田舎道を歩く。
目の前に見える葛城山が堂々として緑が美しい。
このあたりの家々は圧倒的に「西川」が多い。
その次が「倉本」さん。
2つの比率はかなりのものだ。


登山口の近くの坂で係りの人が交通整理をしている。
看板には「ロープウェイ現在2時間半待ち」
2時間あれば歩いて登れるのだ。
整理券をもらって延々待っている行楽客を尻目に登山道へ。
新緑の谷に藤の花が咲く。
登山道の脇の土の中からカエルの鳴き声がする。
どんな種類の蛙なのだろう。
登山道もなかなかの混雑。
われわれはいつも人の少ない山を登っているので
こんな集団登山は辛い。
ストレスがたまっていく。
ヒロもイライラしている。
僕は斉藤孝の「上機嫌の作法」を読んだばかりなので
気分をコントロール出来ている。自画自賛。
1時間半ほどでロープウェイの山上駅に到着。


山上遊園というか園地も人出が凄い。
5メートルくらいの幅の遊歩道が人で埋まる。
国民宿舎かつらぎ荘の周囲に広がるヤマツツジ
この風景は見事だった。
混雑を我慢して登ってきた甲斐はあったと思わせる満開のツツジ
全山がサーモンピンクに染まっている。
あの鮭の紅だ。
種類はたぶんレンゲツツジ
ときおりゴヨウツツジやコバノミツバツツジのピンク色がアクセントとなる。
天気も最高、ツツジの原の向こうにどっしりした金剛山の緑。
いやあ凄い。
この風景、昔の人はよく言ったもので
「ひとめ百万本」と言う。


昼食を食べながらふと思う。
ここに来ているのはリアイアした人生の先輩たちばかり。
昨今の登山ブームは過剰気味のところがある。
こんな大都市近郊の行楽地はいいとしても
もっと脆弱な自然のある3000メートルクラスの日本アルプス
北海道や東北の山々にこの調子で登山者が押し掛けたら…。
山のオーバーユースは大きな問題だと思う。
人間は集団となるとある意味で汚物、毒物なのだと思う。
物理的な、あるいは生態学的な見地以外でもマナーも大きな問題。
集団になればなるほどルールは無視される。絶対にそうなる。
上高地や富士山などは入山を制限すべき時代だと思う。
2007年問題というのがある。
団塊の世代が大量リタイアするという問題。
財政だけの問題ではないだろう。
どれほど僕らが先のことを考えなかったか、
いや、どれほど変化に対応出来ていなかったか、
どれほど見通しが甘かったということが問われる。
年配の行楽客で埋まるツツジの楽園でそんなことを考えたりして。


写真は「ひとめひゃくまんぼん」のツツジ、サーモンピンクの海。