2011/5/30 山 大いに笑えず

またまたまた寝坊、というか仕事ないんで早起きする必要がないんですけどね。
何と10時前まで惰眠をむさぼって、それでも何とか朝バイク、健気な自分。
昨日の台風の吹き戻し(?)だろうか、南風が強く吹いている。
海は雨風にかき混ぜられてバスクリンのような色だ。


例年なら新緑萌え立ち、すなわち“山笑う”季節なのだけど5月にして入梅
茨木のり子に「笑う能力」という詩がある。


   山笑う
   という日本語もいい
   春の微笑みを通りすぎ
   新緑どよもして
   大いに笑え!


この春、山は、大いに笑えない、ようだ。
大峰山を歩いているときに何度も口にした詩の一節がある。


  なだれおちるような若葉みどりのなか
  下の方でしずかに かっこうが鳴いている
            (小野十三郎『山頂から』より)


ことしは春から初夏、風薫る季節が短かい。


それでも季節の花のリレー(駅伝)は続いている。
西宮浜へ渡る橋のたもとに美容柳(ビヨウヤナギ)が鮮やかな黄色の花を咲かせている。
自宅マンションの近所の生け垣は平戸躑躅(ヒラドツツジ)が咲き誇る。
ヨットハーバーへ続く道には白爪草(クローバー)がひしめく。


今朝はパン食。
ペンション風の朝食だった。
月曜日は近所のマックスバリューが全品5%オフなので、ヒロの命によりお米を買いに行く。
精米時期の表示をちゃんと見て買え、との厳命つき。
京都美山の道の駅で精米後一ヶ月以上経った高い米を買ってきて叱られたのだ。
5月20日精米の兵庫県産のミルキークイーンを買う。
宮城の佐々木さんとこは冷蔵保存した玄米を精米してすぐに送ってくれる。
うちの近所にはコイン精米がないので助かる。
ひとめぼれを八分づきで5キロ、ササニシキを白米で5キロ。
でも、忙しそうなので注文をためらってしまう。



…ひょんなことから勢いで注文してしまった益田ミリというイラストレーターの本が届く。
4冊すべて中古で送料合わせても1000円行かなかったが、果たして読むのだろうか。
2冊はマンガなのでトイレ本にして、残り2冊は…飽きなければ多分3日で読めそう。
僕はこの若くもなく年寄りでもない女性が書いたこの手の脱力系エッセイのファンで、
たまにオムライスが食べたくなるのと同じようなインターバルで無性に読みたくなる。
(よくわかりませんが…なんて書くとオムライスが食べたくなる)
オリジナルは群ようこさんだろうか。
なんで惹かれるのだろう? と考えてみたがよくわからない。
多分、エエかっこしないからだと思う。
男ってどうしても自分を大きく見せたがるが彼女らは無理したりしない。
その感じがとても落ち着く。
自然体で、言いたいこといいで、自虐を厭わない文章。
読んでいると僕には思いも及ばなかった発見があったりする。
そうだったのか、とか、そうだよな、とか。
だからといって人生が変わらない。
安心して読めるというわけだ。


…10年ぶりくらいに登山用のザックを買った。
ヒロが東急ハンズのチラシ広告にミレーの30リットルが紹介されてると教えてくれた。
僕がワンデイハイク用のザックを欲しがっていたのを知ってたからだ。
へえ、ハンズが大阪駅ビルに出来たのか、と出かけることにした。


東急ハンズサウスゲートビル、大丸百貨店の中にあった。
自転車売り場では何とTOKYO BIKE を扱っていた。
http://www.tokyobike.com/
僕の嗜好は最近また一段とクラシックになってきた。
TOKYO BIKE のシンプルなスタイルは悪くないのだがちょっと物足りない。
価格のことを考慮すれば満足度は十分なのだが。
これで満足出来なければもうヴィンテージものしかない。


広告にあったミレーのザックを見つけた。
http://210.128.1.9/goods/56864-001009002
14700円、決して安くない。
タウンユースを兼ねていてインナーにノートパソコン用のポケットがある。
うーむ、ちょっと違うなあ。
他にもノースフェイス、カリマー、グレゴリーなどを見るがどれも決め手に欠く。
駅前ビルへ移動、ここには山屋御用達の石井スポーツ好日山荘がある。


懐かしの石井スポーツ梅田店、昔の1ビルの店が2ビルへ移転、経営者も替わった。
石井スポーツオリジナルのPAINE(パイネ)というブランドの日帰り用28Lのザック。
ワゴンにバーゲン価格の8000円で売られていた。
色はブルー、かなり光沢のある目立つ色だ。
地味な色を選びたかったら2011年バージョンの11500円になる。
最近はどうしても地味めのカラーを選んでしまう。
3500円の差かあ。
迷いに迷ってバーゲン品にする。
山では少しくらい目立つ方がいい。


新しいザックを買い満足、スタバで一人コーヒーを飲む。
久しぶりに山長梅田で独酌。
セルジオを誘うが別件ありで断られたのだ。
一杯だけねと自分に言い聞かせて『満寿泉(ますいずみ)』をオーダーする。
まだ日本酒ファンになる前、取材先の富山でタクシードライバーに教えてもらったお酒だ。
あれは90年代前半、東京五輪マラソン代表だった寺沢さんの取材だった。
季節は早春で剱立山連峰が美しかったなあ。
そんなことを思い出しながら『満寿泉』を呑む。
店のテレビでは鶴瓶石巻を歩いている。
かつて番組で出会った人を再訪しているらしい。
津波で命からがら生き延びた94歳の爺さまとの再会。
音声は消してあるが感動は伝わってくる。
最近はNHKもコメントフォロースーパーを入れるのだ。
オヤジの4人グループがドカドカと入ってくる。
東北の酒飲むぞ、宮城の酒を出せ、岩手の酒はないか、とウザイ。
うんざりして壁を見ると『帰山 純米吟醸にごり』とある。
あ、今年はまだ飲んでなかった。
自制はたやすく振り切られ『帰山』(長野)をオーダーする。
毎年のように飲んできたマイ・フェイバリート・サケ。
つまみに下足天を注文、出てきたのはイカのフリッター。
唐揚げをイメージしてたけど天ぷらはフリッターなのですね。
まさにスペインバルでお馴染みのカラマレス・フリートス 350円。
ちょっと得した気分、でも一人ではちょっと量が多すぎた。
独酌のかなしみ。
ザックを背負いほろ酔いで帰宅。


…夜はNHK『DEEP PEOPLE』女子マラソン編を見る。
http://www.nhk.or.jp/deeppeople/log/case0530/index.html
セッター編は今イチだったけど今回はキャスティングが良かったのか抜群に面白い。


他人の話を聞ける姐御肌の山下佐知子が進行して、有森が神経質で内向的なので話を深くし、
千葉ちゃんがおしゃべりで物怖じしない天然で驚かす。
マニアックトークとしてのバランスがよく、あっという間の45分でした。
山下と有森は先頭集団第2列が好き、千葉ちゃんは最後尾が好き。
有森は右側を走られるのが嫌い。
千葉ちゃんは絶好調だと口の中で血の味がするらしい。
監督に沿道で、がんばれ!と言われるより先頭や後続との差を言って欲しいのだそう。
頑張れなんてわかってるから情報だけくれと山下や有森は言う。
有森の練習量月1200キロは今考えても異常だったとか。
話とは別に山下佐知子がイルカ(シンガー)に見えて仕方なかった。