2011/6/7 信州トレッキング Day1 

白馬村、泊まったのはいつものペンション『テントキーパー』さんです。
オーナーで山案内人の北原さんに人の少ない穴場を聞き出し、その場所へ行くのが恒例です。
一泊2食で6000円、B&Bなら4000円と格安、しかも距離感が適度で居心地がいい。


オーナーの北原さんと出会ったのは10年前の冬、雪原のど真ん中だった。
クロスカントリースキーをしていた時、ぽつんと一人のスキーヤーが僕らの視界に入った。
近づくと五十代くらいの(当時)のひげのおじさんだった。
二言三言交わすと白馬三山の写真入りの名刺をくれた。
白馬山麓の宿『テントキーパー』とオーナーの名前が書かれていた。
落倉はいいとこですから、と控えめな営業トークを残し去っていった。
一風変わった出会いをヒロと面白がりながら、行ってみようか、と決めた。
以来、僕ら夫婦のお気に入りの宿となり、季節を変えて合計10泊くらいした。


2002年冬、オーナーと出会った日に撮った写真。五竜岳の迫力。


北原オーナーが口癖のように薦めるのが、6月の白馬の低山を歩くこと、だ。
6月は白馬で一番美しい季節だという。
本格的に降るのは7月で6月は東京や大阪が雨でも白馬は晴れていることが多いらしい。
(同様の話は奥飛騨のペンションでも聞いた記憶がある)
観光客も一番少ない季節だとのこと。
お勧めに従って2005年に初めて冬や夏以外の6月初旬に数日過ごした。
青い空、里に花、山に残雪。
大げさに言えばこの世の楽園みたいだった。
この季節に毎年でも来てもいいね、とヒロが言った。


…8時58分大阪発「しなの9号」自由席で約4時間 塩尻まで行く。
新幹線経由でなく乗ったらそのまま信州という在来線特急。
大阪ー長野の直通特急は一日一本しかない。
いつまで運行してくれるのだろうか、毎回ちょっと心配になる。


塩尻のトヨタレンタカーでラクティス(1300cc)を借りる。
塩尻で借りて白馬、志賀高原経由、長野へ返す。
カード割引、ネット割引などで3泊4日が17403円と安い。
JRのレール&レンタカーと値段を比べてみたが圧倒的に安い。
駅レンタカーは乗り捨て料金が4000円かかるがトヨタで県内なら無料。


国道沿いの「丸亀製麺所」で遅めの昼食。
長野自動車道経由で大町の唐花見湿原(からけみしつげん)に寄る。
木道を30分ほど歩く。
曇り空だが新緑とレンゲツツジのサーモンピンクが美しい。
大町市の展望台 鷹狩山に登る。
うっすらと鹿島槍や爺ケ岳が見えた。


夕方5時過ぎに「テントキーパー」へ投宿。
204号室、窓際が2畳ほどの畳敷きなのでヒロが喜ぶ。
山菜の天ぷらで缶ビール、山菜の王タラの芽やフキノトウがやわらかくて旨い。

夕食後、オーナーに明日のコースを指南してもらう。
テレビでサッカーのチェコ戦を見る。
眠たい試合で、本当に寝てしまった。
夜中に眠れず。


…電車で読んだ文庫『銀輪に花束を』(斉藤純)をほぼ読了。

銀輪に花束を (小学館文庫)

銀輪に花束を (小学館文庫)

著者は「銀輪の覇者』という明治時代の自転車レースを描いた冒険小説で知った。
僕と同年代の岩手 盛岡在住の作家だ。
読んでいてロードレーサーに乗りたくなる。
片岡義男を彷彿とさせる連絡短編集、主人公が植物図鑑を買う一篇がいい。