2011/6/30 ハワイ想う季節

熱帯夜を耐えた。
何度も言うが電力会社の意向に従っているわけではない。
まだ6月中じゃないか。
本来なら梅雨寒(つゆざむ)の朝、と書くべき季節なのだ。
熱帯夜はやめて欲しい。
夏の生活で一番大事なのは睡眠だと思っている。
寝られないならためらわずエアコンをつける。
ただつけっぱなしは体調を崩すから避けたい。


…朝バイクはハワイアンを聴きながら走る。
ハワイアンスラックキーギターを聞き始めたのはいつ頃だったろう。
1997年に一人でハワイ島へ行った。
ヒロやコナ、サウスポイント、ボルカーノなどをレンタカーで回った。
池澤夏樹の『ハワイイ紀行』を読んでハワイにハマっていた頃だ。
スラックキーギターと言っても特別なギターがあるわけではない。
チューニングや奏法が違うだけだ。


最初に買ったのはこのCDだった。
オムニバス版ですね。
3曲目のポーハクロア(モーゼス・カフモク)に癒されました。
もう15年近く前のこと。

ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ

ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ

  • アーティスト: オムニバス,ジョージ・クオ,レイ・カーネ,サニー・キリングワース,シリル・パヒヌイ,オジー・コタニ,モーゼス・カフモク,レオナード・クワン,バーニー・アイザックス,ジョージ・ウィンストン,レッドワード・カアパナ
  • 出版社/メーカー: アリスタジャパン
  • 発売日: 1999/03/06
  • メディア: CD
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ハワイ島へ行き山内雄喜さんという日本人ギタリストの存在を知った。
この人の演奏&ヴォーカルで『たからもの』という曲がある。
CDは擦り切れないけど、それこそ擦り切れるほど聞いた大好きな歌。

ハワイ・アロハ

ハワイ・アロハ


  きれいなものだけを 集めつづけて
  生きてく強さを 僕は持とう アロハ・オエ


出来ればやりたくないことはやらないで生きていきたい。
でも、そのためには強さが必要だ。
勇気ある強いメッセージなのに、あえて控えめに歌う。
山内さんの消え入りそうなヴォーカルが心にしみる。
    


もう一枚。
ケアリー・レイシェルの『スピリチュアル・アイランド~ハワイアン・リラクゼーション~』

このCDを買ったのは今は無き渋谷のHMVだった。
夏のハワイアンシーズンで試聴コーナーにあったのだと思う。
90年代後半はちょうど今ごろの季節、7月始めになると渋谷に2週間ほど滞在した。
NHKウインブルドンテニスの送出の仕事を受けていた。
深夜勤務で公園通りの東武ホテルに朝帰りの毎日だった。
昼過ぎに起床、神南坂にハワイの飯を出す店があった。
ランチ、僕の場合は朝食、にロコモコ丼やバーガーなどを食べたりした。
仕事はウインブルドンでも気分はハワイなのだ。
夕方に代々木公園を少し走って出勤。
10日も働くとけっこういい稼ぎになった。
今思うといい時代でした。


で、ケアリ・レイシェルです。
You-Tubeで彼が初めて歌っているところを初めて見ました。
浪花のサーファーにこんな風貌の人いそうですね。


こんな曲も。
原曲よりもハワイ版の方が泣けるかも。
ふくよかな島の女たちのフラがいい。




Podcastで「キラ☆キラ」のゲストで来ていたピースの又吉の話を聞く。
お笑い界の読書家は太宰のファンで『太宰ナイト』なるイベントを開催しているとか。
「こんなこと言ったら太宰はキレる」などをテーマでファン同士が話をする催しらしい。
また山頭火のような自由律俳句の本も出している。
ちょっと面白そう。

カキフライが無いなら来なかった

カキフライが無いなら来なかった

まさかジープで来るとは

まさかジープで来るとは

又吉の俳句のアイドルは尾崎方哉(ほうさい)。
小島慶子はかつて佐高信に、尾崎方哉が好き、と言ったら、危険だ、と言われたらしい。
山頭火はまだいいが、尾崎方哉は危ない、と。
尾崎方哉の代表的な句は「咳をしてもひとり」だ。
かの吉村昭が尾崎方哉の伝記を書いている。
図書館で予約する。
海も暮れきる (講談社文庫)

海も暮れきる (講談社文庫)



…米沢の寺島クンから山形の佐藤錦が届く。


  梅雨明けたか、さくらんぼを食べる  by ぷよねこ


おそまつ。



…ヒロを映画に誘う。
自転車で映画館、ニシキタのガーデンシネマです。
選んだ作品は『スーパー8』、WEBで予告編を見て今日決めた。
スピルバーグ製作のエンターテインメント映画、いいじゃないですか。
たまにこういうのメチャクチャに面白いのありますよね。
当たり! なんて期待して、夫婦50割引で見た。
   


あらすじはこちら。


  1979年の夏。オハイオの小さな町で保安官の父と暮らす少年ジョーは、ある夜、
  仲間たち5人と家を抜け出し、8ミリ映画の撮影に出かける。
  だが、その撮影中に偶然、米軍の貨物列車の大事故に遭遇。
  アメリカが絶対に秘密にしなければいけない、“何か”を撮影してしまう。
  それは実は、アメリカ政府の指示によって秘密軍事施設“エリア51”から
  “何か”を輸送する途中だったのだ。
  少年たちが事故現場に落とした8ミリフィルムの空き箱を発見した米軍は、
  極秘情報が何者かに目撃されたと判断して町中の捜索を開始する。
  やがて、町では不可解な出来事が連続して発生。犬たちが一斉に消え、9人が行方不明。
  さらに、事故現場から持ち帰った白い謎のキューブが不思議な動きを始め、
  全てを目撃した少年たちは、真実を探しに行くことを決断する……。



予告編はこちら。


ヒロが、結局は宇宙人でしたってオチはやめてほしいよね、と言う。


見終わって会話が盛り上がりました。
突っ込みどころが満載です。
映画としては…うーん、ダメでした。
せっかく面白い設定が全然生きていない。
子供たちが8ミリで事故現場を写してたって写してなくたってどっちでもいいじゃん。
もっと巧妙なトリックが隠されているかと買いかぶってしまったよ。
でも、芸術作品とか、超一級のエンターテインメントとか、感動作とか謳ってない。
だからでしょういか、ダメでも許せてしまいます。
剱岳 点の記』に抱いた怒りや憎しみはまったく無い。
見終えて好感さえ抱いてしまう。
こういうの『エイリアンvsプレデター2』以来です。


あのシーンのアレは結局どうなったの?
あのシーンはどこにつながってるの?
あの人は結局死んじゃったの?生きてるの?
あんなことが出来るんだったら最初からしとかんかい!
映画館を出るときに他のお客さんの会話を聞いてたらかくの如く突っ込み放題です。
ストーリーに綻びが多すぎる。
で、オチはそこ?
ヒロの予感が当たった。


子供が好きなようにおもちゃ箱をひっくりかえして遊んだ。
何にも片付けずに散らかったまま寝てしまった。
そんな感じの映画です。


僕はどんなエンターテイメントでも物語(ストーリーテリング)がしっかりした作品が好きだ。
理想はビリー・ワイルダーの珠玉のコメディ映画。
『スーパー8』は嫌いじゃないけど物語が不完全過ぎる。


画面の雰囲気は好きです。
冒頭の製鉄工場のシーンはいいなと思ったんだけど。
1979年、あのスリーマイル島の事故がテレビニュースで出てくるから、
放射性物質がらみもありかなと思ってしまったが無関係でした。
懐かしい『マイ・シャローナ』が嬉しい。


エンドクレジットで最後列のおっさんが、
「しょうもない映画やで、ほんまに」とこれ見よがしに悪態ついて出て行った。
前の方の席でおばさんが終始ぶつぶつしゃべり続けていた。
最近はシネコンも新世界や動物園前の映画館みたいだ。
しょうもないと思うなら途中で出ていけばいいものを。
以前に佐々木譲さんがTwitterでつぶやいていた。


  映画を9本観て7本をぼろくそにけなしているひとに行き当たったりすると、
  このひとは人生の時間の使い方をまちがえている、と思う。
  ぼろくその7本、選択した時点での感度が、すでにおかしくないか?


悪態をついて去ったおっさんも人生の時間の使い方を間違えてるよ。
自分が不快だからといって他人まで不快にさせる権利はない。
僕らは近所の『SUSU(スス)』で夕食、映画への突っ込みは尽きなかった。
話が弾み二人でシャルドネ1本空けてしまう。