2011/8/7 ブラス!

『ブラス』という大好きな映画がある。
15年ほど前の英国映画で映画館で2度、WOWWOWで録画してもう1度見た。
そのたびに涙腺がゆるむ。
ピート・ポスルスウェイトという渋い老優が主人公で、彼は炭鉱町の吹奏楽団の指揮者だ。
ブラスバンドというのはこんなに厚みのあって素晴らしいものかと音そのものにも感動した。
エンディングで流れるエルガーの『威風堂々』や『アランフェス協奏曲』、
コンクールで演奏する華麗な『ウイリアムテル序曲』は鳥肌ものだった。
   


ブラスバンドといえば習志野高校が凄いらしい。
丼さんや三十路さんのコメントでその音は“美爆音”であると聞いていた。
全国のコンクールで金賞の常連、ホームページには素晴らしい音源がある。
http://www1.seaple.ne.jp/nhssb/top.htm
(大きな音が出るのでご注意ください)


試合開始はラジオの中継を聞く。
習志野の攻撃、あれ?ちょっと違うぞ。
おなじみの「狙い撃ち」とか「海のトリトン」とかじゃない。
音の厚みが違う。
圧力が違う。
美しい音色。
ソロ(独奏)が入ったりする。
お、なんだか映画『ブラス』みたいだ。


で、今日も朝からロードバイクで15分、今日も甲子園へ出勤(?)しました。
第1試合の習志野と静岡の対戦を無料のライトスタンドで観戦。


習志野高校のブラスバンドは3塁アルプス内野寄りに陣取っていた。
夏の光に輝く金管、キラキラと輝く音色。
打楽器と重低音のど迫力、ハーモニーの美しさ。
1塁アルプスの静岡高校のブラスも頑張っていたが相手が悪かった。
音楽のグレードが二つも三つも違う、という感じ。
習志野が勝ったら次はかぶりつきで聞きたい、と思ったら願いが通じた。
静高を下し1回戦突破、そのまま勝ち進めば聖光学院とベスト8をかけ激突する。


ミーハー心が騒ぎ出し応援バスを見に行く。
専用の運搬トラックが栄光のブラスバンドメンバーを待っていた。


…午後からはマジの出勤、ニュースデスクです。
3試合目の花巻東(岩手)vs提供(東東京)は白熱した好ゲームとなる。
ただ水をさしたのはまたしても審判の尊大で高慢なジャッジ。
たまたまだと思いたいが微妙な2つの判定は花巻東の不利に働いた。

二つの納得出来ない判定があった。
帝京の攻撃、ランナー2塁で打球は三遊間に飛ぶ。
サードが横っ飛びにダイビングするがグラブを弾く。
起き上がったところでランナーと交錯する。
3塁手を両手で突き飛ばして3塁を奪った。
走塁妨害。
テイクワンベースで帝京のホームインとなった。
サードは与えられて当然だがホームインまで認めるとは…。


もうひとつ。
1点を追って花巻東9回の攻撃。
二盗成功!
同点のランナーがスコアリングポジションに進んだ。
ところが!
打者の守備妨害と判定されアウトとなった。
打者は突っ立ってたわけじゃなく、送球を邪魔しないようにしゃがんだのだ。
あの場合、どうすれば守備妨害をとられないで済むのか。
捕手が巧妙であったと言われればそれまでなのだが。


習志野と静岡の試合でも巧いけん制球でアウトにした静高の投手をボークと判定。
地方予選でいくつもけん制球で刺してきた投手にしたら納得いかない判定だった。
NHKのテレビ中継の解説者も、今のはボークには見えませんでしたが、とポツリ。
ここは甲子園、地方のルールは通用しないぞと言わんばかり。


これまでも山ほど問題のあった甲子園の高校野球(甲子園)の審判。
高野連の力が強く、誰からも抗議されないことが当然と考えている。
新聞にもテレビにも批判されることなく、聖域として守られている。
あくまで私見だが、彼らは勘違いし始めているのではないだろうか。
今回のは明らかにやり過ぎだと思う。
アンパイアは好試合を演出するべきなのにポリスマンになっている。
“取り締まっている”ように思えてならない。
そして、自分たちの存在を誇示するように行き過ぎた罰を与えているように思える。
手弁当で、激務なのはわかるが、審判が目立ってどうする。


去年、パリーグの元審判部長と食事会をした時に聞いた。
日本のプロ野球の審判は決して守られていないのだと言う。
球団の力が強く、コミッションやリーグは守ってくれない。
監督や選手には恫喝される。
特定球団に嫌われると審判職を辞さねばならなくなるらしい。
55歳の定年まで勤められる審判は一握りなのだとか。


その元審判部長が高校野球の審判団の尊大さについて話していた。
彼らは批判に曝されることがない。
有り体に言えば、ものすごくエラそう、なのだとか。
そのくせプロ野球の審判から見ると技術がかなり未熟なのだとか。
主審のカバーリングが出来ていない。
ポジショニングが悪いので遠いところや裏側から判定する。
ゆえに誤審が多くなる。
が、誰も抗議しない。


取締官!
初出場の学校が負けるのはたいてい審判にやられるんじゃと蔦先生から聞いたことがある。
初回、投手が浮き足だって連打される。
捕手が何度かマウンドへ行く。
何度目かに主審が捕手のベルトをつかんで行かさないこともあったそうだ。
当然、パニックに拍車がかかる。


腹立ちまぎれにくどくどと書いてしまった。
高校野球の審判の言い分もあるのだろう。
プロみたいに激しく抗議しない潔さの裏には多過ぎる犠牲がある。
決して自分の存在誇示のために選手を取り締まらないで欲しい。