2011/8/13 手嶌葵コンサート@フェニックスホール

手嶌葵コンサート@大阪フェニックスホールへ行く。
ジブリ映画『コクリコ坂から』公開記念のイベントです。
竜野市民ホールで初めて聞いた時から、ヒロと彼女のライブには可能な限り行こうと決めた。
去年はビルボード大阪で聞いた。
あまりライブをしないシンガーなので年イチで見るペースだ。
あ、そういえば6月に西宮でインストアライブへも行った。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110619/1308447550
関西でライブがなかったら東京でも福岡でも出かけようと夫婦で入れ込んでいる。
大阪に来るなら、行かいでか、です。


ばあばあの世話から住友病院から直行したヒロと北新地駅で合流。
梅新のフェニックスホールへ行く。
初めてのホール、クラシックのコンサートが多いらしい。
300人くらいのハコで兵庫県芸術センターの小ホールより小さい。
席は2階席の最後列だったがステージは近く感じる。
客層は僕らか僕らよりちょっと若い40代から50代の夫婦が中心。
ほぼ満席だった。


フェニックスホールは梅新にある同和火災のフェニックスタワーという高層ビルにある。


曲名入りのプログラム(セットリスト)が事前に配られる。
最初は坂本九のカバー『上を向いて歩こう
いつもようにピアノとギターだけの簡素で好ましい伴奏。
背の高い彼女が消え入りそうな声で歌い始める。
♪ 上を向いて 歩こう 涙が こぼれないよおおに
いいね!


朝ごはんの歌、さよならの夏(映画の主題歌)、THE ROSE、テルーの唄と続く。
荒井由実のカバー「やさしさに包まれたなら」、ダイアナ・ロスの「恋はあせらず」
そして映画『コクリコ坂から』の挿入歌が数曲続く。
アンコールはもう一度主題歌「さよならの夏」を歌う。
   

約1時間半のこじんまりとしたいいライブでした。


映画の挿入歌で僕が気に入った歌があった。
『紺色のうねりを』という曲。
葵ちゃんが、わたしの小学校の校歌に似てるんです、と紹介する。
作詞は1番が宮崎駿、2番が宮崎吾郎だそう。
仲がいいんだか悪いんだか、不思議な父子です。


  紺色のうねりが 飲み尽くす日が来ても
  水平線に 君は没するなかれ


  我らは山岳の 峰々となり
  未来から吹く 風に頭(こうべ)をあげよ


  紺色のうねりが 飲み尽くす日が来ても
  水平線に 君は没するなかれ



  透明な宇宙の 風と光を受けて
  広い世界に 正しい時代を創れ


  我らはたゆまなく進み続けん
  未来から吹く 風にセイルを上げよ


  紺色のうねりが 飲み尽くす日が来ても
  水平線に 君は没するなかれ

                   (作詞 宮崎駿宮崎吾郎



昭和という時代。
戦後という時代。
この歌を聞いているとあの時代が懐かしくよみがえり、胸がざわめく。


You-Tubeにアップされていた。
松崎海というのは映画の主人公の女子高生です。
   


崖の上のポニョ』に大波に乗ってポニョがやってくるシーンがあるというので
放送を契約していた日本テレビが自粛した、とかいう話を聞いた。(事実は不明)
「紺色のうねりが 飲み尽くす日が来ても 水平線に 君は没するなかれ」
宮崎駿はあえてこんな歌詞を書いて馬鹿げた自粛に抗議したのかもしれない。
人間は津波なんかに負けないんだよ、こういう時代にこそ神話が必要なんだよ、
てな感じで。


…帰宅後、NHKの『思い出のメロディー』に長谷川きよしが出演。
眼鏡堂氏から、今夜、長谷川きよしが出ますよ、との旨のメール着信。
実は神戸のコンサート主催者からも留守電で、
谷川きよしさんが『愛の讃歌』を歌います、と伝えられていた。


3.11の震災から10日後に神戸でライブを聞いた。
そのリポートはいまだ書けず。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110322/1300721851
そのコンサートのアンコールが『愛の讃歌』だった。
岩谷時子の訳詞でなく、原曲に忠実な訳詞。
地震津波の映像がまだ目に焼き付いていた時だったので、
あの時、歌い出しを聞いて不意に涙が出た。


   たとえ 空が落ちて 地が裂け 崩れても
   ただおまえだけを 愛するわたし

  


こういうのをすぐ放送自粛にする人の感覚に僕は強い不快感を覚える。
NHK思い出のメロディーはちゃんとライブで放送しましたよ)