2011/8/30 「たのしいから」

5日ぶり自宅で目覚める。
エアコンなしで眠れたが、かなり汗をかいた。
10時から芦屋海浜公園プール、8月になって3度目。
ん? 3日しか行ってないのか。
夏休みも終わりなので子供が少なくなったかなと期待したが、
宿題のない低学年の子供や未就学の児童とその親でけっこう混んでた。


今日はいい風が通る。
東から西へ吹く過ぎる風、季節も移ろうとしているのか。
東風吹かば、は春の歌だったか。


ここ数日は早弁、ロケ弁、深夜の居酒屋と食生活が乱れた。
5日ぶりの家メシでバランスを取り戻そう。



…ほぼ日連載の『福島の特別な夏』の#19がアップされた。
#1から#19まで読み、いろんなことを感じ、こころ動かされ、刺激を受けた。
語り口が控えめで、やさしく、目線は低く、ハッタリがない。
読んでいるうち、気がつくと僕は書き手の永田さんと同化していた。
写真と文章の構成が巧みで、自然と感情移入してしまう。
毎回読み始めたら止まらなかった。
ほめ殺しにしてるようで申し訳ないです)
甲子園の話も、福島の警戒地区で動物を助けるボランティアの話も同じように泣けた。
泣ける、とは最近の語彙では「強く感情的に同情する」くらいの意味かもしれないけど、
「福島の特別な夏」では毎回一度は目頭が熱くなった。
最終章でも永田さんは控えめだけど元気になるメッセージを届けてくれた。


  高校野球をめぐる、
  福島の特別な夏は終わろうとしている。
  けれども、あいかわらず、
  福島の難しい問題は解決されぬまま、
  日本中、いや、世界中の課題としてある。


  深夜、福島から帰ってくる道中、
  震災直後から動物の保護活動をずっと続けている
  ミグノンの友森さんに訊いたことがある。
  考えても考えても、そこがひっかかったから、
  ぼくは、友森さんに正面から、こう訊いたのだ。


  ──きりがないとか、途方もない、という問題に対して、
  友森さんは、どう折り合いをつけているのですか?


  夜の東北道を見つめながら、
  まず友森さんは、あんまり考えてない、と言った。
  そして、しばらく考えたあと、こうつけ加えた。


  「こんなふうに、一匹一匹を保護したり、
   エサとか水をあげてても、
   意味ないんじゃないかな、
   と思うことは、ときどき、ある」


  そこで、またちょっと考えて、こう言った。


  「でも、動物が目の前にいたら、
   そんなことは、もう関係ない」


  ああ、とぼくは相づちをうった。
  それで十分な答えであるように思った。
  けれども、まだ友森さんは考えていて、
  そして、もう一度、答えた。


  「私は、結果を出そうとしてるわけじゃないし、
   誰かのためにやってるわけでもない。
   たぶん、被災地で、
   残された動物たちを保護するのが
   たのしいからやってるんだと思う。
   見つけて、つかまえて、連れて帰って、
   世話するのって、たのしいから」


  そこに出てきた「たのしいから」というキーワードは
  意外だったけれども、じわじわと腑に落ちた。


  そう、この夏、ぼくは
  大好きな高校野球をさんざん追いかけた。
  言うまでもなく、「たのしかった」。
  たのしいから、暑いのも眠いのも、ぜんぜん平気だった。
  いや、むしろ、こんなことをやらせてもらって
  申し訳ないなあと思っていた。


  言われてみれば、ぼくらはとっくに実感している。
  「たのしい」がコアにないものは、
  たいてい、弱いか、続かないか、どちらかだ。


           (『福島の特別な夏』#19より)


とても元気になる文章だからコピペさせてもらいました。
明らかに確信犯で常習犯です。
「たのしい」をあえて平仮名にした永田さんのセンスがいいです。
最終回の永田さんのメッセージ、
「たのしいからやっている」に改めて感銘を受けました。
こんな時代だから、気がつけばしかめっ面になっていて、
大義を探し、他人に感謝を強要し、自分の存在意義を追い求め、
わざわざ窮屈にして、人生をつまらないものにしてる気がします。
言い古されてるかもしれないけど「たのしい」がすべてのベースです。
手垢がついた表現なので、誰も、あえて、使わないけど。
やっぱり、そうじゃないと続かないんだ、と再確認しました。


最終回#19 にはエンディング動画(You-Tube)の素敵なおまけつき。

ここに流れる「栄冠は君に輝く」の弾き語り。
誰が歌ってるのかな?と最後のクレジットを見たら…!
二階堂和美さんじゃないですか。
おととし、福島(大阪です)のシャングリラで彼女のライブを聞いた。
ギターも上手くて、何よりも超絶技巧のヴォーカルに圧倒された。
いつか彼女のワンマンライブへ行きたいと思っていた。
へえ、こんなとこで出会えるとは。
(って自分本位に勝手に思いこんでますが)
「栄冠」はこのエンディングのために特別に歌ったものらしい。
エンディング動画も文章と同じく慎ましい。
「栄冠」もシンプルに、控えめに、歌っています。
二階堂さんを知ってる人なら、ぶりっこ?って思うかも知れない。
わざと、女子高生のように、ヘタウマに歌ってる?
いや、何度か聞いて確信した。
マジで真剣に歌ってる。
3番で。
もしかしたら泣きながら歌ってる?


今夜、もういちど見ながら缶チューハイを飲もう。


…ここでちょっと二階堂さんの話。
僕が知ってる二階堂和美さんはどちらかというと音域が広く、早口で、
EGO-WRAPPIN'の「くちばしにチェリー」みたいな歌をさらりと歌う人だった。
http://www.youtube.com/watch?v=_WYBUb6cEHI
ライブのトリを歌った友川カズキさんが「イタコみたいなねえちゃん」と評していた。
彼女のHPやFacebookを見ると動画がアップされている。
こんな歌があった。
『女はつらいよ』


広島大竹市出身。
これはかつての市民球場だろうか。
最近、カープ女子を主人公にした『球場ラヴァーズ』を大人買いしたばかり。
なんだかカープづいている。



…きょう、モルといっしょにばあばあのお見舞いにいきました  by てん


ばあばあはいつも「茶色がいちばんかわいいな」といってくれます。
きょうはモルがついてきたので「ほお、きょうは白いのも来たか」といいました。
「白いのは目が青いなあ」とばあばあ。
モルが「ボクはアメリカから来たんだよ」と言うとばあばあはびっくりしました。
「ほお、アメリカ生まれだったのかあ」
「そう、シアトルから来たんだよ」
「シアトルいうたらイチローのとこやなあ」
「そうだよ」
楽しそうに話してる。
ちょっとくやしい。
「白いのもかわいいな、あんたはシアトルちゃんやなあ」
思わずボクも言いました。
「ボクはね、神戸生まれなんだよ」
「そうか、茶色いのは神戸ちゃんやな」
そんなわけで、ボクが神戸ちゃん、モルはシアトルちゃんと呼ばれるようになりました。


ばあばあは透析のカテーテルもはずれて元気になって世界陸上をみてました。
早く退院できたらいいね  by てん



帰りに福島の『土山人』で蕎麦を食べた。
すだち蕎麦!
ヒロの大好物の一品、食べなきゃ夏が終わらない。