台風の被害が明らかになってきた。
死者、行方不明者あわせて100人を越える。
特に紀伊半島の和歌山、奈良南部に被害が大きい。
釧路の旅人宿『休坂』の増田さんがブログで北海道の新十津川町について書いていた。
122年前のことだ。
1889年(明治21年)8月、奈良の十津川村が大型台風による未曾有の大水害に襲われた。
http://www.totsukawa-h.ed.jp/sub/yoshikuma/y_kyodo/trip/totsukawa/suigai.html
村は至る所で水没、山崩れが起き壊滅状態となったまま、長期間、外界から孤立した。
そのときに家を失った村人が北海道に移住し出来たのが新十津川だ。
移住先の候補には、北海道、ハワイ、大台ヶ原、福島があったと言う。
水害から2ヶ月後の10月、北へ、600家族2500人の村民は北海道への長い道のりを歩き始める。
一行が約束の地に着く頃、北海道は厳寒の季節を迎える。
どこまで歩いたのだろう。
陸路だろうか。海路だろうか。
船だとしたらどこから乗り込み、
どこに着いたのだろう。
荷物はどれほどだったのだろう。
男たちはどんな服装だったのか。
女は、子供は、老人は、
どれくらい混じっていたのだろう。
いま、夏の終わりに、
僕は、十津川村の移住者を、
1898年の冬を、想像してみる。
時代が遠すぎてイメージすら浮かばない。
十津川村の移民はNHKのドラマになった。
原作は川村たかし『新十津川物語』である。
- 作者: 川村たかし,鴇田幹
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イメージ出来ない、といえば雨の量もそうだ。
奈良の上北山村(かみきたやまむら)で降り始めからの総雨量が2400mmを越えたとか。
国内では観測例がない量だと言う。
(ちなみに大阪の年間降水量は1300mmくらい)
水槽に雨を溜めたら深さ2m40cm以上になるということか。
凄い、とは思うがイメージ出来ない。
今年の5月、新緑の季節に上北山村にある弥山に登った。
シャクナゲが咲く美しい森だった。
あのブナやシャクナゲの森に2400mmの雨が降ったのか…。
http://www.youtube.com/watch?v=p_S3PF9Ws30
2400mmの雨!
それにしては上北山村の被害は聞こえてこない。
(まだ情報が入ってないだけかもしれない)
ここでまた自分の乏しい想像力を嘆かねばならない。
水は低きに流れる。
上北山村は熊野川の源流地帯だ。
山に降った雨は川に流れ込む。
川は広大な上北山村に降った雨を集めて、下流へと流れる。
下流には天川村、十津川村、新宮、田辺、五条がある。
甚大な被害を被り、今も孤立している地域。
そういうことだったのか。
…ニュースデスク勤務。
関西は阪神広島@甲子園のみ。
ルーキー福井が7回まで好投するも打線の援護なく広島が敗れる。
福井はいいボール持ってるなあ。
仙台でオリックス中山が8回ワンナウトまでノーヒットピッチング。
岡田オリックスは9連勝!
明日は日帰りで帰省するつもりだったが帰宅が1時過ぎ、やめとこかな。