2011/10/30 勇気あるもの

大阪マラソン本番。
きょうは現場ではなく局内業務、朝8時集合だ。
小雨が降る中、駅までの道でレース仕様のウエアの人に会う。
一人でフルマラソンに参加する人は勇気があるな、と思う。
確か、村上春樹もボストンマラソンを走り終えたあと、
ビールを飲みに入ったレストランのウエイトレスに、
「マラソンを走ったの? あなた勇気あるわね」と言われたと書いていた。
日本では勇気という美徳を誉めることは少ない。
僕も2007年に土浦で開催されたかすみがうらマラソンに一人で出場した。
大勢のランナーに囲まれ、一人で走り、完走し、一人で帰ってきた。
ゴールしてもいっしょに喜ぶ人もいなかったが周りの人が拍手してくれた。
いつのまにか知らない人と握手していた。
また一人になって、じんわり涙が出た。
フルは3回目の挑戦ではじめての時間内完走だった。
ヒロに、フルマラソン完走!今から帰るよ、とメールした。
土浦駅のキオスクで缶ビールを一本買って帰路についた。
思えば、孤独で、ヒロイックで、ナルシスティックな行為だったな。
あれから4年、またガツンと走りたくなった。
スタートラインに立つまでが大変なのだが。



…夕方の4時半、生放送が終わる。
取材させてもらった市民ランナーの人から放送中に電話が入る。
完走出来ました! と嬉しそうだ。
雨で大変でしたね。
一人で撮影までした市民ランナーの取材は楽しかった。
取材する側も五十代になると今まで見えないところが見えてくる。
身体はポンコツになって感性のセンサーも鈍るが、別の感性が起動したりする。
それが楽しいのかもしれない。


夜、一人で天五の『寿司処しん』で独酌。
よく冷えたサッポロラガー中瓶とにぎり六貫で2700円也。
新いかを柚子塩と生姜醤油で一貫ずつ。
ボストン産のまぐろの赤身、万願寺唐辛子をつけた醤油を使ったまぐろ漬け。
海水うにを一貫、最後に玉子焼き。
海水うには塩味だけで食べるバフン雲丹で一貫600円。
10月がんばった自分へのご褒美。


帰宅したらヒロにマラソン番組へダメ出しを喰らう。
まあ、そう言われればそうなんだけどね、のらりくらりと矛先をかわす。