2011/12/13 祇園慕情

  

  あの人の姿 なつかしい
  たそがれの 河原町     (京都慕情)


御池通から三条大橋を望む。



  やさしい雨の 祇園町
  加茂の流れに浮かぶ あなたの姿   (加茂の流れに) 


祇園の居酒屋『遊亀』
素敵な和風のタバーン、南欧風に言えばタベルナ。


  
  月はおぼろに東山
  霞(かす)む夜毎(よごと)の
  かがり火に
  夢もいざよう紅桜       (祇園小唄) 



『トキワ荘物語』 的な。
呑んでいる人たちは昭和の漫画家ではありません、が。

   

A部(中央)  「最近、壁に当たっててね。マンガ描くのやめちゃおかと思ってるのさ」
ぷよねこ(手前)「A部氏はとことん考えるタイプだからさ。呑んで忘れた方がいいよ」
眼鏡堂(奥)  「まあ、とにかくさ、落ちこんでないでマンガ道に精進すべし、ハハハ」


本日は京都呑み。
眼鏡堂氏が『ミヤネ屋』スタジオ生出演のため来阪。
じゃ、ちょっと行きますか? となるが大阪でなく京都をご所望。
異議なし! で阪急電車で京に上る。
先日、K輪住職から聞いていた祇園の居酒屋へ行こう。
その旨をK輪氏にメールすると、京都なう、とのこと。
加えて酒友A部氏も合流、いつしか賑やかなおっさん4人呑みとなる。
A部氏は早朝から京都知恩院で仕事があり、大阪へ帰社した後、ふたたび京都へ舞い戻った。
井上陽水ではないが、酒に釣られて西へ東へ、である。
それもこれも眼鏡堂氏と僕が京都呑みにハマっているからである。
右往左往させてすみません。

行ったのは以下の3軒でした。
遊亀      http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26015626/
酒陶楊野    http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260202/26000106/
たすく     http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260201/26006735/


『遊亀』について
久々の大ヒットである。
祇園の一等地にありながら、旨い、安い、居心地良しの三拍子揃った名店。
滋賀の彦根の蔵『金亀』の直営店であり、地元に本店、大阪の淀屋橋に支店がある。
ここ祇園店は2年ほど前に出来た新しいお店。
上に貼った写真でおわかりのように紅殻格子にあったかい色の照明、老舗の居酒屋のようです。
変形コの字のカウンター、その上に赤枠の値札に書かれたお品書きがびっしり吊られている。


客が厨房を一望できる。いわゆるオープンキッチン、これがいい。
清潔な厨でテキパキと動く様子を眺めながら呑む。独酌も楽しいだろう。
造り、揚げ物、焼き物、おばんざい、汁物、みんな安くて美味しい。
生ビールも小グラスがあるのが嬉しい。
お酒は蔵の直営だけに充実している。
『金亀』蔵出し、精米度合いで40、50、60、70、80、とある。
大吟醸から純米まで飲み比べるのが楽しい。
90、つまり9分づきなんてのもある。
酸味の強いライスワインという趣。
絞りたてのうすにごり、爽やかな微炭酸のにごり酒もある。
同じ蔵の酒を飲み比べ出来る趣向がいい。
驚くほど安い。
一杯盛りきり280円から呑める良心的価格。
大吟醸でも400円台です。
お酒を説明をしてくれるスタッフの若者の感じがいい。
控えめなトーンだけど自分も日本酒が好きだというのが自然と伝わってくる。

大量生産の紙パック酒ではない。
ちゃんとした地酒がこの値段。
1000円あれば酔える。
しかも祇園の一等地。
誉めすぎですかね。
つい飲み過ぎました。
〆のしじみ汁が身体にしみます。


『酒陶柳野』について
しゅとうやなぎの、と読みます。
バーです。
祇園から歩く。
夜になっても今日は冷え込みがない。
冬空に下弦の月が美しい。
月光値千金。
さて、と寺町三条あたりにあったはず。
地図の場所にない。
電話すると移転していた。
烏丸をさらに西へ入ル。
3人に責められながら案内。
おお、烏丸通りにスターバックスがある!
スタバくらいで驚くなって。
デ、デカイ店、本場シアトル並です。
ってシアトルにもこんな大きな店は見たことがない。
三井ガーデンホテルを過ぎたあたりに『酒陶柳野』発見!
シンプルな内装、バックバーにボトルは無い。
悪くないんですけどイメージと違った。

もっと小さくて狭くて隠れ家のようなバーを想像していた。
移転前はそうだったらしい。
北新地や祇園あたりにある会員制のバーみたいな感じ。
もしくは高級リゾートホテルのホームバー。
(あくまでイメージですけど)
男4人で行く店ではなかった。
バーには一人、多くて二人まで、がいい。
思慮すれば今日はパスしてアイリッシュバーあたりを選択すべきだった。
でも、僕のオーダーしたハイボールはとびきり美味しかった。
バーというのは一期一会。
出会いの状況次第で印象がガラリと変わる。



『たすく』について
3軒目、四富会館へ行きましょう。
A部氏が、カレーで締めたい、と所望。
ならば、と『奈落』へ行くが先客ありで座れない。
ふと見ると『たすく』が空いている。
奇跡的にカウンターは誰もいない。
この店に来るのは2回目。
6月、磔磔で中村まりのライブを聞いた後に一人で来た。
そのときの日記をいまだ書いていない。
正直、何を食べたか何を呑んだか忘れてしまった。
ここは国産ワインのバー。
お料理も美味しい。

A部氏は赤、眼鏡堂さんと僕は冷えた白にする。
お通しは大根のポタージュスープと素朴なパン。
やさしい味、いいなあ。
この日何度目かの〆はチキンラーメン。
ごめんなさい、卵がないわ、とママ。
コンビニで買ってきましょか?
ちょっと待って、奈落さんで借りるわ、と電話する。
じゃあ、もらってきます。
眼鏡堂氏がお隣へおつかいに、卵一個を手に戻ってきた。
チキンラーメン完成!
一個を男3人で分けて食べる。
冬の京都呑み。
賑やかな夜になりました。


宿泊は常宿『京都トラベラーズイン』
秋の行楽シーズンも終わり、修学旅行生もいない静かな宿。
ツインのシングルユースでじゃらんポイントを使って2850円。
部屋のクラシックな電灯がいい。



…時間は戻るが朝ごはんの話。
昨日の夜、醤油を炊いた甘い匂いがする。
ヒロが何かを作ってるなと思ってたがこれだった。
ネギトロ巻き、いなり寿司、茶碗蒸し、小松菜の煮びたし、赤だし。
朝食のメニューぢゃない。
夜に炊いてたのはいなりの揚げだったのか。


おまけにこんなんまで登場。

自家製のソーセージ。
お好み焼きに使うような豚バラ肉を叩いて叩いて作るのだそう。
これが白金豚のソーセージのようで美味。