2012/1/3 新春走ろう会@武庫川

箱根駅伝復路スタートの30分前に起床す。
東洋大が快調に飛ばし、山下りでも区間賞を獲ってしまう。
一番早く上って、ちゃっちゃと最初に下りてきた。
上り下りともに区間賞、完全優勝を確信する。
注目は2位争い。
早稲田、駒沢、明治が三つ巴、面白い。


…今朝は武庫川スポーツクラブの新春走ろう会。
去年は出場出来なかったが、2009年から参加し今年で3度目になる。
ロードバイクで走り、武庫川河川敷へ到着。
武庫川は西宮と尼崎のボーダーになっている。
会場は尼崎側にある。
『新年走ろう会』は事前申し込み不要。
当日行って受付で600円払い赤いリボンをもらう。
ノーゼッケンのレース、記録も各自がとる。
走り終わったら、ぜんざいをもらって食べる。
気楽な草レース、いいでしょ?


去年1年間のトレーニング不足と筋肉ダメージを言い訳にして目標は至って謙虚。
・「走れ、歩くな」10キロを走りきること
・イーブンペース キロ7分の超スローペースで走り、
         余裕あればラスト1キロをスパート、5分台で走る。


10:35 スタート
最後尾から走り始める。
ラジオで箱根の実況を聞きながら走る。
武庫川の上流へ走り5キロで折り返す。
例年、行きは向かい風、帰りは追い風だ。
往路は抑えて、復路でスピードアップしよう。
(キロ7分ペースでスピードアップもないものだが)


2年前にスタート地点が変わってから折り返しまでキロ表示が全くない。
このくらいだろうな、とチンタラ走る。
誰にも抜かれないし、誰も抜けない。
波乱のない極めて穏当なレース運び。
5キロレースのトップとすれ違う。
すぐに10キロレースのトップがマウンテンバイクの先導で走り去る。
速!
今、ラジオが実況している駅伝ランナーたちは
これくらいか、あるいはこれ以上のスピードで20キロを走っているのだ。
5キロ折り返しは35分24秒、7分ペースに24秒遅れ。
折り返すと向かい風になる。
話が違う?
そういえば往路は風を受けなかったなあ。
最初に気づけよ。
復路はさらにペースが落ちる。
歩くな。
箱根では東洋大が歴史的なハイペース、5区間連続の区間賞で飛ばしている。
ラスト1キロ、何とかスパートして3人くらい抜く。
70分14秒でフィニッシュ。
至って謙虚な目標なのに14秒オーバーしてしまいました。


でも、満足です。
参加賞は毎年恒例、焼き餅入りのぜんざいです。
次の10キロレースは3月くらいに走ろうかな。
ちゃんと月間100キロ以上走り込んで自己ベストの更新(52分)を目指そう。
箱根駅伝で流れたCM、村上春樹の書いたナレーションにこんなのがあった。


   僕や、あなたのような普通のランナーにとって、
   レースで勝ったか負けたか、そんなのは大した問題じゃない。
   自分の掲げた基準をクリア出来たかどうか、それが何よりも重要になる。
   判断はあなた自身に委ねられている。
   自分の中でしか納得出来ない物ごとのために。
   他人にはうまく説明出来ない物ごとのために、
   長い時間制をとってしか表せない物ごとのために、
   僕らはひたすら走り、また、こうして小説を書く。


作家の言葉は力強い。
ロードバイクで来た道を引き返し帰宅、風呂に入って雑煮を食べた。
ストレッチは入念にしておこう。


箱根駅伝東洋大学が完全無欠の圧勝。
去年早稲田がマークした大会記録を大幅に塗り替えた。
眼鏡堂氏がつぶやいていたように大一番にノーミス。


印象に残ったランナーは中央大学のアンカー塩谷潤一くん。
青山学院と順天堂と3人で競り合って走る。
塩谷くんはヨレヨレだった。
ああ、こいつはダメだな、僕はテレビの前でつぶやいた。
にもかかわらず、彼が三越前で突然スパートする。
おいおい、マジか?
フォームは崩れている。
顔は苦痛にゆがんでいる。
すぐに追いつかれた。
塩谷くんは抜き返す。
また追いつかれる。
明らかに走りが違う。
滑稽だった。
彼がやけくそ気味にスパートをかけるたびに僕は笑ってしまった。


なぜ、君はそんなに頑張るのだ?
顔をくちゃくちゃに歪めて、不格好なフォームで、
もう勝ち目はないのに。
他の二人はしっかりした足どりで走っている。
またダッシュした。
一人でインターバルトレーニングをしてるのか?
何度倒されても起き上がるボクサーのようだ。
ゆっくり走ったらいいのに、まだ3年でしょ、来年があるやん、足痛めたらアカンで、ヒロが心配そうな顔で言う。

最初は笑ってたけど…。
ガンバレ!
転ぶなよ!
テレビに声をかけてた。
彼のことはよく知らないけど…。
倒れませんように、
最後まで走れますように、
いつしか無条件にそう思った。
祈りながらフィニッシュまで見届けた。


中央大学の応援サイトに塩谷くんの記事が載っている。
理工学部の彼は負担が大きい。
一万メートル29分33秒、決して速いランナーではない。
キャンパスからグランドまで移動時間が長い。
合同練習に間に合わず単独でトラックを走る。
マネージャーが練習を手伝う。
彼女たちも箱根を闘っていたのだ。
3年間のハードな毎日を思う。
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/ekiden/oneday/02_j.html


柏原くんが昨日の優勝インタビューで言った。
「自分が苦しいのは1時間ちょっと、福島の人に比べたらきつくはなかった」
苦しいのは1時間ちょっと、というのは方便だと思う。
(ケチをつけるわけじゃないのでご容赦)
駅伝本番で走る何十倍、何百倍の時間、彼らはハードでストイックな日々を耐えてきた。
被災地の人が理不尽に与えられた試練とは別種だが誰にでも出来ることではない。
サッポロビールのCMにあった村上春樹のナレーションが心に響く。


  痛みは避けられない。
  でも、苦しみは自分次第だ。
  あるとき、そんな言葉を覚えた。
  そして、長距離レースを走るたびに、頭の中でその文句を繰り返すようになった。
  きついのは当たり前、でも、それをどんな風に苦しむかは自分で選びとれる。
  Suffering is opitional 
  へこたれるもへこたれないもこちら次第。
  苦しいというのは、つまり、僕らがオプションを手にしているということなのだ。


作家の言葉は救いだ。


10区で明治の鎧坂が早稲田を抜く瞬間が放送にのらなかった。
東洋のフィニッシュからレースに戻ったときには鎧坂が3位だった。
中継車の運用の問題だろうか。
明治の関係者は納得いかないだろうな。


…続いて高校サッカーを見る。
3回戦、市立西宮vs近大付属、近畿勢同士の対戦。
近付が先制、直後に西宮が同点ゴール、ペナルティキック戦となる。
サンテレビの中継がPK戦の途中で終わる。
ディレード放送のよみうりテレビで確認する。
8-7、西宮が勝った。
“公立の星”がベスト8進出!
近所の子たちだと思うと応援に力が入る。


夕飯はカレーライス、もちろん目玉焼きをのせて。
アルコールは飲まず。