2012/3/28 Brompton 覚醒@播磨灘

明石海峡に冷たい北風が吹いていた。
瀬戸内も春にはまだ遠いのか、
それとも突然ページをめくられるように季節が変わるのか。
今日はBROMPTON(ブロンプトン)で輪行、
阪神&山陽電車で西へ行き、播磨灘沿いを走る。
ああ、播磨灘! 
そんな相撲コミックがあった。
僕は「のたり松太郎」が好きだった。


明石海峡を望む突堤にて。
港を出て行くのはジェノバラインの高速艇。
明石と淡路島の岩屋港を結ぶ。


タイトルをBROMPTON覚醒としたが、1月にも玉戸さん宅を訪問するのに乗ったっけ。
近鉄奈良駅から天理市の南部まで往復30キロ走った。
今日は明石市東二見から朝霧の駅までの片道20キロ弱くらいかな。


独特の折りたたみ方でものすごく小さくなる英国の名品ブロンプトン。
買う前に専門ショップの人から
「軽いとか速いというわけじゃないけど、折りたたみな自転車なのに普通に乗れます。
 重い分、丈夫で簡単に壊れたりしません、その気になれば一生乗れます。」と言われた。
今日、コンクリートの上に停めておいたときに風で二度倒れた。
無傷、メカニック異状なし。


純正のサドルを昨日ブルックスの革サドルに交換した。
このサドルは10年くらい前に京都で買った。
ずっと使わず壁の飾り物にしてたもの。
ようやく出場のチャンスを得ました。
ブロンプトンも英国製なので相性はいいはず。
僕の場合、緩衝素材が入っている柔らかいサドルだと1時間も乗っていると尻が痛くなる。
長距離、少なくとも20キロ以上乗る自転車は革サドルにしている。
ブルックスは二十代の頃に乗っていた河内長野のショップオリジナルのスポルティフについていた。
その自転車は数年後に盗まれたが今でもサドルだけは返して欲しいと思う。


西宮香櫨園浜のビーチは入江だからほとんど波がない。
同じ瀬戸内だが播磨灘には波が打ち寄せる。
太平洋岸ほど大きな波ではない。
潮騒も心地よい。


石積みの突堤がある。
その途中にブロンプトンを停めて休む。
コンビニで買ったコーヒーがサーモスに詰めてある。


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午後からにわか雨が降るという予報だった。
早起きしたのだが空は曇っていたのでグズグズしていたら晴れてきた。
こんなツイートをしている。


  いい天気、でも午後には俄雨があり寒くなるという予報。
  サイクリングへ行くか迷う、ずぶ濡れになっている自分が目に浮かぶのだが。行動優先。行くか!


  にわかに空が曇ってきたのでためらってたら腫れてきた。


  行くか!って言ったときに行っておけばよかったのに、と嫁が言う


  あ、雨?


  自分で自分にコメントつきリツート、独り遊び。



村上春樹の『ランゲルハンス島の午後』に登場する石橋の改修工事が終わる。
ソメイヨシノの開花が遅れているおかげで花見の季節に間に合った。

ふたたび電車の中でツイート。


  阪神電車に自転車載せて西へ向かう。なんと雨が降り始めた。それも冷たい本降りの雨。
  予想はしてたけど、やれやれ、ため息です。雨の上がってる駅までこのまま西へ進め!


  虹がかかるかもしれない。Over the Rainbow 姫路行直通特急に乗り換える。


  隣に座ったかなり高齢のおばあちゃんがずっと僕のこと見てる、どーしよう。
  向かいの席ならわかるが隣だとかなり不自然。行方不明の息子にでも似てるのかな?
  ヒロシです、たぶん人違いです。


山陽電車の東二見駅で下車、ブロンプトンを組み立て海沿いへ南下、
自転車道を東へ走り始める。


空には怪しげな雲が流れている。
少しくらい覚悟していたがラッキーにも降られずに済む。
魚住、江井ヶ島の漁港を過ぎ、海峡大橋が見えてくるあたりビーチが広がっていた。
春の海、誰もいない海。
少し前までイカナゴ漁で賑わった播磨灘だ。


まだ新しい津波の警告プレート。
正直、ピンと来ないのだが。


今さらながら壊れているわけではありません。
ブロンプトンはスタンドがない。
後輪を折りたたんで停める。(バネが効いてるので一瞬で畳まれる)
大抵の人はこのからくりを知らないので驚く。
コンビニで買い物するとき、ロックせずに停めておいても盗まれないような気がする。
(そんなことしないけど)


明石まで20キロ弱だがゆっくり3時間くらいかけて到着。
去年の夏にここから淡路島へ渡った。
淡路島航路(明石〜岩屋)がなぜにジェノバかはいまだ不明。


船着き場を出たところにある「みなと食堂」、いい感じです。
めし屋一直線!


キリンラガー瓶ビールとトンカツ定食にそそられたが自重する。


明石市中心部から東、海浜公園として整備された大倉海岸。
ショッピングモールやスーパー銭湯もある。


海峡大橋はどこから見ても絵になる。


大倉海岸の人工ビーチ。
2001年12月、整備工事中に小学生の女の子が砂浜の陥没で亡くなっている。


朝霧駅から海へと続く歩道橋。
図らずも、ですが。
同じ2001年7月、この歩道橋で悲惨な事故があった。
明石花火大会歩道橋事故。
幼児が10人、老女が1人、計11人が群衆雪崩れで亡くなった。
なんだか暗い終わり方になりましたが。


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《BACK TO 2011》
2011/3/28 津波てんでんこ&三陸のうたごえ  http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110329
※釜石の津浪てんでんこについて書いている。東京でソメイヨシノが開花した。


夕刊の記事で「津波てんでんこ」という言葉を見つけた。
三陸地方の言葉で、みんなバラバラでやろうや、というのを「てんでんこ で」と言うらしい。
かつて何度も津波に襲われた三陸の町では津波の時、事前に認め合った上で、
「てんでんバラバラ」に逃げて一族共倒れを防ごうという意味である。
明治の津波の際、子(夫)が親(妻)を助け、親(妻)が子(夫)を助けて、
共倒れになったケースが多かったという教訓から生まれたのだという。
互いに「逃げてくれている」と信じ合うことが命を守る。
一見、非情に思われるが、涙を振り絞るようにして生まれた知恵だ。

今回、津波に襲われた釜石の小学校では子供たち全員が自宅へ戻らず山へ逃げ助かった。
てんでばらばらに逃げた親子が避難所で再会出来たケースも多かったのだとか。
悲惨な歴史から学んだ「津波てんでんこ」、その時あなたはどういう行動をとるべきか?
ハーバード大学の教材になり得るかもしれない。