ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2012/3/29 おにぎり甲子園 

快晴、朝から夫婦で手製のおにぎり弁当を持って甲子園へ行く。
中央特別内野席(何が特別なんだか?)で2試合をしっかり見る。
目当ては愛工大名電のサウスポー濱田と石巻中央シニア出身の聖光学院のエース岡野。
ともに1回戦を完封した好投手だが今日の出来は良くなかった。
名電の濱田は勝ったものの自慢のコントロールがイマイチ、聖光の岡野は横浜打線につかまって二ケタの被安打。
聖光学院はチャンスを作りながらタイムリーが出ず、エラーで失点を重ねていく。
チームのやることが全て裏目に出る。
実力の差はそれほどなくても明暗がくっきり分かれる。
エース岡野は8回にマウンドを降りた。
特に肩入れしているチームの負け戦は見ていて辛い。


9回、6点差を追って聖光学院最後の攻撃。
「生ビール、いかがっすかあ!」


聖光学院のキャッチャーは宝塚ボーイズ、横浜のキャッチャーは東淀川ボーイズ、ともに関西のボーイズリーグ出身。
横浜高校にも関西から選手が行ってるなんて知らなかった。その逆はあまり聞かない。
関西はドミニカみたいな選手の生産&供給地域なのだ。


日陰は寒く、日なたは暖かい。
平日なのに今日の甲子園は内野席は7割ほどの入り。
一日3試合は今日で最後だ。


履正社愛工大名電ブラバン対決は明らかに名電圧勝。
調べたら名電も全国吹奏楽コンクールの金賞常連らしい。
2011年は金賞受賞、なるほど、いま勢いに乗っているはずだ。
かさにかかって攻めるときの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は相手にとってプレッシャーだ。
1塁アルプスのRの一文字は猛打とブラバンの重低音に沈黙するのでした。
鮭をまぶしたおにぎりと定番のおかず、弁当持ちで甲子園観戦は初めてだった。


愛工大名電スクイズバント
その刹那、「ツーランスクイズや!」とヒロが叫んだ。
初めて生でツーランスクイズを見た。
二人目のランナーは本塁でアウトになったけどゾクゾクっとした。
捕殺とスクイズは生観戦の醍醐味だ。


きょう、聖光学院が敗れ東北勢は光星のみ。
履正社智弁が敗れ、近畿勢も大阪桐蔭のみ。
ベスト8に横浜、健大高崎浦和学院関東一高と関東が4校残っている。
準々決勝で浦学vs桐蔭、光星vs名電、横浜vs関東一が激突する。
特に光星と名電は秋の神宮大会決勝の組み合わせだ。
強豪つぶしあいの展開。
ドローを見ると健大高崎あたりがするするっと勝ち上がって来そうな気配。


…局へ出て明日開幕の対応を様子見する。
寝屋川沿いのモクレンが咲き始めた。
例年はモクレンが開ききって落ちる頃にようやくソメイヨシノが咲くのだが。
天満の楽天地温泉でほっこりして、A部氏と今年初の『しん』で鮨酒。
鰻の白焼きの握りが絶品でした。
行かなくてもいいのに『酒のおくだ』で一杯だけ飲む。
写真の天ぷらは、下足天50円、タマネギ50円、れんこん100円と感動的な価格。
しかし、人はなぜハシゴ酒をするのか?



…飲んで帰宅。
フィギュアスケート世界選手権で浅田真央のSPを見る。
演技直前の佐藤コーチの声を聞く浅田真央の顔が強ばって見えた。
自信なさそうな表情。
「真央ちゃん、ダメかもしれん」とヒロが言う。
僕にも良き緊張感を発しているとは思えなかった。
果たしてトリプルアクセルで転倒、またしても回転不足でダブルアクセル転倒の判定。
浅田真央はいばらの道をゆくお姫様だ。


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《BACK TO 2011》
2011/3/29 ダンス・カズ・ダンス  http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110330
※開幕問題で揺れるプロ野球界を尻目にJリーグは素早い対応でチャリティマッチを開催した。
 大阪の長居スタジアム、カズのゴールに日本中が沸いた。
 詳しくは帰宅後に書きますね、と書いておきながら梨のつぶてはいつものこと。


「入った!カズだ!おおおおおおおおお!スゴイ!」
嫁と声を揃えて叫んでしまいました。
直後のなつかしきカズダンス
そう、カズ、踊るんだよ。


  「踊るんだよ」羊男は言った。
  「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言ってることはわかるかい?
   踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。
   意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。
   そんなこと考えだしたら足が停まる。
   一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。
   あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。
   

   だから足を停めちゃいけない。
   どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。
   きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。
   そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。
   まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。
   ベストを尽くすんだよ。怖がることは何もない。あんたはたしかに疲れている。
   疲れて、脅えている。誰にでもそういう時がある。
   何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから足が停まってしまう」
   僕は目を上げて、また壁の上の影をしばらく見つめた。
   「でも踊るしかないんだよ」と羊男は続けた。
   「それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。
   そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。
   だから踊るんだよ。音楽の続く限り」
           (村上春樹ダンス・ダンス・ダンス(上)』182-183page )

   


いつだって胸を張って生きてきたカズに心から感動しました。
しばらく経ってから目頭に熱くなりが咽にこみあげてくるものが…!
カズのゴールに何を思ったか?
詳しくは帰宅後に書きますね。