ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2012/5/5 仕事の日はスポーツ中継でも見よう

端午の節句、そして立夏
夙川公園、鯉たちが五月の風に泳ぐ。
  


海沿いの道を走ると甘く爽やかな香りが鼻をくすぐる。


♪ この道は いつか来た道  ああ、そうだよ アカシアの花が咲いてた  (この道)


♪ アカシアの香りが  今も少しただよう  母にあてた手紙  きのうみつけた  (大連慕情)


♪ アカシアの  花の下で  あの娘がそっと まぶたをふいた  赤いハンカチよ (赤いハンカチ)


♪ 流れる雲を追いかけて アカシヤの丘 異国の地よ 冷たいときに耐えかねて つれぬ世のさだめ (流れる雲を追いかけて)


  


ニセアカシアの花はまだ三分咲きくらいか。
10日くらいには満開になる。


日本列島のアカシア前線を追って自転車に乗って旅がしたい。
ミツバチのような旅。
5月半ばには金沢の内灘海岸のアカシア並木が満開になる。
(この町にはアカシアという地名がある)
6月には信州の南から北、至る所で咲き乱れるだろう。
前線は東北を走り、7月に札幌の真駒内に至る。
  


砂浜にもうひとつ歌にうたわれた花が咲いていた。
♪しーれーとこーの、でおなじみの北海道では真夏に咲く花。
これも香りがいい。


うだうだとデジイチで写真を撮ってるうちに走る時間がなくなってしまう。
今日は運動をサボりました。


…ニュースデスク2日目。
昨日はそれなりに雑用があったが今日は平穏な一日。
ウイークエンド勤務の常として全局並んだモニターで終日スポーツ中継を見て過ごす。
学生の頃、旅先で知り合ったアルフレッドというオーストリア人の家に泊めてもらった。
彼は電気職人でまだ20歳前と若かった。(僕も同年代だったが)
「高校生の弟はテレビでスポーツ中継ばかり見ている。ろくな人間にならない。」
サッカーばかりみている兄弟を馬鹿にしていた。
アメリカの小説でもスポーツばかり見ている人間は文化度が低いと描かれることが多い。
インテリ層でスポーツに熱中しているのは一種のスノッブな行為だ。
(と、認識されていたはずだ)
勤務中だというのに終日スポーツ中継三昧。
30数年後の僕を見てアルフレッドはどう思うだろうか?


男女体操NHK杯。
代表を決める大一番で注目はそっちなのだろうけど僕は内村の演技に心奪われていた。
鉄棒を見ていても明らかに一人だけ別次元。
美しい体操と言われた富田をスケールとスタミナではるかに凌駕する。
10月の世界選手権よりさらに完成度が上がっているように思えた。
(去年10月にも熱く書いている。http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20111016/1318714162
個人総合の金メダルの確率はボルトやフェルプスよりも高いと思う。
過去で言えばマーク・スピッツ、カール・スイス、セイゲイ・ブブカ級。
ライバルが内村に勝つパーセンテージは普通に演技すれば0、内村自身のトラブル以外にはないと確信する。
レスリングやボクシングの世界でたまにあるが戦意喪失させる強さなのだ。
全盛時のカレリンを思い出す。


インタビューで「プレッシャーはない。かかればかかるほど嬉しい」と話す。
ビッグマウスと評するキャスターがいたが、彼は内村の実績と歴史的価値をちゃんと認識出来ていないと思う。
「最大の目標は団体の金メダル」と言い切るところにも凄みを感じさせる。
僕は勝手にこう翻訳してニンマリしている。
「個人の金は当然、ドキドキするのは団体、おまえら足引っ張るんじゃねえぞ」
ワクワクする。
掛け値無しで近代体操競技60年の歴史で最強のジムナスト。
もしかしたら日本のメディアは過小評価、あまりわかっていないようにも思えてイライラする。
でも、好事魔多し。
これくらいにしておこう。


でも、5−3−3という現ルールでの選手編成はある意味、団体戦の勝負の分かれ目だと思う。
駅伝の区間編成、いや、それ以上の重さがある。
世界選手権でライバル中国は個人総合を捨てて団体を獲りに来た。
日本は内村以外に個人総合に誰をエントリーさせるのだろう。


なでしこリーグ
INAC神戸とジェフの試合を見る。
意外に苦戦が続く神戸、応援している京川が4試合連続ゴールするも決定機を外し過ぎ。
監督の「川澄ならもっと獲れてた」という言葉がルーキーに重たく響く。
確かにそうだろうな、と思う。
NHKの特番であったように神戸の攻めは素晴らしい。
左に川澄、右に高瀬、二人が高速スプリントでワイドに開きデフェンスの隙間をつくる。
姿を隠していた大野が中央にラップする。
崩し切った相手デフェンス、仕上げが京川舞の仕事のはず。
がんばれよ、と中継インタビューを受けている18歳に声をかける。
いい子なのだ。
先日、ミックスゾーンでインタビューしたあと、僕らに「ありがとうございました」と頭をさげた。
聞けばファンにサインしたあとも彼女はありがとうの言葉を忘れないらしい。
おじさんはこういうのに弱い。
応援したくなる選手っているものです。