ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2012/8/5 The fast one now will later be slow

蝉の声とともに始まる夏の日が続く。
節電を訴える電力会社に抗議のつもりではないが寝る前の3時間くらいはためらわずエアコンを入れる。
電気が足りないだと? 計画停電だと? 再稼働だって? 火力発電運転停止だって? 
憤りと怒りをこめて僕はリモコンのONを押す。
寝る直前に切って扇風機に切り替え、朝、大汗をかいて目が醒める。
このサイクルがいい。
睡眠は大切だ。
でも、このエアコンの電力分を関電に払っているのだと思うと気分がザラつく。


本日、起き抜けの体重が70.20キロとなる。
あと200グラムで大台を切る。
もし70キロを下回ったらいつ以来だろう。
記録を見ると2006年12月以来、5年以上前。
オリンピックをマイルストーンにするならばトリノ五輪以来の快挙となる。
朝、頑張ってポートウェーブ西宮でバイクをこぐ。


そうそう、ジムに入った新しいバイクマシーンはiPhoneiPodを接続できる。
今日試しに以前使っていた古いiPhoneを充電して持って行った。
つなげるとマシンの14インチくらいのモニターで動画を見ることが出来る。
ま、だからといって何を見るわけではないが。


自転車をこぎながら何を見ていたかというと五輪中継のリピートです。
競泳の男女メドレーリレー決勝は何度見ても素晴らしい。
北島とハンセン、松田とフェルプス、長年戦ってきたライバルとつば競り合いをする。
彼の「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」にはこみあげるものがあった。
松田にインタビューしたのは2005年だったか。
もの静かで礼儀正しい青年だった。
     


男子10000m決勝でケネニサ・ベケレが負けた。
最終ラップを先頭集団だったからいつものようにロケットスパート炸裂か、と思ったのだが…。
実況アナも、ベケレはまだか、ベケレが来ない、ベケレはどうした、と繰り返すもベケレは来なかった。
4位になったベケレを見るのは初めて。
驚いたのは2位に入ったアメリカのゲーリン・ラップ
東アフリカ勢独占状態のこの種目で白人がメダルを獲った。
ヒロが、ドーピングしてないよね、と心配してしまうほどのの快挙だった。
陸上トラックの長距離では昔はアメリカやフィンランドチェコにも強い選手がいた。
人間機関車 エミール・ザトペック、映画にもなった東京五輪のビリー・ミルズ(米)、
伝説のランナー パーヴォ・ ヌルミやラッセ・ビレン(フィンランド)、
かつてフィンランドはこの種目で表彰台を独占したこともあった。
僕はヘルシンキのスポーツ博物館へ行ってヌルミやビレンの銅像と対面してきたのだ。
自慢ぢゃないが。
(誰も羨ましがらないって?)
   



北島、ハンセン、松田、フェルプス、ベケレ、ゲーリン・ラップ
ラッセ・ビレンやザトペックまで思い浮かべて聞こえてくるのはディランの歌声。
『時代は変わる』(The Times They Are a-Changin')だ。


   The slow one now will later be fast
   いま遅き者はやがて速き者となるだろう


   As the present now will later be past
   この現在がやがては過去となるように


今日、感じたのは逆の感想。
The fast one now will later be slow いま速き者はやがて遅き者となる。
それは悲しいか。
秩序や序列は硬直化しない方がいい。
ゆえに、北島やハンセンやベケレが遅き者となっても悲しい出来事ではないのだ。



男子20キロ競歩
なかなか美しい周回コースだ。
中国が強い。
選手たちの苦悶の表情、改めて競歩は苛酷な競技だということを思い出す。


…午後から出社。
阪神巨人OB戦に向けての素材の準備作業に入る。
日曜なので短パンで行ったのだが失敗だった。
編集室は冷凍庫並みに冷え込んでいた。
気合いをいれて作業を済ませ女子マラソンを見る。


体操の種目別が始まる。
内村は個人総合の時の構成と同じ、G難度リ・ジョンソンは封印した。
金メダルには不可欠だったと思うが推測するに会場のゆかと感覚が合わなかったのだと思う。
それでもきっちり着地をとめて2位を確保したのは流石。


その後もウォッチングが止まらない。
フェンシング男子団体の準決勝、日本vsドイツを見始めたら止まらない。
最終9戦目、太田が貯金を使い果たすも残り2秒で追いついた。
延長ですったもんだの末、よくわからないまま勝つ。
なんだかもの凄いことになっている、というのはじんじんと伝わってきた。


昨日のことだが銀メダルをとった女子バドミントンダブルス。
決勝の実況アナがイラつく。
歴史的快挙だとか、偉業だとか、金メダルに匹敵するとか、実力以上に日本を持ち上げ過ぎ。
どこの誰だろう?
贔屓の引き倒しになるような実況は返ってしらけるし、選手にも失礼だと思う。