ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2012/8/8 冬の体育館

こういう生活サイクルはやめようと思っていたのだが五輪観戦はとまらない。
2日連続で女子、男子とサッカー準決勝を見て、ぼんやりとした頭で目覚める。
決勝も、3位決定戦も深夜のライブ放送だ。


珈琲を飲みながら日記を書く。
ラジオをつけると夏の甲子園が始まっている。
今年も、雲はわき光あふれて、の季節がきた。
8日から12日までロンドン五輪と5日もダブる。
ヒロは開会式を見ずに昨日のバレー中国戦を見ている。
結果がわかっているのでやっと安心して見られるのだそう。


   


…何年前だろうか。
中学バレーの全国大会の取材で倉敷へ行った。
12月で寒い日で、体育館では岡山県選抜の女子が練習をしていた。
取材は僕一人、8ミリビデオで撮影した。
180センチ以上ある長身選手がいるという情報だった。
アラキという選手。
身長は断トツに高かったがバレーは段トツに下手だった。
その世代の長身選手にありがちな人見知りで、自分は目立ちたくないというバリヤが身体から出ていた。
表情も暗かった。
当然、画にはならない。
撮影するのが気の毒なくらいだった。
でも、せっかく出張したのだから撮影くらいはしてさっさと帰ろうと思った。
県の選抜チームなので父兄もたくさん集まっていた。
何人かに話を聞いたが印象に残る話はなかった。
体育館は寒く、靴下だけの足が冷たかった。
早くあたたかいものが食べたかった。
昨日、その日に見た長身の中学生がロンドン五輪に出場していた。
相手エースのスパイクをブロックしたり、ネット際のボールを押し込んではドヤ顔を見せていた。
彼女はいつから何をきっかけにしてあんな自信に満ちたアスリートになったんだろう。
真夏なのに、寒かったあの冬の体育館を思い出す。



じんわりとこみあげるものがある。
行き過ぎたオリンピックママには疑問を感じるし、P&Gという企業や五輪公式スポンサーの強権には批判はあるけれど、それはそれ、これはこれ。
国際映像の中継してたときには機械的にこなしてしまってたけど、一人一人には必ず親子の物語があることをこの2分間CMは伝えている。
でも、中継しながらそんなことに思いをはせていたら身心ともにもたないですよね。


中国は競泳、アメリカは体操、ブラジルはバレーボール、アメリカかイギリスの黒人家庭は陸上トラック競技。
この映像のクオリティ、緻密なカット構成は凄いなあ。


オリンピック期間中に見ると胸に迫る。
想像で福原愛石川佳純、澤や内村を1カットはさむとよくわかる。
倉敷で、当時中学生だった荒木 絵里香の取材をしたことを思い出す。
人見知りで暗い中学生だった。お母さんにも練習を見に来ていたはず。
そのときはまさかオリンピック選手になるとは想像も出来なかった。


オリンピック選手でもそれぞれの母親にはこんなふうに見えている。



…自宅で阪神巨人OB戦の編集仕事を済ませる。
素材の使用許諾のやりとりをするも何かと制限が多く頓挫する。
仕事というのはこういうものだったんだ、と改めて思い知る。
創造力より忍耐力。


A部老師のお誘いで立ち吞みに行くためだけに梅田に出る。
阪神電車に乗ったのが失敗だった。
甲子園が始まっているのを忘れていた。
何気なく空いている席に座ろうとすると突き飛ばさた。
じいさんに席を強奪された。
どどっと客がなだれ込んでくる。
汗臭いし暑苦しい。
席は譲りますけどね。


A部さんと駅前ビル地下で飲む。
銀座屋の近くのワインバルに入る。
フルボトル1000円から。
スペインの赤、悪くない。
しっかり飲んで一人1600円ちょっと。
     


昨日行った「つばめ食堂」できりっと冷えたリースリングを一杯。
あとから入ってきた男女にスペースを譲ると完全に席を奪われた。
領土問題で争うのは本意ではない。
立ち吞みのマナーは安い店に集うおじさんたちの方がいい。
酒飲みの同士には譲り合いの心がある。


帰宅後、眠ってしまう。
深夜に目が醒めてテレビをつけると女子レスリング決勝。
31歳、世界チャンピオンの初めてのオリンピック。
小原という選手のストーリーを知るとがぜん応援したくなる。
     

やり投げの村上は予選落ち、ディーンは2投目で82メートル投げて雄叫び。