2012/8/21 桐島、部活やめるってよ



猛暑日はまだまだ続く。
夜になってサウナ、いや蒸し風呂のように気温、湿度が上昇する。
タカラヅカ大劇場へ行こうと思っていた。
『サン・テクジュペリ』が評判で、当日券もあるらしい。
日記を書いていたら出遅れた。
ならば映画でも見ようかと西宮北口へ行く。


ちょうどいい時間に始まるスクリーンが2つある。
桐島、部活やめるってよ』と『THE GRAY 凍れる太陽』
『桐島』は同年配のマスダさんがFBに感想アップしてたのを思い出す。
映画についてまったく事前情報はない。
高校生、原作が小説すばる、役者も一人として知らない。
真っ白の状態で見るというのもいいかも。
よし、『桐島』を見よう!


スクリーンはプレミアシートだった。
通常料金だから得した気分。
客の入りは3割くらいだった。




少しトーンを落とした冬のような色合いの映像。
金曜日の放課後の数時間、登場人物の視点を変えて4回繰り返される。
マスダさんが書いてたようにタランティーノの『レザボアドッグス』だ。
とりたててショッキングな出来事が起こるわけではない。
どうやらバレー部の桐島て奴が部活をやめたらしい。
桐島は出てこない。
同じ金曜日の同じ時間を4回見せられるとこの高校の人物相関図が見えてくる。
この繰り返しが案外面白い。
答え合わせをしてるようで、また意外な発見もあって、飽きない。
でも、桐島はなかなか出てこない。
語られるだけの存在。
これってベケットの『ゴドーを待ちながら』だろうか?
朝倉かすみの『田村はまだか?』だろうか?


何が起こっているかよくわからないうちに映画は進行する。
バレー部、吹奏楽部、野球部、映画部、バドミントン部、そして帰宅部
見えない桐島が少なからずみんなの日常にさざ波を立てていく。
それがいくつも重なり増幅して、あるとき津波のように牙をむく。
予告編にもあったが、その桐島と一番遠い存在だった前田という映画部の生徒の感情が爆発する。
さえない存在だった彼が一番カッコイイ。
バレー部のリベロも、野球部のキャプテンもカッコ悪いけどカッコイイ。
カッコ良くて何でも出来る生徒は最後に打ちひしがれて泣く。
見る者は誰にでもなれる。
いい奴もイヤな奴もいるが誰にでも少しだけ感情移入出来る。
「てめえで何とかしろよ!」
「何とかしようとしてこの程度なんだよ」
突き刺さる台詞の数々。
これは何者にもなれない僕たち、いや僕のための映画かもしれない。
脚本が上手いな、と思った。


    


予告編は秀逸です。
あなたの記憶を刺激する青春エンターテイメント、のコピーがある。
さわやかな青春ドラマを期待するとがっかりすると思う。
現役高校生にはよく伝わらないかもしれない。
僕のような鬱屈した高校時代を送ったおじさんには深くズキズキと心に刺さる。


衝動買い的に見たが、見て良かったと思う。
興行的にはコケたらしいけど、映画は素晴らしいっす。
たしかに地味だし、キャストは無名。
少なくとも僕は一人も知らなかった。
個人的には、ミカというバドミントン部の娘とブラバンの部長、この二人に一票ずつ入れたいです。
予告編ではサックス持ってるのが部長、「ありがと」と言ってるのがミカです。

  

…映画終わりでタリーズで珈琲&ドーナツ。
梅田に出て、堂島で何ヶ月かぶりのインディアンカレーを食べる。
夜は先週と同じように中之島大阪城公園ジョギングの予定だったがいっしょに走る編成M氏の会議が終わらない。
結局9時過ぎまで続きジョギングは中止。
M氏、M氏が所属する部の部長、スポーツのF氏と片町『おくどあん』で吞む。
OB戦の番組コンセプトとスタッフ編成を詰める予定だったけど、ま、他にもいろいろと。
深夜まで飲み、おまけに締めに親子丼(他の3人は卵かけごはん)まで食べる。
12時過ぎの電車で帰宅。
走らずに飲んだあげくに深夜のシメご飯。
レスリングで言えばタックルで倒されてバックをとられてくるっとひっくり返されて3ポイントの失点。


…K輪住職が教えてくれたMacTubes というアプリをダウンロードする。
You-Tubeの動画が簡単にダウンロード出来る。
iTunesっぽいインターフェイスも使いやすい。
こういうソフトはすぐにYou-Tube 側にブロックされるから期間限定かも。