2012/9/4 洛中晩夏

久しぶりに上洛す。
前に行ったのはロンドン五輪前、梅雨明け間もない頃だった。
京都は初秋には遠く、いまだ夏の風情が濃い。
映画を見て、街をぶらっとして、軽く独酌して帰る。


目当ての映画館は新京極にある。
この商店街に初めて来たのは1968年5月だったように思う。
修学旅行の夜だった。
この場所に立って時計の針を逆回転させると11歳の僕がアーケードを歩いている。
田舎者の小学生が目を輝かせて土産物を物色している。
商店街のスピーカーからはザ・タイガースの『銀河のロマンス』が流れている。
♪ ぎんがにうかべた しろいこぶね あなたとたずねた ゆめのふるさと
あのときと今がつながっている?
信じられないけど。


火曜日はメンズデイ、1000円でした。
ここは以前は京都弥生座という映画館で、かなり最近まで手描きの絵看板があった古い劇場です。
以前、ここで何か観たという記憶はない。


『ワン・デイ 23年のラブストーリー』@新京極シネラリーベ
客は上映前は6人、予告編の間に2人入り、計8人。
ロンドンとパリを舞台に、男女の23年にわたる恋と友情をあえて毎年7月15日だけで描く面白い趣向。
それぞれの一年に何があったかは想像に任せるという感じ、でもこのテンポがいい。
監督は『17歳の肖像』のデンマーク人女性監督ロネ・シェルフィグ。
10代から40代まで、23年間の気持ちの微妙な変化、機微を体現する繊細な演技と。
80年代から2000年代まで、変化していくファッション、音楽など、ディテールにもこだわった一作。


goo映画サイトからあらすじの一部を紹介します。


  二人の出会いは1988年7月15日、大学の卒業式だった。
  真面目なエマ(アン・ハサウェイ)と自由奔放なデクスター(ジム・スタージェス)は、その日初めて言葉を交わした。
  意気投合した二人はお互い惹かれ合いながらも、そのまま恋愛に発展させることはなかった。
  エマは恋心を隠しつつ、デクスターとの友人関係を続けていく。
  1989年には、エマはロンドンで暮らし始めていた。
  1990年、デクスターはパリを謳歌していた。
  1992年、二人きりで旅行に出かけた。
  1994年、家族とのトラブルに頭を悩ましたデクスターはエマに電話をするが、その時エマは別の人と会っていた。
  1996年、久しぶりに会ったものの、思いがすれ違っていく。
  2000年、友人の結婚式で再会する二人。エマとデクスターは、すれ違いながらそれぞれの人生を歩んでいく。
  そして転機となる7月15日を二人は迎える――。


   


アン・ハサウェイの声の響きが好きだ。
ルックスもいいなあと思えるようになった。
感想はのちほど。


…新京極の古い食堂でランチ。
エビスの小瓶、ミニ親子丼とにゅうめん。
錦のひやかし、寺町を御池まで上がる。
市役所前の百日紅さるすべり)の花もそろそろ終わるころだ。
でも、紅い花が咲いているは晩夏、秋はまだ来ない。

河原町を南下、三条通を西へ入る。
赤煉瓦の洋風建築を撮りつつ烏丸通りまで歩く。
大垣書店で赤坂真里『東京プリズン』をクオカードで購入。
烏丸下って『前田珈琲』で一服する。
さらに下り四条通りを東へ、鴨川を渡り、いつもの独酌処。


カウンターの端っこ。
定番中の定番、赤身の刺身、金亀60生 です。


一杯で切り上げて早めの家路。
なでしこU-20は準決勝で強敵ドイツに0-3で完敗。
結局、選手会も折れて日本はWBC参加。
野球もまたアメリカ追従か。