2012/10/5 おでんででんしゅ

朝から籠もって編集を続ける。
要は集中力なのだ。つまるところ体力なのだ。
10時過ぎから20時過ぎまで仮のナレーションを書きながら画をつないでいく。
今日は早めに切り上げて筋トレとプールへ行こうと決めていた。
21時半から23時まで身体を動かす。
誰もいない深夜のプールでゆっくりとウォーキングする。
いろんな考えが浮かんでは消える。
久しぶりに大きな風呂で湯に浸かる。
深夜23時、風呂上がりはひんやりしてもうすっかり秋の空気だ。
帰宅して自家製おでんと田酒。
このために一日がんばってきたのだ。


    


でも、悲しいかな食欲がない。
旅の疲れか?
季節の変化に揺さぶられているのか?
つまるところ体力なのだ。
明日からは省エネモードだ。
ぷよぷよになった脇腹が気になるけど…。
一仕事終わったら何とかとりもどせるさ。
好きなようにやりな。
てんが責めるような目で僕を見る。


アニキ金本が広島カープの時代に言っていた。
「期限を区切って目標を設定する。それまでに出来なければすっぱりと諦める。
 体力さえあればたいていのことは出来る。」と。


…俳優の大滝秀治さんが亡くなった。
僕の記憶に残っているのは『北の国から』の清吉役だ。
黒板五郎(田中邦衛)の親戚で開拓時代からの農民。
http://www.youtube.com/watch?v=w3fy6HKnTjI
「あいつ汽車で来たですよ」の台詞が泣ける。
「それとね、これも言えるんですよ。天災に対してね諦めちゃうんです。
 なにしろ自然がキビシイですからね。諦めちゃうことになれちゃっとるです。
 ことしも水害で北海道めちゃめちゃにやられましたよ。
 でも、テレビ局来てマイクさしだされるとへらへら笑っとるです。
 もおーダメだあちゅうてへらへら笑ってるですよ。」



ある人のブログに清吉の台詞がアップしてあった。
http://doramaru.seesaa.net/article/103161856.html
富良野でしばらく暮らした雪子(竹下景子)は東京へ帰る。
清吉(大滝秀治)が見送りに来る。


    雪子『お忙しいのに、すいません。あとはもう私、大丈夫ですから』
    清吉『見送りには慣れているよ。何度もここで見送ったからな』


    清吉『涙舟って歌知っているかね?』
    雪子『はい』
    清吉『ふうん。
    不思議なもんだな。
    流行歌ってやつはさ、その歌聞くと、その歌が流行っていた
    その時代の出来事を思い出す。
    あの年はひどい冷害でね。
    おまけに、トラクターが導入されて
    営農方式がどんどん変わってさ。
    一緒に入植した連中が家を畳んで、次々と麓郷を出て行った。
    11月だったなあ。
    親しかった連中が、4軒一緒に離農していってね。
    そんときワシ、やっぱり送りにきたもんだ。
    雪がもうチラホラ降り始めててなあ。
    北島三郎が流行ってた。
    出て行くもんの家族が4組。
    送る方はワシと女房の二人。
    誰も一言もしゃべらんかった。
    だけどな、そんときワシ、正直心の中で何考えていたか、いおうか。
    お前ら、いいか、負けて逃げるんだぞ。
    20何年一緒に働き、お前らの苦しみも悲しみも悔しさも
    ワシぁいっさい知っているつもりだ。
    だから、他人にとやかくは言わせん。
    他人に偉そうな批判はさせん。
    しかし、ワシには言う権利がある。
    お前ら、負けて逃げるんじゃ。
    ワシらを裏切って逃げ出していくんじゃ。
    そのことだけは、よ〜く覚えておけ』



『お前ら、いいか、負けて逃げるんだぞ』
僕は北海道の農民じゃないけれど、人生のいろんな局面で清吉の言葉が胸を刺す。