2012/11/15 アピる世代

先日、40代の中堅編成マンM氏が愚痴っていた。
今の若い世代と吞みに行くと「僕はこんなに頑張っているんですよお」という自己アピールばかりで閉口する、と。
一昔前と違って今は、主張しないと損、みたいな風潮があるのだろう。
沈黙は金というのは意味わからんし、なのだろう。
同じ土俵で働いている会社員はアピって存在感を示さないと自分の存在感に危うさを感じるのだろう。
僕らみたいな日雇いとは違うのだ。
いち、に、さん、どーん、アピール!


今日は昼イチでOB戦の打合せ。
終了後に移動して大阪マラソンのナレーション収録&ミキシング。
今年も市民ランナー紹介のBGMは自ら選曲した。
コンセプトは熟年世代向けのCMに使われそうな英米のポップス。
誰でも聞いたことのあるメロディーラインと軽快なリズム、だ。
ポール・サイモンジョン・デンバーカーペンターズ、ジム・クロウチ、ベン・E・キング…。
けっこうハマって楽しいショートムービーが出来た。
生放送なので全て放送される保証はない。
ことしは10本すべて放送されますように。


石垣島のミネーロから携帯にメールが届く。
彼の働くファームのバナナ畑で今朝撮ったパノラマ写真。
文面はこうある。


  台風で敗残兵のようだと言ったバナナ畑だ。
  ここまで回復している。
  君が立った場所から写す。


そう、ここは9月末の14号台風で壊滅したバナナ畑だ。
僕は日記に書いたっけ。


  被災地に立ち尽くす失意のファーマーたち。
  台風の前、ここはうっそうとした芭蕉の森だったという。

  バナナ兵全滅…。
  敵軍の機銃掃射で兵は次々となぎ倒され部隊は壊滅した。
  南方の戦地で倒れていった敗残兵のようだ。
  さとうきび被害甚大、パッションフルーツ全滅、パイナップルは生存。
            

                       (2012/9/31) 
   

下の写真がそのときのもの。
上が今日送られて来たバナナ畑。
 
カウント8で立ち上がった不屈のボクサー。
赤い点はお茶を作るハイビスカスだろう。


…2週間前、仙台の叔母からフルーツが届いた。
蔵王の農園でとれた洋梨、ラ・フランスとは違い紅くなる品種らしい。
林檎じゃないですよ。
 
届いた当初はまだ青かったが3日ほど前に見たらこんなに紅くなった。
やわらかくてさわやかであまくて美味。
こんな洋なし初めて食べた。


…ナレーション録り終わりでミキシング待ちの時間に夕食。
スタジオ裏の小さな店です。

どこか白馬あたりにある学生が集まる居酒屋みたいな雰囲気。
写っている金髪メガネくんは腰が低くてファンキーな給仕係。


…体操選手が書いているブログを愛読している。
この人、僕と同世代の50代半ばなのです。
「目指せ!100歳の体操選手」 http://yogo.at.webry.info/
最新のエントリーでこんな動画が紹介されていた。
ドイツの体操競技会、ゆかの演技。
彼女の名はヨハンナ・クラウス。
御年八十六!


         


前転、後転倒立、開脚ジャンプ、三角倒立、これらは全て体操のA難度の技なのです。
田中理恵が86になってこれが出来るか?
オリンピックの金メダル、いやそれ以上の価値だと僕は思う。
ブログ氏は書いている。


  彼女の演技は美しく優雅で力強い。
  86歳でありながら、まったく危なげなく、見る者に安心感と感動を与える。
  そして、何よりも強いメッセージ性を感じさせる。
 

  体操選手は超人的な技を行い、観る者を驚かす。
  しかし、体操競技は決して特殊なスポーツではない。
  逆上がり、頭倒立、前転、側方倒立回転など、
  学校体育で行うような技も立派な体操競技の技である。
  だから、やりようによっては、
  老若男女、誰もが安全に楽しめるスポーツに成り得る。


僕もそう思う。
体操とは本来そうあるべきだと思う。
五十代で立ったまま靴下を履けない諸氏よ。
86 で体操すること。
ここまで体を操ることの素晴らしさ、偉大さを感じるべきだ。


50代半ばのブログ氏は今でも体操競技会に出場し続けている。
タイトルにあるように100歳の体操選手を目指しているのだ。


  不安いっぱいの生涯体操競技へのチャレンジだけど、
  「だいじょうぶよ! この道、しっかり歩いておいでなさい」
  と宇宙的大先輩に手招きされたような気がする。


86歳の演技に僕もパワーを受け取った。
若者よ、アピらなくともパフォーマンスで示そうではありませんか。