ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2012/11/30 東山紅葉散歩

眼鏡堂さんが永観堂へ行って写真をアップしたり、
ブログやSNSなどにも色んな人たちが京都の紅葉自慢をしている。
スキあらば京都へ行こうと思い、ヒロを誘うがいまだ腰が重い。
情報によると東山の八坂神社、長楽寺、建仁寺が最も遅い時期に紅葉すると聞いた。
ならば、とモーニング京都&独りランチと洒落こもうと朝早くから阪急電車に乗る。
(この時点で今日大事な約束があったことを忘れていた)


河原町行きの特急は通勤電車のように混んでいた。
桂駅でおばちゃん軍団が降りて嵐山方面へ去っていった。


10時前に河原町着。
顔見世は今日が初日でした。
南座の前の歩道は入場を待つ人で大渋滞、対岸を通る。 

八坂神社を通過して円山公園。


もみじの絨毯。


建礼門院ゆかりの長楽寺の庭。(拝観料600円)
こうして紅葉をひっかけて撮るとそれらしく見えるが紅葉は終わりかけていた。
第一印象はちょっとみすぼらしい。
小ぶりの回遊式庭園、新緑の季節の方がいいかもしれない。


ホテル長楽館の欧米な建物。
ドイツっぽい雰囲気がある。
屋根にハトやカラスが羽を休めている。
今に屋根を埋めるほどになったりして。
ヒッチコックだ!


高台寺の塔頭(たっちゅう)、月真院の見事な赤。



そして、清水さんです。
二年坂、三年坂、清水坂あたりは観光客、修学旅行生でびっしり。
前日にある方がライトアップされた舞台の写真をアップされていた。
そのあまりの見事さに人ごみをかき分け見に行った。


舞台周辺の紅葉。
樹の高い部分は葉が散っていた。
下の方は今が見頃という感じ。


京都タワー、京都駅を望む。


このあたり(舞台下)のオレンジ色の紅葉が鮮やかです。


和服を着ている若い娘さんたちから「감사합니다」とか「你好」が聞こえてくる。


八坂神社、円山公園、長楽寺、清水寺を経て建仁寺。
建仁寺では金澤翔子さんの「風神雷神」に再会しました。
今年の5月に同じ建仁寺で書展が開かれていて、本人と握手したのだ。
http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20120512/1336755835


建仁寺の庭園。
新緑の5月と紅葉の11月のコントラスト。

   


ランチはここに決めていた。
三条京阪前の大衆食堂「篠田屋」です。


名物「皿盛(さらもり)」がこれ。
カレーうどんのルーを皿に載せたライスにかける。
和風カツカレーです。
カツはペラペラでカリカリ、ルーに良く合います。
おそらく賄いご飯か、わがままな常連客のメニューだったのでしょう。
結構スパイシーでカレーうどん好きの僕は一口で虜になってしまった。
客の半分は皿盛、半分は中華そばを食べていた。
次は中華そばにしようかな。


この店の昭和レトロ臭はかなり濃い。
内装はおそらく50年近く変わっていないと思われる。
一瞬にして昭和40年代にタイムスリップしたかのよう。
そのまんま映画の世界、店員や客さえもそれを演じている。
また来よう、と思った。
眼鏡堂氏の実家、気仙沼の伊勢浜食堂もこんな感じだったのかな。



…西宮でヒロと合流、映画『アルゴ』を観る。
一級のエンターテインメントでありながら中東との関係の描き方がフェアな映画。
イラン革命の原因、荒れ狂う民衆の怒りは英米の行き過ぎた干渉にあるとしている。
さすがベン・アフレック、さすがジョージ・クルーニー(プロデューサーに名を連ねている)。


   ベン・アフレックが、監督のほか製作・主演も務め、
   イランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦を描くサスペンスドラマ。
   1979年11月4日、イラン革命が激化するテヘランで過激派がアメリカ大使館を占拠する。
   52人が人質になるが、混乱の中、6人のアメリカ人が自力で脱出。カナダ大使の自宅に身を潜める。
   CIAで人質救出を専門とするトニー・メンデスは、
   6人を安全に国外へ脱出させるため、大胆不敵な作戦を立案。
   「アルゴ」という架空のSF映画を企画し、6人をその撮影スタッフに偽装して出国させようとする。

 
 


合言葉は「Argo F★ck Yourself ! 」
イラクへ逃れたカナダ大使私邸のメイドのサリフが哀れ。
青い目ではっとするほど美しい女性だった。
どうしてカナダへ連れ出せなかったのか?
たった一人で怯えながらイラク共和国へ入国するシーンは
数年後の悲劇を暗示しているかのように緊張感に満ちていた。
もしや彼女はペルシャ人ではなくクルド族だったのかも。

ホメイニの革命のことはよく憶えている。
1979年、僕は大学生だった。
毎日のようにテレビで報道されていたし、ソ連のアフガン侵攻もあって中東は燃えていた。
今よりテレビ報道は世界情勢を時間を割いてちゃんと報じていたような気がする。
観ている僕らもメディアを疑うことも少なかった。
イラン革命について何冊か本を読んだ。
確か松本清張も書いていた。
僕はバイトで稼いだ金で新刊を買った記憶がある。


1999年にイランへ行ったことを思い出した。
皆既日食を観るための団体ツアーで新婚旅行みたいなものだった。
ツアーを抜けだしヒロと二人でテヘランの街を歩いた。
バザールや夜の移動遊園地でイランの庶民と片言でしゃべった。
笑顔が絶えず人なつっこく、大阪のおばちゃんみたいな人ばかりだった。
少女たちが黒いヴェールやチャドルを被ったまま、絶叫マシンでハンズアップしてた。
ハタミ政権の時代で今ほど原理主義的な締めつけはなかったと思う。
映画だけでなく、出来れば現地に行きたい。
見方は全然変わると思う。
桜井よしこは中国へ行ったことがないそうだ。