2012/12/1 ふがいない僕は浪花節に酔う

体重73.00キロ。
9月に70を切った。(これをサブ70と呼ぶことにする)
10月、11月の2ヶ月で3キロ増量したことになる。
そこそこ忙しいと僕は太る。
睡眠時間を削るほど忙しいと一時的には痩せる。
しかし、直後リバウンドする。
暇だと減量できる。
でも、本来はそこそこ忙しい状態で標準体重に減らしキープしなければダメです。
この師走が試金石。
ぶがいない僕にならないこと。


朝早くからヒロにつきあってアシックスの社内販売会へ行く。
昼過ぎから国立文楽劇場で「浪曲忠臣蔵」で久々の浪花節に酔う。
夕方から局へ出て明日からの編集準備。
帰宅して風呂掃除、石油ストーブの準備…。
ヒロはかつて所属していたバレー部の忘年会に呼ばれ夜遅く帰宅。
冬のように寒い一日だった。
と書いてはっとする。
2012年もカウントダウンに入っている。
31,30,29,28, と。



師走浪曲名人会@国立文楽劇場
なんと大ホールがほぼ満席!
見たところ年金生活者が7割。
今年は浪曲忠臣蔵、6人の浪曲師による忠臣蔵ものを堪能しました。
どちらかといえば忠臣蔵という話は好きではないのですが外伝には惹かれます。
(吉良家のある愛知県三河出身だというのも四十七士にシンパシーを抱けない理由?)
そして、数ヶ月ぶりに聞いた浪曲、その芸としての魅力を再認識した次第。
会場から、日本一! たっぷり! 大統領! とかけ声が飛んでましたが、
いやあ、みなさん名人芸です。


     



「刃傷松の廊下」   真山 一郎
 真山先生大迫力の顔芸も双眼鏡持参でしたが大きなホールだと迫力不足か。
 一心寺南会所のように数メートルの近さで見てしまったせいです。
 ヒット演歌「刃傷松の廊下」は名曲です。
 http://www.youtube.com/watch?v=S_2dvf8m7Ao


   ♪ 勅使下向の 春弥生
     いかに果たさん 勤めなん
     身は饗応(きょうおう)の 大役ぞ 
     頼むは吉良と 思えども
     彼の振舞の 心なき


「赤穂の人妻」   京山 小圓嬢
初めて聞く外題でした。
かわいいおばあちゃん、1934年生まれですから御年七十八です。
その年齢でも芸は揺らぐことなし。
人間国宝クラスのひとだと思います。



瑤泉院 涙の南部坂」   天中軒 雲月
僕のTwitterをフォローしていただいてる名古屋のトトロさん。
女流浪曲師、この人も達者な方です。
低音まで良く響く節と聴きとりやすい台詞。
CDを買ってジョギングしながら何度も聞いたので憶えてしまった。
会場のかけ声に思わず吹き出しそうになる一幕も。



「天野屋利兵衛」   松浦 四郎若
“しろわか!”と何度も声がかかる。
落語家の生喬さんも贔屓だそうで、確かに聞かせます。
去年は雲月さんで聞いたこの演目ですが、今回は浅野と天野屋の関係から語ってくれました。
そうか、天野屋は赤穂の浅野家にそういう恩義があったのか。
名文句「天野屋利兵衛は男でござる」の啖呵も雲月さんとは違うスタイル(流儀)でした。


「高田の馬場」   春野 恵子
御存知ケイコ先生は師走名人会初登場、緊張してるのがわかります。
「高田の馬場」は中山安兵衛のチャンバラ活劇。
この人が堀部家に婿入りし四十七士の堀部安兵衛となる。
ケイコ先生大熱演、だがちょっと演じるだけで精一杯って感じ。
聴く者を緊張させてしまう。
引きこむ間とかスキとかの遊びがない。
それが必要だと分かったのはトリの幸枝若を聞いたからです。


「大石と垣見の出合い」   京山 幸枝若
抜群に面白かった。
物語もうまく出来ている。
この人の独演会に行きたい。
幸枝若師匠の浪曲が面白いのは左甚五郎も、大久保彦左衛門も、江戸の目明かしも、町人もみーんな河内弁でしゃべるとこです。
今日の大石内蔵助はさすがに河内弁じゃなかったけど、考えてみれば播州の人間だから武士であっても播州風であっても不思議じゃない。
それにしても幸枝若スタイルの浪曲は最初はゆるーく入ってフィナーレに向かって節が熱気を帯びスイングしドライブし観客を巻き込んでいくところ。
決して美声ではないけど、あれは至芸だなと思う。
春野恵子にはない間があり、スキをわざと見せて引きこむ技がある。


プログラムに小説家の中島京子がエッセイを寄せている。
去年は町田康だった。
中島京子も聞きに来ているはずだ。


終わってから出演者があいさつにロビーに並び握手する。
沢村さくらさん、久々に見たけど一段とキレイになっている。
嫁さんと一緒の手前、握手にはいけなかったのが残念。
来年1月の新春浪花節祭りのチケットを買ってしまった。
オールスター総出演で2000円!
阿倍野区民ホールです。