ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2013/1/2 静かな一日

7時過ぎに起床、箱根駅伝のスタートを待つ。
今年は眼鏡堂新書で情報をたっぷり得ているので楽しみだ。(おもに監督情報)
1区で東洋、明治、法政の3選手が競り合う。
大学も高校もバラバラだけど、3人とも大阪出身です、と実況が言う。
近畿の三都物語、大阪、兵庫、京都は選手の供給源だが地元には留まらない。
法政の西池という名前には記憶がある。
3年前に鹿児島実業が優勝した高校駅伝、花の1区で区間賞をとった須磨学園のエースだ。
タスキ渡しのときに投げキッスをして話題になった。
ふーん、なるほど校風的には法政なのですね、と納得する。
前半、東洋が独走態勢に入る。


いつもは2区の選手とともに走るのだが今年はベンジャミンの追走が面白くて戸塚まで見てしまう。
久々にロードバイク Giant を走らせる。
西風が強い。
箱根の選手も時速20キロくらいだから僕が自転車で受けているのと同じくらいの圧力なのだ。
こりゃたいへんだ。

 
 

久しぶりに自転車で1時間ほど走る。
春から夏、毎日のように走っていたころは15キロなんて楽だったけど今日はしんどかった。
やっぱりこのGiant フラットバーロードがいい。
ライディングポジションがジャストフィットしている。
フレームサイズは510と大きめなのだが僕にはこれくらいが合っているみたいだ。
革サドルは30代の頃から何度か自転車を変えても使い続けて僕のお尻になじんでいる。
変速レバーが旧式のダブルレバー、これもハンドル回りが軽くてよい。
もともとはドロップハンドルでバリバリのロードレーサーだったのをバーハンドルに変えた。
さらに掟破りのスタンドまでつけた。
でも、普段乗りにはこれが便利。
1980年代の型なのでフレームの塗装も剥げて各パーツにはサビが浮いたりしてる。
盗難防止にはこれくらいカモフラージュしてた方がいい。
整備はちゃんとする。
シルエットもカラーリングも気に入っている。
 
当分はこのGiantとブロンプトンと通勤お買い物用のブリジストンの3台使いで行こう。
ヴィゴーレに乗る機会がない。
誰か乗りたい人いませんか?


正月2日の我が家の献立。
左は昨夜の米沢牛すき焼き、右は愛知県三河仕様のかつお節しょうゆ味の雑煮。
 


今日の昼下がり、箱根は大方の予想を覆して日体大が勝った。
芦ノ湖の往路フィニッシュを見た。あとに食べた “昨日のすき焼き” です。
最後にうどんを投入したまま食べきれなかったもの。
味がたっぷりとしみている。
あっためて卵を落とせば至福の一品。
中国の皇帝も、フランスの国王も食べられなかったはず。
酒に良し、白飯に良し。
どうだ、まいったか!の迫力です。
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夜、DVDで「しあわせのパン」を見たあとにヒロが作ったのはスパゲッティトマトソース。
予定ではマルちゃん正麵だったけど、映画の影響で路線変更。
本当は焼きたてのパンが食べたかったけど。
井筒ワインの赤生を少々。
 


…昨日は海辺を散歩した。
きょうは自宅で映画を見る。
wowwow を録画しておいたものを自宅で。
原田知世大泉洋主演の『しあわせのパン』
北海道の映画です。あの『シムソンズ』と同じプロディーサーの作品
      
  
北海道の湖の見える丘にあるパン屋さんのお話。
夏、秋、冬、そして春とそれぞれのエピソードが語られる。
紅茶とかカレーとかクリームシチューとかCMを見ているようだった。
きれいで清潔感があって、決してリアルじゃない。
でも、こういうのも悪くないなあ。
リアルじゃないけど嘘くさくない。
予定調和だけど平和な安心感がある。
監督は元NHKの三島有紀子という若い女性。
ハードなドキュメンタリーを撮ってた人らしいです。
いいじゃないですか。
好きなものばかりを集めましたって感じも。
その中に“ひとつだけ”のメッセージは、所有せずにシェアしよう、ってこと。
「誰かと一緒に泣こう。一人で泣くより楽だから」
持たない僕らには共感出来る。


秋のエピソードに中村嘉葎雄と渡辺美沙子の老夫婦が登場する。
おそらく妻は認知症で重い病気を抱えている。
夫の嘉葎雄が嘆く。
「この歳になると昨日できたことが今日できなくなる」
その恐怖、その哀しみは全人類に共通だ。
若輩の僕も、冗談半分に、半ば本気で、ときどき暗澹たる気持ちになる。
大晦日にリビングの蛍光灯をすべて換えた。
これが一苦労。
兆候があるからだ。

  


それにしても原田知世は奇跡だ。
45歳か。
いつまでも若いね、とかのホメ言葉は当てはまらない。
うーん、何だろ?
決してオバさんにならない。
相手役の大泉洋より6つも年上なのに全く違和感がない。


美しいエンディングに曲が流れる。
“ひとつだけ”という歌。
矢野顕子に続いて忌野清志郎の歌声が聞こえる。
この歌声、この感じ、不意に涙がこみあげた。
http://www.youtube.com/watch?v=dygRWfdnB3o
清志郎のメッセージと今の原発をとりまく政治。
福島菊次郎さんの慟哭も思い出してしまう。


好き嫌いはあるでしょう。
この映画、僕は好きです。
見終わったら北海道へ行きたくなる。
美味しいパンが食べたくなる。
それだけでいい。


あ、あがた森魚も出てた。
アコーディオンを弾く不思議な人物。
エンドロールまで気がつかなかった。