2013/1/3 駆ける一日

駆ける一日、だった。
朝に恒例の「武庫川新年走ろう会」で10キロに出場する。
帰宅して箱根駅伝のフィナーレを見て、夕方にネットでレンタルした映画『探偵はBARにいる』を見る。
いきなり大泉洋がススキノを爆走するシーンで始まり、要所で要所で全力疾走する映画だった。

 


…新年走ろう会は2年連続4回目の出場。
おととし2011年はタカくんのサッカー応援で東京で年越しとなり参加出来なかった。
珈琲とおめざだけでは10キロは辛い。
今朝は塩むすびと具だくさんの豚汁をつくってもらう。
冬の寒い朝、箱根の山下りを見ながらあったかいご飯で腹ごしらえ。
ありがたい。
 


走ろう会は去年までは阪神武庫川駅の尼崎側で行われていたのだが今年から西宮側(西側)での開催となる。
どんな事情があったのかは知らないが西宮側の方が広くて僕にとってもちょっと近くて助かる。
いつものように当日申し込み(参加料600円)でさくっと走ってぜんざい食べて帰るだけのシンプルなイベント。
毎年書いているが年々エントリーが増えていく。
申込書を書いていると女性ランナーから「初めてなんですけど、どうすればいいですか?」と尋ねられる。
見るとハッとするほど綺麗な人だった。30代半ばだろうか。
参加者も増えるが嬉しいことに美人度もアップしていく(気がする)。


例年、箱根駅伝の実況を聞きながら走る。
ラジオ忘れた。
iPhoneでも聴けるけどヘッドフォン忘れた。

  

とりあえず10キロがスタート。
スタートの写真を撮って最後尾から走り始める。
これも例年と同じ。
違うのは音無し、自分の足音と呼吸音のみで走らねばならない。
目標は1時間以内、キロ6分ペース。
最初は遅い人をどんどん抜いていく。
5分ほど走ると同じくらいのスピードの人たちと走っている。
巡航速度だ。
ところがキロ表示がない。
いま自分がキロ何分ペースで走っているのかわからない。


巡航状態になった。
と思っても抜いたり抜かれたりする。
抜かれるとちょっとペースが上がったりする。
いや、上がってるのかどうかもわからない。
抜かれたってことは僕のペースが落ちていたのかもしれない。
イーブンペースって難しい。
1キロのラップがとれないと戸惑う。
何人かを抜くと、あれ?ペースが速すぎるのかな、と思うし、抜かれると、ペースが落ちてる、と思う。
自分のポジションがわからなくなる。
政治信条的な状況に似てるな、と思う。
自分ではニュートラルな立ち位置にいると思いこんでる。
回りが右傾化するといつのまにかサヨクになってる。
そのうち無意識に自分も右寄りにポジション変更している。
ふたたび回りが動く。
イーブンペースはかくのごとく難しい。
ひとつだけ発見したことがある。
美人ランナーは例外なく僕より速くて強くて安定している。
ついていこうとするがたいてい10分ほどで振り切られる。
それも快感?


折り返しでようやく5キロ走ったことがわかる。
ラスト1キロでスパートしてみる。
100mも続かず失速。
時期尚早。
スタッフの人からラスト300の声がかかる。
スパートしてみる。
失速。
まだ早い。
ちゃんとスパート出来たのはラスト50mだった。
1時間切れなかった。
PBに10分遅れの1時間2分36秒、往路31分37秒、復路30分59秒。
イーブンペースじゃないか。


ぜんざいを待つ列に並び食べて帰宅。
往復はロードバイクで40分だから結構な運動量だ。
正月3日の雑煮は低カロリーのきのこ汁仕立てでした。
 


…映画『探偵はBARにいる』をiTune Storeでレンタルして見る。
もともと東直己のススキノ探偵シリーズのファンで全て読んでいる。
と思ってwiki で調べると…。


・探偵はバーにいる(1992年5月 早川書房 / 1995年8月 ハヤカワ文庫JA
・バーにかかってきた電話(1993年1月 早川書房 / 1996年1月 ハヤカワ文庫JA
・消えた少年(1994年10月 早川書房 / 1998年6月 ハヤカワ文庫JA
・向う端にすわった男(1996年9月 ハヤカワ文庫JA)※短編集
・探偵はひとりぼっち(1998年4月 早川書房 / 2001年11月 ハヤカワ文庫JA
・探偵は吹雪の果てに(2001年12月 早川書房 / 2004年2月 ハヤカワ文庫JA
・駆けてきた少女(2004年4月 早川書房 / 2006年10月 ハヤカワ文庫JA
・ライト・グッドバイ(2005年12月 早川書房 / 2007年10月 ハヤカワ文庫JA
・探偵、暁に走る(2007年11月 早川書房 / 2010年1月 ハヤカワ文庫JA
・旧友は春に帰る(2009年11月 早川書房 / 2011年8月 ハヤカワ文庫JA
・半端者 -はんぱもん-(2011年3月 ハヤカワ文庫JA
・猫は忘れない(2011年9月 早川書房 / 2012年11月 ハヤカワ文庫JA


1993年あたりから読み始めた記憶がある。
確かに文庫本じゃなくて単行本で読んだ。
ストーリーはほぼ忘れているが3作目の「消えた少年」が傑作だったことは憶えている。
あと「探偵はひとりぼっち」も面白かった記憶がある。
あ、「半端物」は未読だった。(さっそくamazon中古市場で購入す)
映画は2作目の「バーにかかってきた電話」を原作にしたものらしい。
10年以上前に読んだ小説の筋なんて憶えてるはずもない。
映画は楽しませてもらった。

 


主人公がいきなり冬の札幌ススキノを逃走するシーンから始まる。
冬の札幌の街がいい。
この映画の魅力のひとつは街の画とノイズだろう。
ススキノの大通り、ネオン、路地裏、居酒屋、ラーメン屋、ナイトクラブなどなど。
あえてきれいに撮ろうとせずに当たり前に撮っている。
実にリアルだ。
東映の社員監督さんらしい。
エンターテイメントを当たり前に撮る。
これが痛快、これがいいのだ。


主人公のオレも、友人の高田も、僕が小説を読んで抱いていたイメージとはまったく違う。
けど、それはそれ、これはこれ。原作とは違うけど悪くない。
オレが事務所替わりに使っているバー、「ケラー・オオハタ」がいい。
僕の中ではなぜかビルの2階で高級感のある内装だった。
京都の二条にある「K-6」みたいな。(何の根拠もないけど)
映画では階段を下りていく。
地下のにある隠れ家のような店。
こっちのが主人公のオレ、いや、大泉洋に合ってるかも。
地方都市にありそうな店。
松江の「山小舎」みたいな感じ。
次回作も見ようと思った。 

        


今回のヒロインは小雪、次回作のヒロインは尾野真千子だそうな。
 


You-Tubeに映画のメインテーマがアップされていた。
http://www.youtube.com/watch?v=GBibOx3BqPM
これをiPodで聞きながら冬の都会を歩くと、なんか自分が大泉洋になった気分だ。