2013/2/9 樹氷トレッキング@鈴鹿山系綿向山

日帰りで雪山へ行く。
目的地は滋賀県の綿向山(わたむきやま 1100m)、初めての鈴鹿山系だ。
鈴鹿の山は新幹線の車窓から何度も見ていたが登るのは初めて。
山脈の北部にはフクジュソウで有名な藤原岳や霊仙山があり、南部には御在所岳などがある。
綿向山は御在所岳と同じ南部の山です。
地元のハイカーによると最近は冬にバスで登山口に乗りつける団体ツアー客が増えたとのこと。
比良山のロープウェイが廃止された影響もあるのだとか…。
  


山頂付近の樹氷の森を歩く。
西宮から車で2時間、歩いて2時間でこんな場所へ来られるのは望外の幸せ。
綿向山は好展望の山らしいが、あいにく山頂には霧がまとわりつき展望は無し。
でも、贅沢は言えない。

  


レンタカー日帰りプラン。
ターゲットは二者択一、綿向山に登るか、湯の山温泉まで新名神で行ってロープウェイで御在所岳に登るか。
西宮は晴れていたので歩いて登ろう、と綿向山に決定!
8時半過ぎに自宅を出発、名神、京滋バイパス、ふたたび名神、途中の菩提寺SAで卵焼きとおにぎりの朝食をとり、八日市ICで下りる。


トヨタのアクア、コンパクトで運転しやすい。
往復200キロ以上走るので燃費を考えてハイブリッド車にする。
八日市ICを下りると一面の雪景色、路面にもシャーベット状の雪が残っている。
スタッドレスにして正解でした。
11時前に御幸橋駐車場に到着、30台ほどの車ですでに停まっていた。
ここでオーバーパンツ、ロングスパッツをつける。
最初から雪道、川沿いの登山道を歩き始める。
大きな白いサギが川面をゆっくりと低空飛行する。
丹頂鶴くらいの大きさ、おそらくダイサギ。
  


霧氷が見たい。
願いは叶った。
スギなどの植林地帯とブナなどの自然林では霧氷のつきかたが違う。
美しいのは後者、遠くから見ても幻想的。
  


霧氷と樹氷はどう違うの?
樹氷は霧氷の一現象なのだ。
空気中の水分が凍って結晶となるのが霧氷。
これが木の枝につくと樹氷と呼ぶ。
霧氷は木の枝以外にもつく。
これはもちろん樹氷とは言わない。


樹氷というと蔵王や八甲田山のモンスターが有名。
これは木全体が氷と雪で覆われてしまう形態。
モンスターはまだ見たことがない。
虎視眈々と狙っている。
  

  


歩き始めて1時間半ほどで七合目にたどりつく。
杉林の中をジグザグに上り高度を稼ぐ。
土曜日なので登山者も多く道はよく踏まれて歩きやすい。
七合目に社があり休憩できるベンチでアイゼンをつける。
このあたりはブナの森、ため息が出るほど美しいアイスフォレスト。
  


七合目からは急登となる。
ぼくらの軽アイゼン(6本爪)では何とも頼りない。
雪が深く、ダマ(玉)になってしまうとアイゼンが効かない。
下山する何組かの団体客とすれ違う。
年配の人が多く、12本爪のアイゼンをつけているが足元がおぼつかない。
年寄りは下りが苦手だ。
いつか僕らもそうなる。
途中、短パン、Tシャツのランナーに抜かれた。
トレラン?
この雪の中で?
一瞬、眼を疑うも現実だった。
世の中は多彩。
七合目から30分ちょっとで1110mの山頂に着く。
  


山頂はガスに覆われていた。
自慢の展望は見えず。
そのかわり無風でさほど寒くない。
禍福はかくの如く。
人生と同じでどこで満足するか、だ。
これだけの景色が見られて怨み節はないぞ。
ときおり一瞬だが青空がのぞく。
  



ヒロはフィルムカメラの名機、リコーGR1で撮る。
  


「霧氷」と聞くと僕らの世代は橋幸夫を思い出す。


     ♪ むひょお むひょうお おもいではかえらない


1966年のレコード大賞受賞曲。
当時、小学生だった僕でさえこの受賞に驚いた。
この年は加山雄三の「君といつまでも」で決まりと思っていたから。
おそらくレコード会社とかプロダクションの関係で決まったのだろう。
当時の僕らのような視聴者には知るよしもない。
結局、加山雄三は特別賞、不可解な受賞だった。
  


急坂を下り七合目へ戻る。
ランチはチキンラーメンとおにぎり。
久々に使うスノーピークのガスストーブだが低音のせいか熱量がない。
(あとで調べたら夏用のガスカートリッジだった!)
でも、ヒロがテルモスで熱いお湯を持って来てたので何とか食べられた。
ファインプレー!
山のおともたちもヒロに拍手を送る。
  



登山口を11:15に出て、戻ってきたのが16:15、距離にしておよそ11キロ。
5時間で稼いだ標高は上り1108m、下り980m。
けっこうなアルバイトだった。
(アルバイトって使ってみたかったんですよね。ドイツ語ですな。)
反省点が3つ。


1. 行き帰りのドライブで聞くCDを忘れた! 往復250キロと長かっただけに辛い。
2. ゴムでとめる仕様の軽アイゼン、ゴムが低温で固くなり着脱に一苦労。
  ストラップで留める仕様の12本爪がいいのだが持ち運びに難あり。
3. ガスカートリッジは冬用のものを持って行くこと。
  冬山ではおにぎりがルイベのようになる。雑炊のようなご飯と汁が一体化したものがいい。
  経験上知っていたはずなのに…。


とっておきの場所に来たら撮ろうと持って来たデジカメ、サイバーショット DSC-HX30Vが使えなかった。
電源を入れずに七合目までパーカーのポケットに入れっぱなしにしておいたらバッテリーが消耗していた。
おそらく一度も電源を入れなかったから低音で消耗したのだと思う。
自宅に帰ってチャージしたら電源が入った。
  



レンタカーで往復した。
トヨタHVのアクアを借りた。
レンタル料はスタッドレスタイヤのオプション込みで12時間8400円。
名神西宮〜京滋バイパス〜名神八日市の通行料ETCで1950円×2=3900円。
燃費は平均24.8km/L 250 �走ったから約10L使用で1350円。
合計 13650円。
  


これをJR、近江鉄道で行くと片道2290×2=4580円。
近江鉄道日野駅から登山口までのタクシー代がおよそ片道3500円×2=7000円。
帰路は登山口への配車が必要だから割増が必要。
二名で16160円プラス配車割増、ということになる。
加えてスケジュールが大きく制限されるデメリットもある。


レンタカーで正解だった。


…久々の雪山だった。
遡れば、2009年3月の岩手山、乳頭温泉のスノーシューから4年ぶりになる。
その間にいろいろとあったもんな。
思えば、それまでは年イチでスノーシューやクロカンに行ってた。
2008年は信州、乗鞍高原、白馬、美ヶ原、2007年は支笏湖、2005年は函館、大沼。
晴れた日のスノーシュートレッキング、いいなあ。
上高地、白馬岩岳、蔵王あたりを狙っている。