あの時に感じたことが本物である。
風化したあとの今の印象でものをかんがえてはいけない。
池澤夏樹『春を恨んだりしない』
時間が流れたからと行って心を渇かせていいものではない。
あのとき、僕は何を感じていたか、何がしかたったのか。
2年後の今日もテレビや新聞やネットから膨大な情報があふれ出た。
それらを自分なりに整理したり分析したりすべきなのだろう。
でも、脳みそからオーバーフローして、もうどうでもいいや、とギブアップした。
3.11というメモリアルを迎えるにあたり思う。
もういちど、あのときに感じたことをトレースしてみよう。
今も同じ思いなら、それは本物だろう。
震災について書かれた体験談やブログを読むたびに語られる風景がある。
『星空のワルツ』のような風景だ。
遠くで祈ろうしあわせを 遠くで祈ろうしあわせを
今夜も星が降るようだ
あの日、地震が来て津波が来て雪が降った。
そして、雪を降らせた雲は東へ去り、空から星が降った。
…オンデマンドでNHKスペシャル「メルトダウン 原子炉冷却の“死角”」を見た。
まだまだ知らないことばかりだ。
(メモ)1号機のメルトダウンと水素爆発 緊急冷却装置イソコン 3号機のメルトダウンと水素爆発、消防車による注水が漏れていた
対策の無意味 謎の4号機爆発 停止、あるいは点検中のメルトダウンが破滅をもたらすこと 国会の事故調が機能していないこと。
外国のドキュメントが示す日本政府や東電は北朝鮮と変わらない。
検証を妨げるものの大きな要因の一つに“世間の関心が薄れること”がある。
番組の最後に発せられたメッセージが重い。
…5時過ぎから1時間、9キロ走る。
夕映えのジョギングです。
ネットで購入したエス・コヤマのチョコレートを食後に食べる。
やっぱりミルクも果実も使ってないカカオ100%のノワールが素晴らしい。
明日、奈良へ行く。
久しぶりにブロンプトンに乗るつもり。
ヴィゴーレが使っていたセラ・イタリアのサドルに交換しようとしたら意外に手間取る。
加齢とともに手先も、細かい手作業もなんだか不細工なことになってきた。