ぷよねこ減量日記 2009/5-2016/1

旧ぷよねこ減量日記です。2016年1月に新旧交代してます。

2013/6/21 サッカー苦手なブラジル人

台風4号は温帯低気圧に変わったようだ。
変わったからといって人間が勝手に決めてるだけで本人にそんな自覚はない。
梅雨前線と組んで一暴れするかも知れないから要注意だ。


台風4号と言えば思い出すのは2004年の6月。
この年は5月に2号が上陸し6月に4号が上陸した。
たまたま2号襲来の時に北海道の山に登り、4号と5号の合間に東北の山に登った。
北海道は日高のアポイ岳、強風で頂上は諦めた。
東北は岩手の焼石岳と秋田の秋田駒ヶ岳、こっちはたまたま晴れ間で素晴らしい山歩きだった。
ことしの夏はどこへ行こうか。
おととし登った鳥海山へもういちど行きたいとヒロが言う。
白馬山系の朝日、雪倉のロングトレールにも惹かれる。
久々に立山雷鳥沢でテント行もしたい。
上高地の小梨平や徳沢もいい。
写真やガイドブックを見ながらこうして想像するだけでも楽しい。


(写真は今日の撮影ですが本文とは関係ありません)
  



…ワールドカップ開催国のブラジルでデモが拡大している。
100万人規模、死者も出ているらしい。
原因はワールドカップで多額の税金を使うことへの不満や政治腐敗。
経済成長で余裕が出来て国民の意識が変わってきたんだな、などと上から目線で思う。
日本でも中進国から先進国への過程で労働紛争や学生運動が盛り上がった。
ブラジルの場合もデモの発端は比較的裕福な家庭の子弟であるとの報道もある。
日本と違うのは商店の略奪やATMの破壊が起きていること。
経済格差が大きいのでスラムの貧困層も飲みこんでしまったのだろう。


ブラジルみたいなサッカー王国でもワールドカップ反対のデモがあるんやねえ、とヒロが言う。
思えばそれもありがちな思いこみだと思う。
「サッカーなんて大嫌いやねん」というブラジル人だっているだろう。
外国人はブラジル人を見ると、サッカー、サッカーというけれど堪忍して欲しいわ、と。(なぜか関西弁)
サッカーの下手なブラジル人もいるだろう。
マラソンの苦手なケニア人もいるだろう。
スキーの苦手なスイス人だっているだろう。
音痴のウエールズ人だっていると思う。
関西人はみんな阪神ファンだと思われているのと同じだ。
そういう同調圧力でキライじゃなかったのにキライになってしまうことだってあるのだ。


そういえば甥っ子の高校のサッカー部にアフリカ系ハーフのブラジル人がいたがずっと補欠だった。
ブラジルなのに補欠…彼はさぞかし辛かっただろうと思う。


…今日はオフ、でも雨だから自宅で衣類の処分と整理を続ける。
前回は夏服、きょうは秋冬物を処分する。
この冬にまったく袖を通すことのなかったコートやセーターはもう要らないと決断する。
クロゼットがガラ〜ンとした感じになったがまだ多いと感じる。
長袖のシャツは7枚も要らないし、ポロシャツも7枚は必要ない。
ロードバイクで仕事に出ることが多いので4着あるブレザーもほとんど着る機会がない。


デイパックが好きで70年代のビンテージモデルを今も持っている。
10SPEEDのロードバイクやJANSPORT や SIERA DESIGN のデイパは学生時代にあこがれたアメリカのキャンパスライフの象徴でもある。
デザインは好きでも実は使い勝手が悪いので買ってから一度も使用してないものもある。
20年近く未使用なので外見は新品同様だけど内部のコーティングが溶けてベタついてきた。
シエラデザインはロゴが好きなもので何となく壁にかけている。
もう捨てなきゃな、と思うのだが。

   



…A部老師らが自主制作したドキュメンタリー映画のDVDを見る。
「9条を抱きしめて 〜元海兵隊員 アレン・ネルソンが語る戦争と平和〜」
戦争とはどんな行為か、リアルな戦場とはどういう場所か、
沖縄から出撃した戦場でアメリカの低所得者たちの子息がそこで何をしてきたか、を 故 アレン・ネルソン氏が語る。
知っている。
戦争のしくみがそうであることを僕は知っている。
知識や情報として知ってることと、それが現実になることとはおそらく決定的に違う。
白だったものが真っ黒に見えるくらいに、山に見えたものが実は海だったと思うくらい違うと思う。
1時間弱で見やすくまとめられている。


   


しばしば、僕らは、平和ボケした国民、と言われる。
この表現を聞くたびに嫌悪感を覚える。
どうしてだろう。
たぶん、平和ボケを告発する人たちが、本当の戦争を知らないのに言ってるからだと思う。
もう自分たちは戦争へ行くことはない、とか、自分は兵役につかない、と思いこんでいる人かもしれない。
政権についている人たちも同じだ。
侵略戦争だろうと国や家族を守る戦いだろうと、戦争の現場は殺し合いだ、とネルソン氏は訴える。
ルールはない、タブーもない、国際法もない、正々堂々なんてものはもちろん無い、と。


海兵隊の教えでは銃で狙うのは兵士の股間だとネルソン氏は教えられた。
的が大きい、精神的ダメージも大きい、即死せず地獄の苦しみを与える、というのが理由。
敵はグーク(動物)で人間ではないと教えられる。
家族を守るのは戦争ではありません、とネルソン氏は言っている。
この人の話は素直に聴くことが出来る。


日本が9条を放棄して軍事強国になったら世界に誇れる国になると思ってる人がいる。
交戦権がないから隣国から舐められる?
放棄したらどうなるか、鎌田實さんがブログに書いてことが当たっているような気がする。
憲法9条がなかったら、日本は世界のなかでそれほど信用されなかったと思うし、貿易立国として、経済を高度成長させることも難しかったのではないか」
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/


    7月の参院選自民党の大勝になると、まず憲法96条を変えられ、憲法9条もいずれ変えられるだろう。
    もし、そうなれば、貿易立国ニッポンにとって、ピンチである。


    保守主義の人にとって、憲法9条はどうしても変えたいところであろうが、これを変えると日本はアジアのなかで、文化的交流や、経済的に交易をしづらい状況になる。
    日本たたきが強まり、中国や韓国の思うツボになる。
    アメリカも、アジアのリバランスを考えており、日本一辺倒で応援してくれるはずはない。
    日本の肩をもちながら、裏で中国と手を握るだろう。


    日本の政治家がもっと、憲法9条こそ、第二次大戦に対する日本の反省であることを広く海外に伝え続ければ、日本の歴史観を批判されたりすることはないように思う。
    この憲法9条がなかったら、日本は世界のなかでそれほど信用されなかったと思うし、貿易立国として、経済を高度成長させることも難しかったのではないか。


    憲法9条が古ぼけているとか、現実に合っていないという人がいるが、憲法9条は語らなければパワーを生まない。
    外国の人に憲法9条の話をすればいい。
    外国でボランティア活動をしていると、憲法9条が大きな後ろ盾になる。
    憲法9条があることを話すと、とても活動しやすくなるのだ。


    日本は誤解されすぎている。
    違う言葉を使ってコミュニケーションをする能力が低いため、日本がやってきたことや目指していることを十分理解されているとは思わない。


    この選挙が、改憲の第一歩になってほしくないと思う。




…ヨットで太平洋横断しようと試みた某キャスターが遭難、海自に救助された。
ギリギリのところで艇を捨てて救命ボートに移ったのは賢明な判断だったのだと思うし運もいい。
エラソウに言ってただけに各方面から叩かれている。
でも、某大阪市長が選挙に強いのと同じ原理でもの言わぬ大衆からじゃ支持を得ている。
誰も味わったことのない恐怖の体験をしたに違いない。
人は変わるのだろうか。